日本の航空会社に乗ると、お金出してまでは見ないなぁ、という日本映画を数多くやっているので、ついついそれから見てしまう。
前回は樹木希林が出ていた「万引き家族」と「日々是好日」を見た。
個人的に「万引き家族」はいまいちだったのだが(「え~これで終わり」と思ったのは私だけ?)、「日々是好日」の方は好みだった。
そんな話を家でしていたところ、たまた地元の公会堂で「日々是好日」が上演されたので、母が観に行った。
そして帰ってくるなり「『道』ってどんな話だった?」と
なんのこっちゃ?と思ったのだが、そうそう、確かあの映画の中で子供の頃両親に連れられて映画館でフェリーニの「道」を観た時は全然分からなかったけど、大人になって観たら泣けた、というシーンが有った。
私、多分「道」観てない。
そう、私も見ながら思っていた。
でもなぁ、フェリーニ(Federico Fellini)の映画あまり得意じゃないのよね。
というのも「甘い生活(La Dolce vita)」ダメだった。
今から10年くらい前かな、観たのは。でも全然意味が分からなかった。映画の良さが分からなかった。
ネオレアリズモの映画ってイタリア映画の代表格ではあるんだけど…
ものすごく強いメッセージが反映されていて、観ていると気分が重くなってくるのよね。
そんなこんなだが、母がどうしても観たいというし、「日々是好日」のように若い頃は理解できなくても、今なら出来るかもって淡い期待と共にフェリーニをリベンジした。
映画は観たことなくても、ニーノ・ロータのあの物悲しい音楽は知っていた。
ストーリーなどは敢えてここで繰り返すことはしない。
ひとこと、今なら理解できる。(泣けはしないけど)
やっぱりフェリーニ映画は素晴らしい…かも。しかし虚しいなぁ。
ただ内容よりも気になったのはやはり翻訳。
今ではダメでしょう、という差別用語がたくさん出て来た。(若い子には理解できないか。)
そしてPastasiuttaはパンじゃない!(パスタ全般。特にスパゲッティなど、ソースをかけて食べるバスタで、スープ用パスタと区別した表現)
びっくりした!!
ちなみに私がおすすめするネオ・レアリズモの作品は
ロッセリーニの「無防備都市(Roma città aperta)」とソフィア・ローレンがアカデミー賞主演女優賞を獲得したデ・シーカの「二人の女(La Ciociara)」
どちらも第2次世界大戦が背景で、非常に重い作品だが、素晴らしい作品。
台風の影響でハプニングが有ったのですね。それでも全部上演されたの良かったです。昔ベローナの野外オペラで「カルメン」を観た時、最終幕が始まったところで雨が降って来て、途中で中止になり残念な思いをしたことが有ったので。
数日前の新聞に、この「トゥーランドット」のラストが新解釈で上演されると出ていたので、益々観たかったなぁと思っていました。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14113701.html?rm=150
ご報告ありがとうございます!
きょう、プッチーニ作曲"トゥーランドット"をびわ湖ホールで見てきました。レベルの高い公演でした。♪