先日、フィレンツェのMuseo del Novecento(近代美術館)に新しいお菓子屋さんがオープンするという記事を見た。
Al Museo del Novecento apre la pasticceria dello chef crudista Vito Cortese
(クルディスタのシェフ ヴィート・コルテーゼのお菓子屋が近代美術館にオープン)
写真:https://www.lanazione.it/firenze/cronaca/pasticceria-crudista-1.6817333
真ん中の赤いネクタイはフィレンツェ市長。
この美術館は公立なので視察?
さて、Crudistaとは何ぞや???
-istaというのは
1.「運動・動向などの行為者」の意
2.「専門家」の意
2の意味ではartista=アーティスト、pianista=ピアニストなどがある。
特別な例としてはサッカーチームACミランの熱狂的なファンのことをmilanistaという。(他のチームでは使わない)
ということで、このcrudistaも何かの「専門家」なのだろう、しかしcrudo?
crudoとは「生」である。
carne crudoなら「生肉」、prosciutto crudoなら「生ハム」だ。
今回Museo del Novecentoに新しくオープンしたお菓子屋さんはcrudistaのシェフのお店だという。
このcrudista、一部では話題になっていたらしい。
ベジタリアン→ビーガンに続く新しい傾向だそうだ。
「生」つまり加熱しない料理だけ。
英語ではrawと言っているらしい。
Museo del Novecentoに新たに出店したのは、2014年ローマに世界初のローフード菓子店「Grezzo Raw Chocolate」をオープンしたシェフVito Cortese。
100%ヴィーガン(ビーガンは肉や魚に加え、卵・乳製品、蜂蜜などを食べず、またシルク、ウール、革などの動物性の素材も身につけない人たちのこと)、100%ビオに加えて、100%グルテン、ラクトース、白砂糖不使用をうたっている。
更に「生」とは、42度以上の熱は加えないということ。
写真:https://grezzorawchocolate.com/roma-monti/
見た目では全然分からないけど…
例えば目玉商品の”生”チョコレート。
普通のチョコレートはカカオ豆を煎って使用しているが、ここではカカオ豆を煎ることはせず、天火で自然乾燥し、常に42度以下という温度条件で仕上げている。
こうして作られる真の”生”チョコは、有機食品として貴重価値があるだけではなく、味も抜群、食品本来の持つ豊富な栄養素に満ちている。栄養価が高いのはもちろん、抗酸化作用のあるマグネシウムが通常のチョコの5倍以上含まれていて、テオブロミンも豊富で、世界の名だたる栄養士よりも”スーパーフード”と絶賛されている。
ローマでは2014年のオープンしていたのに全然知らなかったなぁ。
まぁ、私は体に悪くても食べちゃうもんね。
一応忘れないように場所を書いておこう。
世界進出も考えているそうなので、そのうち日本にも来そうだけど…
Via Urbana 130(地下鉄カヴ―ル駅そば)
Piazza Mattei 14(ゲットーそば)
https://grezzorawchocolate.com/
うわっ、ショック!!
この辺をグーグルマップで久々に見たら、お気に入りの店も次回行こうとチェック入れておいた店も潰れてる…とほほ。
残念無念。
気を取り直して、新しくオープンした“Cortese Caffè 900” は早朝から23時までオープンしていて、美術館に入館しない人でも利用が出来る。
また店内では雑誌や開催中の展覧会のカタログが閲覧できるほか、アーティストの作品を展示できるスペースもある。
写真:https://www.artribune.com/
今後は現在Forte Belvedereに展示されているMassimo Vitaliの写真が展示される予定になっている。
追加情報!!(実はこの記事23日にまとめて書いた)
オープンの9月26日から10月3日までの1週間、ジェラートの試食が出来る。
ああ、飛んで行きたい…
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