日曜日。
日本は3連休なんですね。
昨日久々に雨だったフィレンツェ。
なんか大幅に天気が崩れて、強風が吹くということで、金曜日にまたComune(市役所)から各家庭に電話が有ったとか。
ご苦労様、と思うと同時にそれよりほかにやること有るでしょう、と思わずにはいられないんですよね。
大体強風吹いてなかったし。
この週末からぐっと寒くなるということで、ドキドキしていましたが
この快晴。
確かに風がかなり冷たくなったけど…
今日は一日家でダラダラしちゃおうかと思っていたけど、この青空に誘われて外に出ました。
やはり一日最低30分位は歩かないと、運動不足で不調が…
ということでせめて天気が良い日くらいは、ということで1時間強あてもなくぶらぶらしてきました。
やっぱり動くと気持ちがいい。
さて、そんな気分とは打って変わって、今日は全くとんでもないニュースです。
木曜日の夕方VeronaのMuseo civico di Castervecchio(カステルベッキオ市立美術館)という美術館から17点もの絵画が盗まれました。
17点!?それも重要なものばかり。
被害総額は1500万€、日本円でおよそ20億を超えています。
更に夜中に侵入されたわけではなく、閉館間際の出来事だったんです。
詳細はこうです。
木曜日の閉館30分前。
ということで入り口は閉められていたはずです。
普段は11人の職員がいるこの美術館、その人たちが退館(全員かどうかは不明ですが。)
夜間担当の警備員一名と会計の人が一人美術館には残っていました。
閉館前のため、夜間作動するはずの防犯装置のスイッチは入っていませんでした。
そこへ覆面した男が3名が侵入。
会計係はガムテープで縛られ、警備員は侵入者に言われるまま、彼らの目的の作品が有る部屋を案内させられます。
そしてこの美術館の目玉作品17点がいとも簡単に、短時間で盗まれてしまったのでした。
一部作品は額から出され、他の作品は額ごと…
この写真は作品が盗まれた部屋の様子です。
盗まれなかった作品で傷つけられてしまった作品もありました。(これは幸い修復可能)
ここのところメインのニュースはテロ関係で、このニュースもかなり後回し、短時間で伝えられていましたが、この国にとってはかなり重要な問題だと思うんですけど…
近年最悪の美術品盗難事件、と言われています。
ちなみ1900年代から現在に至るまでの盗難の歴史を振り返ってみると(振り返る歴史かなぁ???)
もうこれ以上有名な事件はないでしょう、という1911年、ルーブル美術館から盗まれた”モナリザ”
こちらは盗んだ本人がず~と作品を保持。
「イタリアの宝」を保持しているプレッシャーに耐えられなくなって、まぁ自爆した形でフィレンェで発見。
無事ルーブルへ1913年戻されています。
この事件…イタリア人の多くはモナリザをルーブルには戻したくなかったことでしょうね。
この話はWikipdiaに詳しく書かれていたので、興味がある方はこちらをどうぞ
その後は1975年2月5日から6日にかけての深夜、Palazzo Ducale di Urbino(ウルビーノのドゥカーレ宮殿)から
“La Muta” di Raffaello(ラファエロの「無口な女」)
“La Flagellazione” “Madonna di Senigallia” di Piero della Francesca(ピエロ・デッラ・フランチェスカの「キリスト磔刑」と「セネガリアの聖母」)の3枚が盗まれた。
こちらは幸い、こんな有名な作品を売ることは不可能と考えた泥棒が、作品を破壊する直前に警察官に無事保護された。
今この話を調べていて見つかったのだが、この「無口な女」なんと今年の春、約1年の修復を終えてPalazzo Ducaleに戻っていますが、その修復費用を出したのがこれまた我ら日本人。
記事にはtv nazionale Yomiuri Shimbunってありました。
読売新聞って国立のテレビ局じゃないよね?大体新聞社は新聞社で、テレビ局は「日本テレビ」…ああ、これか。
日本テレビ→日本のテレビ→国営放送と勘違い!?
まぁ細かいことは気にするなって?
どちらにせよ読売グループのお金なのね。
ここって昔システィーナ礼拝堂の修復の費用も出してるよね。
このメセナのお話し、世界的にもかなりに有名らしいんだけど、一度どこの国の人か忘れたけど
「日本人はどうして自分の国のものには修復費は出さずに、他の国を支援しているの」と聞かれて答えに詰まったことがあります。
個人的に思うところがありまして、そのあたりは今回はノーコメントとさせていただきます。
もちろん何はともあれ、修復にお金を出したことはすばらしいことだと思ってはいます。
この2件は作品がほぼ無傷で戻ってきた超ラッキーなケースですが、他にも
1990年最悪の盗難と言われるのがボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館からRembrandt(レンブラント), Vermeer(フェルメール), Manet(マネ)、 Degas(ドガ)など13点、
300百万ドル…って?3億ドル?つまり300億円超~!?
え、何なに、5億ドルとも言われてるって~私には宇宙規模な金額じゃ~
これらの作品は現在いづれも見つかっておらず、捜査は2011年現在でも行われており、連邦捜査局 (FBI) の盗難美術品専門部局における最優先課題になっているそうです。
なおイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館は盗難美術品発見につながる情報に今でも500万ドルの懸賞金を提示しているとか。
こちらもWikipediaに詳しく載っています。
そして翌年の1991年、今度はアムステルダムのゴッホ美術館から”ひまわり”を含む傑作20点が盗まれる。
こちらは幸い数時間後に捕獲。
1993年11月、スウェーデンのストックホルム(Stockholm)国立美術館から、総額5200万ドル(約56億円)相当のピカソ(Picasso)とフランスのキュビズム画家のジョルジュ・ブラック(Georges Braque)の絵画8点が盗まれる。
幸い数か月間で、数点は取り戻された。
2000年が明けてすぐ1月1日英オックスフォード(Oxford)アシュモリアン美術館(Ashmolean museum)から、480万ユーロ(約7億4000万円)相当のセザンヌ(Paul Cezanne)の絵画が盗まれる。
2002年12月7日:アムステルダムのゴッホ美術館から、総額数百万ドル(数億円)相当のゴッホの絵画2点。
ゴッホ美術館はどれだけ盗まれてんだよ!という気がしないでもないですが…
そして近年最悪と言われていたのが 2004年8月22日、ノルウェーのオスロ(Oslo)にあるムンク美術館(Munch Museum)から「国宝」とされるほど重要なムンク(Edvard Munch)の傑作「叫び(The Scream)」と「マドンナ(Madonna)」が盗まれた。(合計約6億クローネ、約110億円相当の価値)
こちらは今回のVerona同様の開館時間帯(ただし朝)
銃を持った男らによって盗まれ、芸術界をはじめノルウェー中に衝撃を与えた。
その後盗みに関わったと見られる6人が逮捕されたものの、作品がどうなったかは分かっていなかったが、2006年に同市内で発見され一部傷が入った状態で取り戻された。
他にも2007年8月5日、フランス南部のリゾート地ニース(Nice)のジュール・シュレ(Jules Cheret)美術館から、ヤン・ブリューゲル(Jan Breugel)の絵画2点と、クロード・モネ(Claude Monet)、アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley)の絵画各1点が盗まれる。
同12月20日:ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)にある、南米有数のサンパウロ美術館(Museum of Art of Sao Paulo)から、総額5600万ドル(約60億円)相当の、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の「シュザンヌ・ブロックの肖像(Portrait of Suzanne Bloch)」と、ブラジルの画家カンジド・ポルチナリ(Candido Portinari)の「コーヒー農園の作業者(The Coffee Worker)」の2点が盗まれる。2008年1月に取り戻された。
2008年2月10日:スイス・チューリヒ(Zurich)にあるビュールレ美術館(Buehrle Foundation Museum)から、総額1億8000万スイスフラン(約175億円)相当のセザンヌ、ドガ(Edgar Degas)、ゴッホ、モネの絵画4点が盗まれる。
とまぁ有名どころだけでもこんな感じ。
枚挙にいとまが無い。
だって、実はあまり大騒ぎされなかったけど、この夏155作品(およそ125,000€)が Palazzo della Regione di Bariのオフィスから盗まれ、
フランスのFontainebleauの中国美術館からは昨年3月22作品(およそ1000万ドル)が盗まれたそうです。
「盗難の歴史は」こちらのサイトを参考にしました。(日本語翻訳可能なようですが、解読不可能です)
Thomas D. Bazleyというアメリカの犯罪心理学者は、Crimes of the Art World (伊:Crimini nel mondo dell’arteでも翻訳されてわけじゃなさそう。残念!)という本の中で「盗まれた作品の約90%は元には戻って来ない」と言っています。
それは盗む方に良心の呵責がないから。
”盗む”ことが目的の”盗難”
目的はお金ではなく、その作品で、作品を手に入れること、自己の欲求のが目的の用意周到な盗難。
ただ目的が”芸術作品を手に入れること”ではない時も有るんです。
それが作品が戻って来る可能性の10%ということなのでしょうかねぇ。
じゃあこの”売ることのできない”作品をどうするのか?
もし相手がお金目当てなら「懸賞金」に乗ってきたりもするんでしょうね。
例えば1997年Klimt(クリムト)の”女の肖像”がgalleria Ricci Oddi di Piacenza(ピアチェンツァのギャラリー)から盗まてしまいます。
新聞には早々に「この作品を取り返した人に150,000€の懸賞金を払います」、という記事が載りました。
結果…
お金が目的ではないからイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館同様、戻ってきてないですけどね。
そしてもう1つの理由…それは対価交換。
「作品を身代金要求に使われたら、イタリアはそれに応じざるを得ない」という点は少々気になるところでもあります。
勿論今現在身代金の要求は有りませんが。
実際先のイザベラ・スチュワート・ガードナーの盗難事件ではアイルランド共和軍が関与している疑いがあり、
この共和軍”IRA”は1974年にもダブリン郊外のラスボロー・ハウスからフェルメールの作品を含む絵画19点を強奪し、絵画の返還と引き換えに服役しているIRAのメンバー4人に対する交渉に使おうとしたことがあった、とか。
人の命も勿論尊いものですが、戦争やテロによりかけがえのない遺産や美術品が巻き添えになるなんて、許せない…
今回もプロの組織的な犯行。
先にも書いた通り、公に売りさばくことは不可能です。
そして残念ながら(?)懸賞金目当ての犯行とは考えられないでしょうね。
となるとやはり個人的な注文がいるのか、
それとも中東あたりにあると言われている、闇のオークションで売買されるか…
どちらにしろ芸術の何たるかなんかこれっぽっちも理解できない強欲な金持ちの家で、特定の人のみに鑑賞される、日の目を見ることは永遠にない作品になってしまう、と考えられています。
また、最近美術評論家というとこの人しか出てきませんがVittorio Sgarbiのコメントでは
「この事件が100%パリのテロと関係ないと言い切ることはできない。
なぜならイタリア人にとって、美術品を持ち出されることは、手足を切り取られることと同じことだから」、と。
私個人的な意見としては、もしテロ絡みなら、今まで各地でやって来たように、警備員を殺して作品を破壊してしまえば済んだし、
パリのあの派手なテロの後にわざわざ地方の中堅美術館を狙うくらいなら、ヴァチカンやウフィツィを狙うでしょう?と単純に思うんです。
このVeronaのニュースを受けて、セキュリティーの甘さを指摘する人も多いし、「恥知らず」といつものようにののしっている人にいるのですが、これってそう簡単なことではないんですよね。
というのもこれって今のイタリアの美術館の経済状況をものすごく反映しているんですよ。
私はしょっちゅう美術館、博物館に行っているのでよくわかるんですよね。
というのもこの不景気で文化財保護に関する補助が減らされていることは何度も言ってきました。
ローマやフィレンツェの一部の大きな美術館、博物館で来館者がものすごく多いところでも現在は人員不足です。
警備しながらメールしたり、クロスワードやって遊んでるじゃん、と思われがちですが…それは事実ですけどね。
ウフィツィも昨年(いや今年か?)インフルエンザが流行って、職員が一度に欠勤したとき、人が足りなくて、一部の部屋を開けなかったくらいですから…仮病じゃなかったんだよね?
いやいや、自分で言っておいて何ですが、昨年の大晦日、勤務が嫌で病を装い、偽の診断書を医者に書いてもらった警察官が確か何百人といて、解雇になるとかいう話が年明け早々出ていたことを思い出したんですよ。
まぁ、そういう国民性も有りますが…
ああ、美術館の話ですが、それでもまだ良いんです大きいところは。
それが地方の中小美術館、博物館はそういうわけにはいきません。
小さいところは人件費など経費を減らすために開館時間を減らすという方法を取っています。
ひどい場合は2度と開かないことも…
ただここCastelvecchioのような、中くらいの美術館、博物館が一番大変なんじゃないかなぁ…
館内に私しかいなくて「えっ私一人にしておいて大丈夫?」と思うこともよくあります、特に平日。
そういう状況をよく知っている人なんでしょうねぇ、計画した人は。
って私でも想像できるんだから、犯行は結構簡単ではないかな、と思ったりもします。
木曜日は平日でも比較的来館者が少ない日。(月曜休みが多いため、平日で一番混むのは火曜日)
そして、閉館30分前が一番手薄になること。(実際開館中だったけど、館内にはほとんど人がいなかった)
イタリアでは珍しく、館長は責任を取って辞任するらしいですが、そんなことしてどうなるんですかね?
既に数日が経ち、なんの手がかりもないということも、もうこの17作品は永遠にイタリアに戻って来ることはないんだろうなぁ…と思わずにはいられません。
ただ、よくbarzelletta(イタリアの小話)で馬鹿にされている警察官の中でも選りすぐられたエリートしか入れない Comando Carabinieri Tutela Patrimonio Culturaleという文化遺産保存に特化した警察チームが有るのですが、その人たちにかけるしかないですね。
テロのせいで、警備の目が全てそちらに向かっている、このタイミングをつかれたのかもしれませんね。
長くなりましたが(書いてるうちに日が暮れた)最後に今回盗難にあって、もう2度と日の目を見ることはないかもしれない作品をご紹介。
Pisanello(ピサネッロ)、La Madonna della quaglia(ウズラの聖母)
Mantegna(マンテーニャ)、La Sacra famiglia(聖家族)
Giovanni Benini(ジョバンニ・ベッリーニ), ritratto di Girolamo Pompei(ジローラモ・ポンペイの肖像)
Jacopo Bellini(ヤコポ・ベッリーニ), San Girolamo penitente(聖ジローラモ)
Peter Paul Rubens(ルーベンス)、 Dama delle licnidi(赤い撫子の貴婦人)
Cerchia di Jacopo Tintoretto(ヤコポ・ティントレット派の画家), ritratto maschile(男性の肖像)
Giovanni Francesco Caroto(ジョバンニ・フランチェスコ・カロート)、 Fanciullo con disegno(自らが描いた絵を持つ少年)
Giovanni Francesco Caroto、Ritratto di giovane benedettino(若いベネディクト僧の肖像)
ここからは6作ティントレット
Tintoretto(ティントレット)と名字だけで呼ぶときはJacopo Comin(Jacopo Robusti)のことを指します。
染物屋(tintore)の息子だったことからこう呼ばれています。
Domenicaは息子。
Jacopo Tintoretto, Banchetto di Baltassar(バルタッサーレの饗宴)
Jacopo Tintoretto, Madonna allattante(授乳の聖母)
Tintoretto、Giudizio di Salomone(サロモンの審判)
Jacopo Tintoretto, Sansone(サムソン)
Jacopo Tintoretto, Trasporto dell’arca dell’alleanza(聖櫃の輸送)
Bottega di Domenico Tintoretto(ドメニコ・ティントレットの工房), ritratto di ammiraglio veneziano(ヴェネツィア提督の肖像)
Domenico Tintoretto(ドメニコ。ティントレット), ritratto di Marco Pasqualigo(マルコ。パスクアリーゴの肖像)
Hans de Jode, paesaggio(風景)
Hans de Jode, Porto di mare(港)
く~私の大好きなGiovanni Belliniの作品も1点は入ってるし、寡作なMantegnaの作品も。
それにしてもここ昨日も普通通りオープンしていたというのでそれはそれですごいなぁと思ってしまいました。
とにかく1作品でもいいから戻ってきて欲しいです。
今日もすごく長くなって、すっかりお腹が空いてしまいましたが、最後にもう1つ”盗難”で思い出したこと・・・
そういえば今年日本で公開されていたLeonardo da Vinciの”アンギアーリの戦い”というPalazzo Vecchioの500人広間に描かれた壁画の下絵ではないか、と言われている作品で1992年から東京の富士美術館所有だったもの、これが日本に渡った経緯の途中に”盗難”が含まれていると言われているんですよね。
勿論富士美術館が闇オークションでこの作品を購入したわけではなく、日本に来る過程で怪しいところあるとイタリア側は主張しているだけです。
所詮イタリア側の言いがかりかもしれませんが、結局永久貸与ということでイタリアに戻って来ることに決まってしまったんですけどね。
、
普段から1万字超えないように気を付けているのですが…
長々最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ではではうっかり冷蔵庫に有るの忘れて今日も買ってしまったカリフラワーを食べに行きます。
P.S 長いのに更に伸ばしてすみません。
先ほど「盗難の歴史」を調べていて、ちらっと見て流してしまった記事を思い出し、再度調べたんですよ。
というのも、こんなこと有ったっけ?
2012年 10月オランダ・ロッテルダム(Rotterdam)のクンストハル(Kunsthal)美術館わずか90秒足らずの間に盗みだされたパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)やクロード・モネ(Claude Monet)などの7作品が、容疑者の母親によって燃やされていたことが分かった。
って何なの???
っていうか、オランダの警備って一体どうなってんの???
えっ、で、この事件最後は一体どうなったの???
イタリア語でも作品のその後についてのニュースは見つからなかったんだよねぇ…
お元気ですか?
そんなに沢山の美術品が盗難されたんですか?館内・警備体制とかを知っているチームの犯罪ですね。
少しでも早く全部帰ってくれば良いですが、傷つけられたり、、、なんて考えちゃうと嫌ですよ!
この夏、Leonardo da Vinciの”アンギアーリの戦い”観に行けませんでした。元々
富士美術館所有だったんですか?知りませんでした。
色々ストーリーがあるのですね。
17作品って多いですね。
なんだか、もう見ることができないと思うととっても残念です。
盗まれてしまった作品に詳しいわけではないですが、ほかの誰かが見たかった作品かもしれないと切ないです。
驚いたのは、そんなに世界のあっちこっちで美術品が盗まれていることです。
一度、美術品専門の警察の小説を読んだことがあるのですが、そんなに起こることではないだろうと思っていたのですが、こうも何度も起きているなんて。。。
きっと、世界のどこかのお金持ちの個人的な楽しみになっているのでしょうか。。。
お久しぶりです。元気ですよ~!ありがとうございます。
この「アンギアーリ」はなんともいわく付きの作品で、ダ・ヴィンチの作品かどうかも怪しいんですよ。この作品一つで本が書けます。(笑)
たぬきさん
本当にその通りです。個人的な独占欲で、みんなの共通財産を奪うなんて許せないです!!
実は私も色々調べてみて本当に驚きました。小説の世界のお話ではないみたいです。すごく価値が高い作品だけでもこれですからね。そういえば夏ポンペイ遺跡からフレスコ画を盗もうとした人がいました。教会などからの盗難はいちいちニュースにもならないくらい多いそうですし…なんて罰当たりな、と思うんですけどね。