I Giorni della merla(つぐみの日？)

先日年が明けたばかりだと思ったのに、もう1月も終わり。
は、早すぎ・・・この1ヶ月何をしていたのだろうか？？？
ってこんな感じでアッという間に一年が過ぎそうで恐ろしい・・・

1月最終日、青空が出ました。

朝8時半
　
お昼。
しかし、寒いなぁ・・・
ちなみ1月最終の3日間は一年で一番寒いといわれ"Giorni della merla"(つぐみの日)と呼ばれている・・・
なんて知ったかぶりをして書いていますが、ここ数日ニュースを見ていたら
「今日は一年で一番寒いといわれる××の日です。」と言っていて、
実際この週末は、Firenze郊外はもとより、北のほうは大雪で大変だったらしい。
はて、この××・・・う～ん冬至でもないし、何だろう？と思っていたんです。

もちろん、その場で何でも確認！これが賢くなる秘訣ですからね！
「一年で一番寒い日」とイタリア語で入れれば当然ヒットするわけですよ。いい時代になったねぇ
で、疑問解決
Giornata della merla発見！
さてこのMerla,つぐみは↓

日本では見たことがなかったけど、こちらではよく見かけます。
Firenzeでもさすがにこういうところ(本日初めの写真)では見かけないけど、自然が多いところでは簡単に見つかります。

で、なぜか？
何々、名前の由来は・・・
つぐみとその雛はもともと白かった。
それが2月1日寒さのあまり煙突に入り込み煤のせいで真っ黒になってしまった。
というのが伝説その1

更にもう少し手の込んだ伝説では、
1月、つぐみはえさを探しに巣から飛び出し、冷たく凍った地面に飛び降りることを楽しんでいた為、真っ白な羽毛が寒さと日照不足から痛んでしっまった。つぐみの無茶を止める為、当時は28日しかなかった1月の間は、つぐみを巣へ閉じ込めることが決められた。しかし、1月(の神？)を騙して外に出たつぐみは、隠れ家に隠れて1月をあざ笑いながら歌い始めた。怒った1月は2月に3日間を貸してもらい、吹雪、風、霜と雨を降らせた。つぐみはこっそりと煙突にもぐりこみ、その3日間が過ぎるのを待っていた。3日後つぐみが外に出たとき、つぐみの命は助かったものの、きれいな羽毛は煙で黒くなってしまった。それでつぐみは今でも黒い毛になってしまったとさ。

どんな伝説もその奥には何らかの根拠がある。(って私が言ったんじゃないよ。Wikipediaに書いてあったんだよ)
こちらのケースは、Calendario romano、つまりローマ時代の暦(ユリウス暦)では1月は29日しかなかったのが、後のグレゴリオ暦(1582年から)になって31日となった。
ということにこじつけているみたい。

更に伝説では、もしGiorno dell merla（つぐみの日)つまり1月29,30,31日が寒かったら、美しい(bellaのうまい訳が見当たらんが)春がやってくる。
もしこの3日が暖かかったら、春の訪れは遅くなるといわれている、とか。
実際今年は本当に寒かったので、素敵な春がやって来そうです。
は～るよ来い、は～やく来い！
あっ、更にこれ北イタリアのお話のようです。
寒い地方特有なのかもしれません。

ちなみにつぐみは雉や孔雀と同じで性的二形。
性的二形（せいてきにけい）とは、生物における多系現象の一つで、性別によって個体の形質が異なる現象を指す。
つまりオスとメスの様相が全く違う・・・ということよね？
大体オスが派手で、メスが地味。
つぐみの場合は、メスはこげ茶(口ばしも含む)でオスの毛は輝く黒で口ばしは黄色かオレンジ。
ということは良く見るのはオスだ。

いや～一つ気づいたけど、辞書にはツグミと書いてあったので、ず～とツグミだと思っていた。
なぜなら日本で見たことがなかったし、ツグミと言えば、"声がきれい"ということしか知らなかった。
しかし、今回ちゃんと日本のサイトを確認

「これじゃない・・・」
へへへ、確かに辞書にはもう一つ名前が出ていました。
クロウタドリ
こんな名前聞いたことないよ。
って言うことはGiorni della merlaはクロウタドリの日ってことですわ！
分かりにくいから、ツグミの日でいいですかね？
日本語Wikipediaではさえずりが聞こえます。(イタリア語のwikipediaでも聞けますわ・・・)

ヨーロッパでは春の訪れを感じさせる鳥、なんだそうです。
いつでも見られると思っていました。
だいたい、うちの近所じゃ鳩と雀くらいしか見ないもんねぇ・・・

こうして日々生きていくには何の役にも立たない、マニアックな雑学を増やしては密かにほくそ笑んでいる私でした。
昨日より、ほんの少しだけおりこうさんになれたかな？
最後までお付き合いいただいた皆さんも！！
今度この鳥を見たときは、
「ツグミじゃなくてクロウタドリだよ！」と自慢してみて下さい。
結果は・・・責任持てませんけど