お昼を食べて、続き。
暑いです。
仕方がないので、扇風機を付けました。
それでも暑いです。
今週はスイカでも食べようかなぁ・・・どうでもいいですけど。
さて、とにかく脳みそが働かないので、ブログの更新を意欲的にしてしまおうと思います。
気が付くとドンドン忘れて行く~という恐れもあります。
国立美術館を出た後、あっ、忘れてた。
さっきお湯を沸かして、お茶葉入れっぱなしだった。
余りに暑いので、のどが渇く。でもさすがに水道水はなんとなく嫌なので、お茶にしていますが、毎日沸かさないと追いつかないんですよねぇ・・・
気を取り直して、国立美術館からゴッホ美術館までは5分・・・かかるかな?
とにかく美術館はこのエリアに集中していてすごく分かりやすいです。
到着したのは2時過ぎ。
入り口に若干列ができています。
ちょっと分かりにくいんだけど、入り口向かって一番右が時間指定で予約している人。
その隣が入場券を持っている人。つまり私のようにミュージアムパスを持っている人もここに並べます。
後は券のない人で、列の長さは対して変わりませんが、優先順位がちょっと違うので、多少待ち時間が異なります。
時間指定の人たちはほぼ待ち時間なく入場。
その列が引くのを見て、私たちの列が少しずつ前に進みます。
一般の列は一番進みが遅い。
でもこの日はそれほど並ばずに済んだと思いますけど。
私も15分位かなぁ中に入れました。
国立美術館はパスを見せればそれを読み込んではいれたのですが、ここはチケットに替える必要が有ったので、そのせいで並ばなくてはいけないし、待たなければいけないようです。
一本化すれば時間短縮になるのにね。
さて、ここで考えた。
このまま作品を見に行ってしまうと昼食は抜き。
美術館を回っている時ってなぜかそれほどお腹が空かないんです。
だから抜いても良かったんですけど、夜まではもちそうにないので美術館のカフェで腹ごしらえをしてから回ることにしました。
お昼も過ぎた変な時間だったため、席は結構空いていました。
近くにいた日本人の大きな声が気になりましたが、座ってしまったので仕方がない。
悩んだ末、軽めにアップルパイにしたのですが・・・
いまいち
ちょっと甘すぎました。
迷ったキャロットケーキの方が当たりだったかも、と少々後悔するも遅し。
甘いものはいまいちでしたが、種類も豊富。
しっかり食べれば当たりだったかもしれません。
それにしても店内に日本人多いなぁ・・・いや、この館内に、でしたが。
2時半スタート。
閉館は18時で、3時間強あるので、余裕で早めに出られるかなぁ・・・と思ったのが甘かった。
時間はあればあるだけ時間をかけて見ちゃいます。
行きつ戻りつ、3時間弱荷物も預けて身軽になったので、しっかり堪能させていただきました。
ここは撮影禁止なので写真はありません。
イタリア人にも人気の高いゴッホの展覧会は毎年と言っていいほど頻繁に開催されています。
だから結構見た作品多いかなぁ・・・と思いながらでしたが、全然そんなことはなく(忘れているだけかもしれませんが)
また新たな発見がありました。
ゴッホは生前油彩を900点、素描を1100点あまり残していると言われています。
昨年のミラノでの展覧会で初めて素描の良さを知った、くらいですからまだまだ見てない作品はいっぱいあるんですよね。
1つ気が付いたのは、イタリアの展示会で見るゴッホ美術館から貸し出された作品は、いつも決まった飾り気のない同じ額縁に入れられていて、
まさかここでもその額縁に統一されているのかと思いきや、ここではちゃんと違う額縁に入っていました。
これは貸し出しのためのものなのでしょうかねぇ?
ここで私が一番気になったのはゴッホの肖像画
と言ってもこれゴッホの作品ではありません。
ゴーギャンが描いた”ひまわりを描くゴッホ”
この作品を見てゴッホが自分の耳を切り落としたと言われています。
先週見ていた番組で、この”耳切り事件”現在新しい仮説が立てられていると言っていました。
それはゴーギャンが嫉妬からゴッホの耳を切り落とした・・・と。
ってこの説数年前にも浮上していますね。浮いたり沈んだりなんでしょうね。真実は誰にも分らないから・・・
それとこの番組ではこの有名な
”星月夜”
この作品が、実は作品が描かれた50年後に発見される「乱気流」を描いたものではないかと。
ゴッホはただの精神を病んだ天才画家ではなく、
科学的な分野にも秀でていたことは、彼の残した莫大な手紙が物語っている・・・というような、イタリアでは数少ない真面目な番組だったのに
話半分しか聞いてなかったんですよね。すみません・・・
と、肖像画に戻りますが、
この作品がゴッホが耳を落とすきっかけになった、というのは今知ったのですが、では何が引っかかったのか?というと
このキャンバスの布の粗さ。
ものすごく粗い目のキャンバスに描かれているんです。
これを見た瞬間、画家たちの恵まれなかった環境が浮かんできて・・・
ゴッホにしろゴーギャンにしろ現在これほどの人が世界中から彼らの作品を見に来ているなんて想像もしていなかっただろうし、
ましてや恐ろしいほどの高値で作品が売れるなんて・・・この作品を見ながらなんとなくそんなことを考えてしまいました。
こういう細かい部分が間近で見られることが、やはり苦労しても現物を見に行く価値というものだと改めて思うわけです。
他にやはり日本人として感動せざるを得ないのは広重の作品を模写した
こちら”雨中の橋”と
こち”花咲く梅の果樹園”これらは格別。
こちらの作品はどこかで見たことが有ったのですが、 ”橋”はお初。
更に”果樹園”を見た時はあまり思わなかったのですが、このゴッホが書いた日本語(漢字)すごくないですか?
ゴッホの研究者の中にはこの漢字を解読しようとして、止めた人がいるようですが、私は研究者ではないので適当な感想を。
海外で日本語を教えている人ならわかると思いますが、漢字を使わない国の人たちは得てして漢字を文字としてではなく、図形として認識しています。
だから部首が左右、上下入れ替わったり、なんてことはよくあること。
漢字を知れば知るほど、混乱するのもごく普通。
ということで、ゴッホは写し間違いをしたというより、自分の記録を交えながら模写をしていたのではないだろうか?
いや、どちらにせよ、遠く離れた異国のちっぽけな我が国に、これほどまでの興味を持ってくれていたのか、ということはやはりうれいではないですか。
と素人は落ち着くわけです。
なぞはなぞのままだから楽しいのでは?
とこれを書いた後、1つ思い出したことが有ったので加筆しています。
先日FBにこボストン美術館で中止になった着物の記事をシェアしていた人がいたので、気になって読んでみた。
記事はこちら
思わずなんだそれ・・・本当に文化のない人が言い出すこと。
とても残念です。
それについてこんな記事を書いている人もいます。
全て同感というわけではないけど、これは共感できるなと。
個人的には外国人が着物を着ることに何の抵抗感もなく、アニメ関係のイベントで、本来の着方と違っていても外国人なら許せます。
ただ問題は日本人の方。
着るならやはり伝統を守って欲しいし、昨今の淫らな着方には反対です。
かと言って人種差別・・・なんだかねぇ。
日本人が怒っているならまだしも、多くの日本人が理解不能なこの騒ぎ・・・
あ~もう何をするにも面倒な時代になったもんだよ。
え~話を元に戻しましょうね。
他にも
これホントにゴッホ?
という感じのリアルなカワセミ とか、時間があればあるだけ見入ってしまいますねぇ。
それからこれを読んでいる人には絶対いないと思いますが、ゴッホは決してひまわりだけを描いていたわけではありませんよ。
今回の新たな発見(個人的なですが)として、ゴッホが本当に花が好きだったんだということが分かりました。
その点は、次次回のクレラーミュラー美術館編をお楽しみに。
と結局「あと10分で美術館は閉まります」というアナウンスを聞きここから退場したわけです。
それにしてもオランダの美術館、博物館は閉館時間が早い。
ゴッホはまだましだったけど、どこも普通に5時、5時半に閉まってしまうので梯子が難しい。
でもこの日はこの後アンネ。フランクの家へ向かったのであります。
いや~充実した一日だった。
この旅で唯一購入した美術館のカタログを見ながら(ここ以外は日本語かイタリア語がなかったので)また行きたいなぁ・・・なんて思っていたら
今オランダを旅している友人から「国立美術館長蛇の列」とメールが来た。
本当は違反だけど私のミュージアムカード貸してあげれば良かったかなぁ・・・
とその続きはまた次回のお楽しみ。
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