全国コロナ感染者数、11週連続で減少
厚生労働省は11月15日
全国に約5000ある定点
医療機関に、
11月4日~10日に
報告された
新型コロナウイルスの
新規感染者数は
合計7246人で
1定点当たり1.47人
であったと発表した。
前週の約0.94倍で
11週連続で減少した。
昨年の同時期は、
1定点当たり2.01人
であった。
都道府県別の最多は、
秋田県の4.20人。
次いで、
北海道3.81人、
岩手県3.48
と続く。
主要都市では
東京都1.03人、
愛知県1.85人、
大阪府0.80人、
福岡県0.62人
であった。
30都府県で
減少した。
11月10日までの
1週間に
定点医療機関に報告
された
新規入院患者数は
854人で、
前週から120人
増加した。
集中治療室(ICU)に
入院した患者は
32人で、
前週から4人増えた。
都道府県別では
北海道3.81人、
青森県2.59人、
岩手県3.48人、
宮城県1.89人、
秋田県4.20人、
山形県1.35人、
福島県2.21人、
茨城県1.84人、
栃木県1.51人、
群馬県1.81人、
埼玉県1.53人、
千葉県1.46人、
東京都1.03人、
神奈川県1.25人、
新潟県2.36人、
富山県0.69人、
石川県1.79人、
福井県0.64人、
山梨県1.80人、
長野県2.65人、
岐阜県1.39人、
静岡県2.12人、
愛知県1.85人、
三重県0.99人、
滋賀県0.97人、
京都府0.77人、
大阪府0.80人、
兵庫県1.02人、
奈良県1.45人、
和歌山県0.63人、
鳥取県0.93人、
島根県1.16人、
岡山県1.74人、
広島県1.26人、
山口県0.52人、
徳島県0.59人、
香川県1.06人、
愛媛県1.65人、
高知県1.23人、
福岡県0.62人、
佐賀県0.87人、
長崎県0.70人、
熊本県1.47人、
大分県0.78人、
宮崎県0.72人、
鹿児島県0.51人、
沖縄県0.79人
であった。
マイコプラズマ肺炎、子育て世代で大流行
「抗生物質の適正
使用」
という問題があり、
抗生物質は処方時に
渡される注意書きの
通り、最後まで飲み
きることが重要で
ある。
と言うのも、
解熱したら、
薬の服用を
止めたほうが良いと
判断する方が多いが、
マイコプラズマは
体内に菌が残るため
気をつける必要が
ある。
重複するが
マイコプラズマは
解熱後も
体内に菌は残り、
咳などで他人に
感染する。
しかも、
抗生物質を服用後
となれば、
抗生物質の効き目が
鈍くなる
「耐性菌」
になる可能性がある。
それ故、
正しく飲み続けない
と、
他人に感染する頃
には
「耐性菌」
に変化している
確率が高くなる。
因みに、
同じマイコプラズマ
という名であるが、
「性感染症の
マイコプラズマ」
とは、
全く別の病気である。
両方とも、
細菌の分類で
マイコプラズマ族
であり、
治療薬は同じである
が、交差免疫が無く、
性感染症の
マイコプラズマ
になった人が
マイコプラズマ
肺炎に
なりにくい、
ということはない。
マイコプラズマは、
妊婦が感染しても
抗生物質が
投与できるが、
咳などの負担が体に
かかるので、
パートナーや周りの
人が気をつけて、
なるべく感染しない
ようにして貰いたい。
一方、
高齢者は比較的発症
しにくい
と考えられている。
つまり、
マイコプラズマは
子どもから
40歳~50歳
ぐらいまでの人に
多い感染症で、
まさに
子育て世代を直撃
しているわけで
ある。
言うまでもなく、
感染後、
学校や職場に行く
場合は、
「咳エチケット」
を守ることが重要
である。
学校保健安全法
では、
明確な出席停止
はなく、
発熱などの症状が
治まれば
登校して構わないが、
当然、マスクを着け
ていくべきである。
もし、
着けていない時に
咳をして手でガード
をしたら、
その手で電車の吊革
などを触らないこと
を意識して貰いたい。
当事者は
完治するまで数週間、
もしくは
数ヶ月かかる事を
認識して、
また、
周囲の人たちも
マイコプラズマでも
出勤できることを
理解する必要がある。
但し、
「出勤して当然」
という意識になれば
症状の苦しみが
千差万別であるため
軋轢が生じる結果と
なる。
例えば、
症状がひどい人は
「ボーン
ブレーキング」
(肋骨が折れる
ぐらい)
と呼ばれるの程の
強い咳が出るし、
咳をしながら
吐いてしまう場合
もある。
そうなると
知らず知らずに
肺炎となり、
胸のレントゲン
を撮ると白い影
が映るという事
になる。
ただ、
必ずしも
肺炎を起こした
人が全員入院する
わけではない。
薬をもらって自宅
で療養し、安静に
していれば大丈夫
という場合が多い。
コロナ・インフルエンザ・マイコプラズマ肺炎のトリプルデミック
厳しい寒暖差で
体調不良を
起こしやすい中、
2024年11月12日、
厚生労働省は、
インフルエンザが
全国的な流行期に
入ったと発表した。
1医療機関当たり
の患者数は流行の
目安である「1」
を超えて
「1.04」人
となった。
そんな中、
東京都の
A小児病院には
毎日、約30人が
咳や熱の症状を
訴え、発熱外来
を訪れている。
そのうち、
約3割は
「マイコプラ
ズマ肺炎」
と診断されるが、
11月に入って
「インフルエンザ」
と診断される人が
増えている。
A小児病院のB院長は
「10月の暖かい頃は、
インフルエンザが
殆ど出なかったが、
11月は、第1週目
から
インフルエンザが
普通に発生して
いる。
率直に、
かなり時期が早い
という印象だ。」
と話す。
では、
なぜ流行が早いのか?
その答えは、
コロナ禍の時から
言われているが、
・気候の温暖化、
・海外旅行の影響、
・免疫力の低下、
・ウイルスと細菌の
変異
などが
要因と考えられる。
インフルエンザの
例年より早い流行
に加えて、
今年は、
自分が
インフルエンザ
だと気付きにくい、
「ある特徴」
がある。
その特徴とは、
症状が乏しい上、
熱もあまり高く
ない
という状態である
のに
インフルエンザ
と診断される、
所謂、
「隠れインフル
エンザ」
と言われるもので
ある。
インフルエンザの
主な症状に
発熱、
咳、
関節痛、
倦怠感
などがあるが、
大流行した去年に
インフルエンザに
感染した人の多く
は、抗体を維持
しているため、
「発熱しない」
で軽症となる
ケースがある。
この
「隠れインフル
エンザ」
には、
症状が軽く、
熱が出ない事
から、
病院の受診や
インフルエンザの
検査などをせずに
過ごすため、
感染拡大につながる
という懸念がある。
ご自身が
「隠れインフル」
かどうかを判断する
サインとして、
以下のようなものが
ある。
①倦怠感、関節痛、
咳、喉の痛み、
鼻水。
②辛くて食欲が
ない。
③息苦しくて眠れ
ない。
④尿が出ない。
熱が無くても、
これらの症状が出た
時は
インフルエンザを
疑って早めに病院を
受診して貰いたい。
では、
サインが幾つあれば
隠れインフルの
可能性があるのか?
勿論、
サインが全部揃う
ことが条件では
無い。
もし、
インフルエンザで
あれば
倦怠感、
関節痛、
咳、
鼻水
などがあり、
それらが重症化
した時に
尿が出にくい、
という
脱水のような
状態が続く事を
イメージして
貰いたい。
後は、
感染症などで
周囲に
インフルエンザ
の方がいたら、
もしかしたら・・
と疑う要因となる。
残念ながら、
インフルエンザの
流行時期が
早まった事から、
今年の冬は、
・インフルエンザ、
・マイコプラズマ
肺炎、
・新型コロナ、
この3つが
同時に流行する
「トリプル
デミック」
の可能性が懸念
されている。
去年は
マイクロプラズマ
ではなく、
アデノウイルス
感染症が
かなり流行り、
トリプルパンチ
を貰ったイメージ
であったが、
今年は、
もう数ヶ月前から
マイコプラズマが
流行期に入って
高止まりしている
ので、
トリプルパンチ
ではなく、
トリプルデミック
の様相を占める。
ところで、
3つ同時に感染する
ことはあるのか?
答えだが、
可能性としては
ありうる。
そもそも
感染症は、
免疫が低下して
いる人が感染
しやすいので、
1度感染して、
病み上がりの時と
治って行動が広が
る時に、
別のウイルスに
感染する可能性は
大いにある。
今のところ、
3つの感染症に
同時に感染した
というケースは
ないが、
もし感染した場合、
どのような症状が
出るのか?
答えは、
合併症を起こす
リスクがあり、
特に、
呼吸器の症状が
強く表れて
重症化する
可能性がある。
また、
すべて同時に
感染した場合は
1週間ほどで治るが、
インフルになって
免疫が低下している
状態だと、
残りの感染症、
コロナ、
マイコプラズマ
に感染しやすくなり、
長期間、病気が続く
恐れがある。
では、
感染しないためには
どうするのか?
まずは、
インフルエンザ
ワクチンを
接種すること
である。
次に、
基本的な手洗い、
うがい、
マスク
などで
予防すること
である。
最後に、
感染したなら
ゆっくりと安静に
休むことが大切で
ある。
ワクチン接種は
打ってから
2週間くらい
経たないと
効果が出ないので、
早めの対策が必要
である。
インフルエンザ
ワクチンは
不活化ワクチンで、
副作用が少なくて
済むため推奨出来る。
また、
インフルエンザの
予防接種で
注射を拒む子ども
には、
今年から日本でも
接種できるように
なった、
鼻から噴霧する
タイプの痛くない
ワクチンを検討
して貰いたい。
ただ、
副作用と
生ワクチン
の知識が要るので、
かかりつけ医に
相談されることが
賢明である。
石川県、インフ・コロナ・溶連菌・感染性胃腸炎・水痘・手足口病・突発性発しん・マイコプラズマ肺炎の現状。
<インフルエンザ>
県全体0.92人、
金沢市0.53人、
南加賀0.80人、
石川中央1.82人、
能登中部0.33人、
能登北部1.25人。
<コロナウイルス>
県全体1.79人、
金沢市1.24人、
南加賀0.80人、
石川中央2.82人、
能登中部4.00人、
能登北部0.50人。
<A群溶血性レンサ
球菌咽頭炎>
県全体1.03人、
金沢市0.73人、
南加賀0.83人、
石川中央0.67人、
能登中部3.00人、
能登北部0.50人。
<感染性胃腸炎>
県全体3.79人、
金沢市4.91人、
南加賀2.17人、
石川中央5.17人、
能登中部2.50人、
能登北部1.00人。
<水痘>
県全体0.55人、
金沢市1.18人、
南加賀0.00人、
石川中央0.50人、
能登中部0.00人、
能登北部0.00人。
<手足口病>
県全体5.24人、
金沢市6.91人、
南加賀0.67人、
石川中央7.00人、
能登中部6.75人、
能登北部1.50人。
<突発性発しん>
県全体0.31人、
金沢市0.27人、
南加賀0.33人、
石川中央0.50人、
能登中部0.25人、
能登北部0.00人。
<マイコプラズマ
肺炎>
県全体2.80人、
金沢市2.00人、
南加賀3.00人、
石川中央0.00人、
能登中部7.00人、
能登北部2.00人。
<コロナウイルス>