前回のブログ記事の中で、ガソリン精製の所で例外もあるとお伝えしました。
それは、商社が海外からガソリン等の精製した製品そのものを直線輸入したり、余剰玉を購入するケースなどがあるためです。
うん?余剰玉(ヨジョウギョク)
元売が精製した燃料を、同ブランドを取り扱う系列店に卸した残りの燃料です。
元売は、安定供給が使命ですから、想定需要量より多くガソリンを作らなくてはなりません。
そのため、多少余りがでるんです。
その余剰玉は、商社等への販売の他、海外へ製品として輸出して、国内の需要バランスを取るケースもあるようです。
商社経由のガソリンは、俗にいう無印と言うものです。
プライベートブランドのSSには、ENEOSや出光のローリーは行きません。
プライベートブランドのガソリンは、様々な所から買い付けて、SSで販売されているのです。
そのため、ガソリンの品質は、国内元売の品質と全く同じという訳ではありません。
それは、様々な所から仕入れをし、一定の所からのみ仕入れていると言うわけではないためです。
但し、この辺は推測です。
需要が逼迫した場合など、仕入先一社では賄えないため、様々なルートを持っていると考えられます。
そうなってくると、色々な所で安く仕入れたガソリンが混ざって大きな油槽タンクに保管してある事も想定されますよね。
国内ガソリンの基準は満たしているはずですが、品質保証までしているかについてはよく分かりません。
また、ガソリン基準と言っても様々な数値範囲があります。
例えば、ガソリンの性能の一部を示すオクタン価も、レギュラーやハイオクに関しての許容範囲があります。
ギリギリでガソリン基準を満たしている場合と、余裕を持って基準をクリアしているケースなど、色々な事が想定されます。
(ちなみに、ハイオクは、オクタン価が高いのでハイオクと言います。)
うーん、ガソリンって結構複雑なんですよね。
今回はこの辺で...。