日々是口実~引っ越し版~

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屋形の変遷

2010-03-20 23:19:13 | 大相撲
本場所で土俵の上にある「吊り屋根」は、正式には「屋形」といいます。


この屋形、実は時代によって形が違うのです。



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上の写真は「切妻造」。江戸時代から明治41年まではこの形でした。本を開いて被せたような形が切妻造。
ちなみにこの絵は、勝川春章 筆「江都勧進大相撲の図」



イメージ 2




明治42年に旧両国国技館が開館してからは、「入母屋造」になります。最初は左のような「四方」に破風がありますが、大正6年に火災で焼失してからは、右のような「二方」の破風になりました。



イメージ 3




そして、現在の「神明造(しんめいづくり)」。神社などと同じ建築様式になっています。
ただし昭和27年に「四本柱」が廃止されてから、現在のような「吊り屋根」式になっています。
4本の房をつけているのは、四本柱の名残です。


なぜこんな変遷を辿ったのかはわかりませんが、絵や写真を見ていたら気づきました。


こういった違いを見つけただけでも面白いですね。




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2 コメント

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4本柱が無くなったのは、 (クラウディア)
2010-03-27 00:52:00
TV中継が盛んになって
「どうも邪魔だ!」と言う事だった記憶が・・
しかし、4本の柱の意味を残す為
あの房が下がったと・・
違ってたら すみません。
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クラウディアさん、こんにちは。よくご存知ですね、ほぼ正解です。 (ふくちん)
2010-03-27 13:06:00
四本柱の撤廃は、昭和27年9月場所で、テレビ放送開始は昭和28年5月場所です。3場所のずれはありますが、試験放送をしていたみたいなので、テレビ実況放送を見据えての撤廃は確かです。
この時、NHKの受信契約数は866人!だったそうです。
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