野球賭博問題で協会は、本日午後の臨時理事会で特別調査委員会の勧告を受け入れ、名古屋場所の開催を決めた。
親方の処分では、除名または解雇の大嶽、降格以上の時津風、その他謹慎は11名。
力士では除名または解雇の琴光喜、休場は13名と床山1名。
これらの内容は、私が考えていた最も緩い処分とほぼ同じ内容。妥当な処分だったと思う。
どうやら、前日に発表になった「阿武松部屋は全員謹慎」は無くなったようで、前回述べた様に一部の力士による問題で、他の力士達の存在が否定される事は回避されたようだ。これは評価していいと思う。
名古屋場所の中止は回避されて安堵したが、この結果に少し残念な思いが出てきた。
それは大嶽部屋と時津風部屋の由緒ある部屋の親方が関与し、部屋存続の危機であるという事。
この2部屋は「昭和の2大横綱」が興した部屋。
大嶽部屋は横綱大鵬が大鵬部屋として創設し、婿の大嶽が継承した部屋であり、時津風部屋は横綱双葉山が興した部屋。
この2部屋の共通点はもう一つ。双方とも両横綱の信念を継承して行く為に、部屋の看板とともに「大鵬道場」と「双葉山相撲道場」という看板も掲げている。
時津風は、降格以上の処分で解雇もあり得る。先の力士暴行死亡事件があったのに同親方には、豊ノ島とともに失望した。
また大嶽親方は「除名または解雇」の処分で、部屋そのものが消滅の危機。
部屋付きの二子山親方(元・大竜)はいるものの、これは借り株で部屋の継承の権利がない。
なんとか部屋の存続だけは、望みたいところなのだが・・・。
写真は両部屋の玄関に「大鵬道場」と「双葉山相撲道場」が掲げられている。両横綱の信念が汚されてしまった。