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【 西吹ヶば東にたまる落ち葉かな 】------ 蕪村
『 西が吹き荒れて落ちるだけ落ちた落ち葉。風も静まってみると、まるで掃き寄せられたかのように、東の隅の一つ所にかたまっているよ。
物にさからわぬ、風まかせの自然の境涯をたたえた意想。
上五中七 「 北吹ば南あはれむ 」 ( 耳たむし・落日庵 ) の初案形では、通俗的観念が嫌味になる。
「 南風ふけば北になびき、西風吹けば東にと 」 ( 其角 《 類柑子 ( るいこうし ) 》 等、東西・南北の対語は漢詩・俳句に非常に多い。』
【 與謝蕪村集 】校注者:清水孝之、(株)新潮社 より
夜どうし吹き荒んだ季節風が噓のように静まり、
「 はっ・はっ・はっ・・・」
Fuku-maru の息も私の息も、キンと張りつめた冷気に白く浮かび上がります。
昨晩の強風で真っ新に清められた農道のアスファルト、落ち葉がそれは見事に路肩から掃き出されていました。里山越しに広がる冬晴れの心地よさ、Fuku-maru の足取りも軽やかです。
「ピキーッ・ピィ・ピィ・ピィ・・・」 ほん近くの枝で、ヒヨドリが警戒し、激しく鳴き叫びます。
散歩道をぐるっと廻って折り返しへ、ほっと一息。
まっすぐ道の向こうから遅い朝日が顔をのぞかせると、しっかり歩いた体が一気に温まり、少し汗ばむほどになりました。
「 父ちゃん、バテタ?! 早く帰ろ・・・」 Fuku-maru 生意気顔 ( `ー´)ノ
いえ、ちょこっと心配顔かしらね。
帰り道の小さな公園の暗がりから、イソヒヨドリ ♀ が飛び出しました。
とっさのことで、ブレブレ・甘ピン画像ですが、尾羽を広げた瞬間がものにでき、ちょこっと鼻高々な心持ちになりました。
( ご近所の散歩道にて 2017/02/01 撮影 )