囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

昭和天皇と私 2

2020年11月06日 | 雑観の森/心・幸福・人生

 

 

侍従長・入江相政の随筆「古典逍遥」より の巻】

 

■阿蘇中岳は噴く


今年の植樹祭は、熊本県。

行幸のお供で、

ひさしぶりに熊本へいくことになった。

熊本にいくのは、今度が四度目。

二十八年に北九州に大きな水害があった。

当時ご差遺の侍従として行くことになったが、

関門トンネルは水びたしで通れず、

飛行機で行くほかなかった。

これが私の飛行機の乗りはじめ。

ところが木星号が墜落したばかりの時だったので、

どうしてそんな無茶なことをするかと、

いわれたものだった。

今から三十年ほどしか経っていないのに、

あの頃はまだそんなものだった。

今度は、東亜国内航空。

羽田を離陸してしばらくは下が見えたが、

間もなく全く雲の中、なんにも見えない。

今日は陛下も乗っていらっしゃるのだから、

まあ「雲の上人」ということにしておこう。

 

もく星号墜落事故 1952(昭和27)年4月、羽田発―大阪―福岡行きの日本航空マーチン2-0-2型機が伊豆大島に墜落。乗員乗客全員37人が死亡。原因不明。

 


         ◇

 

わたしは飛行機に、この数年ほど乗っていない。

歳を取るごと、怖くなる一方である。

離着陸の時、胸がざわざわする。

乗り物が特に好きというワケではなかったが、

47都道府県のうち、これまで46まで足を踏み入れた。

あとひとつ、なぜか群馬だけは列車通過しただけ。

東京勤務の際、行かなかったのが不思議である。

 

でも、しばらく残しておこうとも思う。

行くとしたら、もちろん陸路ではあるが。

青春18きっぷの旅にしたい。

 

 

 

 

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昭和24年の有名な話 長崎・雲仙岳に登頂された際、三谷隆信侍従長が「あれが阿蘇山でございます」 → 昭和天皇「あ、そう」。 「恐れながら、それはダジャレでございますか」と尋ねたとの記録はない。

 



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