夏休みは久しぶりによく本を読みましたー。
何しろ8月は、ほとんど娘が家にいなかったので。
本を読む時は集中したいので、子供がいるとなかなか読めないのよ。
今話しかけないで!ってなっちゃうから(笑)
一度読み出すとおもしろくて、読書月間はまだ続いてます。
一気に読めないのが痛いなー。
仕事の休み時間に読んでると、あっという間に休憩終わっちゃうし。
乗り過ごすのが怖くて電車じゃ読めないし。
今月はどれだけ読めるかな。
8月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3553
ナイス数:132
神様に一番近い動物 ~人生を変える7つの物語~の感想
7つの短編が入ってますが、さらっと読めるのですぐ終わりました。1話目からかなりのインパクトで、それぞれが寓話のようでした。宇宙五輪がかなりの皮肉でしたね。非力な人間の悲しさと傲慢さが意外な方法で浮き彫りにされてました。一番最後に題名になっている短編がありましたが、ちょっと手持ちの革製品の数を数えたくなるようなストーリー。神様に一番近い動物が牛で、一番遠い動物がネズミってのもなかなか味がありました。
読了日:08月07日 著者:水野敬也
夜のピクニック (新潮文庫)の感想
おもしろかった。最後まで一気に読んじゃいました。夜のピクニックって、学校のイベントだとは思わなかった。滅茶苦茶きつそうだけど、こんなドラマはそこかしこで生まれそうだよね。貴子と融の秘密は何かな?とまずは気になり、判明してからはこの2人どうなるのかな?と気になり、途中でやめられなかった。忍と美和子は素敵だし、うっとうしいけど何気にいい味出してる夜の男・高見もなかなかよかったし、アメリカから秘密兵器を出してきた杏奈もいい。でも、何より感心したのは貴子のお母さん。なかなか出来ないよなぁ。
読了日:08月08日 著者:恩田 陸
ニワトリは一度だけ飛べる (朝日文庫)の感想
電車のお供に、久しぶりに本屋をふらつきながら選んだ本。じわじわくる話でした。ひねくれ者の中川、自信過剰の羽村、不思議なメールを受ける主人公の酒井、小説ばっかり読んでる室長の江崎。4人そろってとは言えないけれど、一度は飛ぼうとする熱と、熱に浮かされたくない乾いた現実感。おとぎ話じゃないからハッピーエンドではないけれど、ちょっと、よかったな、と思えました。
読了日:08月09日 著者:重松 清
錆びた太陽の感想
現実とかぶる、少しリアルでブラックな未来。放射性物質の処理に励むロボット達がおもしろい。人間っぽいし、なんと雇い主が税金も払っているらしいけど、あくまでも
ロボットだから色んなことが「設定」であって、人間とジェンダー意識は共有出来ないとか、使ったことのない回路が使われてる感じとか。唯一の人間は、積極的で鬱陶しい性格だけど、彼女だからこそなし得たのかな、と思わせるに十分な成果。ゾンビ博士の冷静さと客観性も素敵でした。
読了日:08月13日 著者:恩田 陸
失われた地図の感想
過去はなかったことにできない。地図上から失われても、土地が、無意識が覚えいて、時代の空気に呼ばれてひょっこり出てきては時計の針を巻き戻す。設定に入りにくくて、読み始めはイマイチやる気が出ませんでした。キャラクターと設定に慣れてきたとこで、唐突に舞台が関西に飛んじゃったし。でも、大阪城の行はおもしろかったです。エリアごとに時代設定がある奥深さってのが。この2人、なんで離婚したんだ?とつくづく思ったところでようやく疑問が解けたものの、その終わり方!?ここで終わって欲しくなかったなぁ。再婚したって、本当かなぁ。
読了日:08月18日 著者:恩田 陸
ブラック・ベルベット (双葉文庫)の感想
主人公が魅力的。名前と喋り方から女性だと思っていたら男性だった辺り、己の貧弱なジェンダー感が悲しい…。勝手に長身かと思ってたけど、意外と背が低かった。どんどん物騒になっていっておもしろかったのに、意外にあっさり、拍子抜けな終わり方でした。くまのぬいぐるみと言われつつ、知識も豊富で淡々としてる感じの満もよかったし、一種変温動物みたいなエディもよかった。橘はイマイチだった(笑)。日本に残ってる悪女2人組も気になります。読み終わってから裏表紙でシリーズ物だと知ったので、遡って読むことにしました。
読了日:08月22日 著者:恩田 陸
鍵のない夢を見る (文春文庫)の感想
短編が5つ入ってました。仁志野町の泥棒は、律子の母をぬるく包む大人たちが気持ち悪い。高校生で再会した律子の態度が不思議で、彼女のストーリーが知りたかった。石蕗南地区の放火は、主人公の自意識過剰とずれ具合がすごかった。美弥谷団地の逃亡者、まさかそう終わるとは・・・読んでる時はモヤモヤしたけど、終わりは一番ぞっとした。芹沢大学の夢と殺人の雄大はダメ男っぷりがすごい。顔が悪けりゃ、彼女もはまらなかったろうに。君本家の誘拐は涙が出そうだった。赤ちゃんと2人きりって、本当に病む。田舎で大勢でって、出来ればいいよね。
読了日:08月24日 著者:辻村 深月
石田徹也全作品集の感想
海外で展示されているという記事を見た。3つ位絵が載っていたけど、「囚人」が刑務所じゃなくて学校に囚われているのを見て、まさに今時の学校だ。と衝撃を受けました。日本ではどこで見れるのかな?と考えて、画集があるんじゃないかと思い至って図書館で探しました。 予想以上に気味が悪くて息苦しい。記事では「回収」を見た女の子の感想も載っていて、「お葬式なのにバラバラにされて可愛そう」って。これは絵より感想の方が印象深かった。
読了日:08月25日 著者:石田 徹也
後宮の烏 2 (集英社オレンジ文庫)の感想
どんどん話が動いてもおしろい。もったいつけた最初の薄絹は、うまく使われてましたね。梟の語る幽宮や烏の話が、またいいです。
読了日:08月27日 著者:白川 紺子
MAZE 新装版 (双葉文庫)の感想
恵弥ちゃん、意外とやな奴だった(笑) 満も心が広い。 3冊目から戻ってきたけど、最初にこれ読んだら続きは読まなかったかも。 迷路の種明かしも恵弥の言う通りロマンがないし、二人でバッドトリップを共有するのは少しムリがあるような。 ここは超常現象の方が逆に納得する。 なんか、すっきりしなかったなー。 でも、2冊目も読みます。
読了日:08月28日 著者:恩田 陸
終りなき夜に生れつくの感想
シリーズでしたか。 適当に読んでるから、次は本編に戻らないと。 短編が登場人物リレー形式で入っているので、この人もう出てこないのか、とがっかりすること少々。 最後の記者と、彼に対する神山の台詞に冷え冷えしました。
読了日:08月31日 著者:恩田 陸
読書メーター
何しろ8月は、ほとんど娘が家にいなかったので。
本を読む時は集中したいので、子供がいるとなかなか読めないのよ。
今話しかけないで!ってなっちゃうから(笑)
一度読み出すとおもしろくて、読書月間はまだ続いてます。
一気に読めないのが痛いなー。
仕事の休み時間に読んでると、あっという間に休憩終わっちゃうし。
乗り過ごすのが怖くて電車じゃ読めないし。
今月はどれだけ読めるかな。
8月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3553
ナイス数:132
神様に一番近い動物 ~人生を変える7つの物語~の感想
7つの短編が入ってますが、さらっと読めるのですぐ終わりました。1話目からかなりのインパクトで、それぞれが寓話のようでした。宇宙五輪がかなりの皮肉でしたね。非力な人間の悲しさと傲慢さが意外な方法で浮き彫りにされてました。一番最後に題名になっている短編がありましたが、ちょっと手持ちの革製品の数を数えたくなるようなストーリー。神様に一番近い動物が牛で、一番遠い動物がネズミってのもなかなか味がありました。
読了日:08月07日 著者:水野敬也
夜のピクニック (新潮文庫)の感想
おもしろかった。最後まで一気に読んじゃいました。夜のピクニックって、学校のイベントだとは思わなかった。滅茶苦茶きつそうだけど、こんなドラマはそこかしこで生まれそうだよね。貴子と融の秘密は何かな?とまずは気になり、判明してからはこの2人どうなるのかな?と気になり、途中でやめられなかった。忍と美和子は素敵だし、うっとうしいけど何気にいい味出してる夜の男・高見もなかなかよかったし、アメリカから秘密兵器を出してきた杏奈もいい。でも、何より感心したのは貴子のお母さん。なかなか出来ないよなぁ。
読了日:08月08日 著者:恩田 陸
ニワトリは一度だけ飛べる (朝日文庫)の感想
電車のお供に、久しぶりに本屋をふらつきながら選んだ本。じわじわくる話でした。ひねくれ者の中川、自信過剰の羽村、不思議なメールを受ける主人公の酒井、小説ばっかり読んでる室長の江崎。4人そろってとは言えないけれど、一度は飛ぼうとする熱と、熱に浮かされたくない乾いた現実感。おとぎ話じゃないからハッピーエンドではないけれど、ちょっと、よかったな、と思えました。
読了日:08月09日 著者:重松 清
錆びた太陽の感想
現実とかぶる、少しリアルでブラックな未来。放射性物質の処理に励むロボット達がおもしろい。人間っぽいし、なんと雇い主が税金も払っているらしいけど、あくまでも
ロボットだから色んなことが「設定」であって、人間とジェンダー意識は共有出来ないとか、使ったことのない回路が使われてる感じとか。唯一の人間は、積極的で鬱陶しい性格だけど、彼女だからこそなし得たのかな、と思わせるに十分な成果。ゾンビ博士の冷静さと客観性も素敵でした。
読了日:08月13日 著者:恩田 陸
失われた地図の感想
過去はなかったことにできない。地図上から失われても、土地が、無意識が覚えいて、時代の空気に呼ばれてひょっこり出てきては時計の針を巻き戻す。設定に入りにくくて、読み始めはイマイチやる気が出ませんでした。キャラクターと設定に慣れてきたとこで、唐突に舞台が関西に飛んじゃったし。でも、大阪城の行はおもしろかったです。エリアごとに時代設定がある奥深さってのが。この2人、なんで離婚したんだ?とつくづく思ったところでようやく疑問が解けたものの、その終わり方!?ここで終わって欲しくなかったなぁ。再婚したって、本当かなぁ。
読了日:08月18日 著者:恩田 陸
ブラック・ベルベット (双葉文庫)の感想
主人公が魅力的。名前と喋り方から女性だと思っていたら男性だった辺り、己の貧弱なジェンダー感が悲しい…。勝手に長身かと思ってたけど、意外と背が低かった。どんどん物騒になっていっておもしろかったのに、意外にあっさり、拍子抜けな終わり方でした。くまのぬいぐるみと言われつつ、知識も豊富で淡々としてる感じの満もよかったし、一種変温動物みたいなエディもよかった。橘はイマイチだった(笑)。日本に残ってる悪女2人組も気になります。読み終わってから裏表紙でシリーズ物だと知ったので、遡って読むことにしました。
読了日:08月22日 著者:恩田 陸
鍵のない夢を見る (文春文庫)の感想
短編が5つ入ってました。仁志野町の泥棒は、律子の母をぬるく包む大人たちが気持ち悪い。高校生で再会した律子の態度が不思議で、彼女のストーリーが知りたかった。石蕗南地区の放火は、主人公の自意識過剰とずれ具合がすごかった。美弥谷団地の逃亡者、まさかそう終わるとは・・・読んでる時はモヤモヤしたけど、終わりは一番ぞっとした。芹沢大学の夢と殺人の雄大はダメ男っぷりがすごい。顔が悪けりゃ、彼女もはまらなかったろうに。君本家の誘拐は涙が出そうだった。赤ちゃんと2人きりって、本当に病む。田舎で大勢でって、出来ればいいよね。
読了日:08月24日 著者:辻村 深月
石田徹也全作品集の感想
海外で展示されているという記事を見た。3つ位絵が載っていたけど、「囚人」が刑務所じゃなくて学校に囚われているのを見て、まさに今時の学校だ。と衝撃を受けました。日本ではどこで見れるのかな?と考えて、画集があるんじゃないかと思い至って図書館で探しました。 予想以上に気味が悪くて息苦しい。記事では「回収」を見た女の子の感想も載っていて、「お葬式なのにバラバラにされて可愛そう」って。これは絵より感想の方が印象深かった。
読了日:08月25日 著者:石田 徹也
後宮の烏 2 (集英社オレンジ文庫)の感想
どんどん話が動いてもおしろい。もったいつけた最初の薄絹は、うまく使われてましたね。梟の語る幽宮や烏の話が、またいいです。
読了日:08月27日 著者:白川 紺子
MAZE 新装版 (双葉文庫)の感想
恵弥ちゃん、意外とやな奴だった(笑) 満も心が広い。 3冊目から戻ってきたけど、最初にこれ読んだら続きは読まなかったかも。 迷路の種明かしも恵弥の言う通りロマンがないし、二人でバッドトリップを共有するのは少しムリがあるような。 ここは超常現象の方が逆に納得する。 なんか、すっきりしなかったなー。 でも、2冊目も読みます。
読了日:08月28日 著者:恩田 陸
終りなき夜に生れつくの感想
シリーズでしたか。 適当に読んでるから、次は本編に戻らないと。 短編が登場人物リレー形式で入っているので、この人もう出てこないのか、とがっかりすること少々。 最後の記者と、彼に対する神山の台詞に冷え冷えしました。
読了日:08月31日 著者:恩田 陸
読書メーター
コメントありがとうございました。
錆びた太陽は母にも勧めました。
終わり方がすっきりしないけど、あの世界観は楽しんでもらえたみたいです。
キャラクターと設定が独特で、あの内容であの読みやすさって素敵です。
自分も「夜のピクニック」読みましたよ。
面白いですよね。
予想を超える奥深さに脱帽しました。
そのうえ爽やかで優しいストーリーだと思いましたよ。
それに「錆びた太陽」も読みましたが、懐かしい刑事ドラマへのオマージュやぶっとんだ要素が印象的でした。
そのうえ自然と原発や人工知能について考えさせられましたよ。