『一枚の絵画と詩』
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『嵐・テンペスタ』 1508年頃
ジョルジョーネ (1477~1510)
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解説に、色彩豊かで詩的な風景描写、抒情的で人物と風景が調和した作品のジョルジョーネ。人物の周囲に広がる風景を、風景画といえるほどのレベルで丁寧に描きあげ、『嵐・テンペスタ』は最初の風景画ともいわれていると。
また、ジョルジョーネの描く絵画からは、微かに覆い流れている一種憂愁の気配が感じられ、言葉にならない『一枚の絵画と詩』として、ジョルジョーネの描く絵画は、どれもが詩的であると思う私です・・・・。
画面左下に若者を配し、右側に乳飲み子と母親の裸婦、中央には小川が流れ、そして空を走る稲妻・・・・。言葉にすれば、それだけのことですが、言葉にならない「詩想の画家・ジョルジョーネ」です。