『Sの砂丘』
・1990年(平成2年)『Sの砂丘』F60号
この作品『Sの砂丘』は、性とは何か、若き日の性への焦燥感のようなものを、砂に散りばめられた腸骨や頭蓋骨や乳房などに託しています。そして、良く見ると、走る馬から転げ落ちた逆さまになった人物の下半身が砂のなかから現れていて、画面右下には何か助けを求めるかのように、手が顔を出しています。
私の絵画作品の多くは描きながら形が出来上がっていくのを待つという感じなので、描くというより何かに描かされているという感じなのですが、画面左手に描かれたタブが外れた缶と一輪の赤い花が救いになっていたのだと、今になって思うのです。
以下、若き日の幾つかの絵画作品です。
・1984年(昭和59年)『月の見える夜』F15号
・1995年(平成7年)『らふ』F4号
・1995年(平7年)『モデル』F15号
・1997年(平成9年)『キュービズム』F20号
・ほとんど、日の目を見ることがない私の絵画作品ですが、こうして時々、ブログで紹介していけたらな・・・・。
『一枚の絵画と詩』