不思議活性

一枚の絵画と詩 10 『家具―食物の離乳』サルバドール・ダリ

 


  『一枚の絵画と詩』
 
   10

  『家具―食物の離乳』   1934年
       サルバドール・ダリ (1904~1989)



 ダリと言えば、シュルレアリスムという言葉がついてきます。シュルレアリスムとは、無意識の表面化、無意識と理性との一致を目指した「超現実主義」と訳されます。

 また、ダリは自分の制作方法を「偏執狂的批判的方法(Paranoiac Critic)」と称し、写実的描法を用いながら、多重イメージなどを駆使して夢のような風景画を描きました。そして、ダリは、バロックを代表する画家ヨハネス・フェルメールを高く評価していたと・・・・。

 この 『家具―食物の離乳』 ですが、解説より。地に根のはえたようなたくましい女の身体をくりぬき、それが崩れてしまいそうなのを、ダリ好みの松葉杖で支えるという面白い仕掛け。とありますが、ダリは、いったい何を言おうとしたのでしょう。
 この一枚の絵も、やはり言葉はなく、『家具―食物の離乳』という題名も意味不明で・・・・。

 なお、この絵は、1987年の新聞『世界の名画』からの紹介で、そこに添えられていた、「ポルト・リガトの水辺は 淋しい女がよく似合う」の文句を言葉にすると、なぜか、この 『家具―食物の離乳』の一枚の絵が、詩的に見えてきた私なのです・・・・。

                     一枚の絵画と詩



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