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關西紀行-其之廿参:グルメ編参「柿の葉寿司,茶粥」・・・

2015年02月01日 18時59分59秒 | グルメ

寿司というのは,本来保存食であり,酢による殺菌・保存効果を考えた先人の知恵が生かされていると思います。
魚を生で食する習慣というものは,周囲を海洋に囲まれた我が国ならではの食文化であり,新鮮な魚介類が手に入るからこそできるとも言えるでしょう。
欧州では,唯一の例外としてカルパッチョなる地中海料理がありますが,これとて野菜やオリーブオイル等と混ぜたものであり(個人的には好物ですが),魚を単体で・・・というものではありません。
そうした意味でも,加熱しない魚肉を食すというのは,世界に冠たる食文化と胸を張って良いと思います・・・。
そうした意味でも,奈良や隣県の和歌山特産の柿の葉寿司は,酢でしめた青魚を殺菌効果のあるという柿の葉でくるんだという先人の知恵が伝承された見事な郷土料理であると言えましょう・・・。
20年前,仕事で奈良に来た帰途,初めて柿の葉寿司を食して(京樽でしたが)すっかり填って以来の賞味でしたが,美味しくいただくことができたことが何よりでした。

・・・と言っても,まともに食したら高いのは分かっていたので(笑),ホテルのビュッフェで食しただけです。
僅かな量でしたが,板さんの腕は確かで,美味でした・・・。


もう1つの奈良名物に茶粥というものがあることを,迂闊極まりないことに今回初めて知りました。

何でも,大仏建立の時代からの伝統だそうで,東大寺二月堂のお水取りの際にも,出されるとのことです。
私が食したものはほうじ茶の粥で,ほうじ茶入りの茶袋を鍋に入れて炊くのだそうです。香ばしくて,実に美味しかったです。
飲んだ翌日とか,絶対に良いと思います・・・。


このように,郷土料理とか名産物というものは,その土地ならではの伝承が引き継がれてきたものと思います。
そうした意味でも,我が街の特産品は,藩祖公以来400年もの伝統を誇る笹蒲鉾であり,近年我が街の代名詞ともなっている牛タンなどではないことを,改めて断じておきたいと思います。
本日久々に牛タン(貰い物)を食しましたが,これよりも美味しいものは幾らでもあると思いますし,仙台市民がしょっちゅう牛タンを食していると思われるのも心外なので・・・。
美味い笹蒲鉾(石巻の粟野とか・・・)が食べたいと思う今日この頃・・・。


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