食玩や簡易キットが続いたので,久々に本当のスケール物の紹介です(組んだのは昨年夏ですが)。
米陸軍戦闘機,ノースアメリカンP51Cマスタング。
第52戦闘航空群第5戦闘飛行隊所属機。
以前韓国製のAcademy 1/72を紹介したのですが,今回組んだのはハセガワ1/72です。
購入したのは13年前,発売は更に数年遡るでしょう。
つまり20世紀,90年代のものです・・・。
しかし,さすが世界に技術を誇る名門メーカー。
ディテールの良さと填め合いは,前述Academyの比ではありません(Academyは多分80年代の作でしょうが・・・)。
但し,デカールが劣化したのか,実は細部を2枚ほど駄目にしています。
ま,私のスキル不足も大きいですが・・・。
水滴型風防のD型と違い,ファストバック型風防のB・C型には何となくスピットファイア等の欧州の戦闘機を思わせる雰囲気があります(メッサーシュミットBf109とシルエットが似ていて,高射砲で誤射されたらしい)。
それもその筈・・・というか,B型以降のP51に搭載されたのは英国製のロールスロイス・マーリンV-1650-3/7エンジンであり,それを米国のパッカード社がライセンス生産しました。
B型とC型は基本的に外見は同じですが,カリフォルニア州イングルウッドで作られた機体がB型,テキサス州ダラスで作られた機体をC型と呼ぶのだそうです。
V型12気筒のマーリンエンジンの効果は絶大で,最高速度は708kmを記録。
勿論,戦闘機の性能は速度だけで決まるのではなく,旋回性能とそれに伴う空戦性能が大きいことは言うまでもありませんが,同時期の零戦52型が564km/h,四式戦「疾風」で624km/h(戦後,米国でハイオクタンの燃料でテストしたら689km/h)Bf109Gで632km/h,FW190D9で685km/h(ソ連側データは646km/h),スピットファイアMk.IXで650km/hですから,如何に速度的に卓越していたかが分かります。
日本機が最高速で劣るのは,旋回性能を重視したからであり,零戦はともかくトータルの性能で四式戦が劣るものではなかったことは周知の通りですが,エンジントラブルに見舞われ,本領を発揮できなかったのは残念です・・・。
マスタング(ムスタング)=野生馬の意味でしょうが,この野生馬は悍馬であっても駄馬ではなくまさに駿馬であったということでしょう・・・。
独特のフォルム。主翼は層流翼と呼ばれる2段構造。サイドビュー。ファストバックスタイルが顕著。斜め後方より・・・。前に紹介した(製作は後)D型と。殆ど別機だ・・・。サイドビューは違いがより顕著。
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