9月になったというのに、暑すぎだろ。
というわけで、高いところに涼みに行く。
松本から美ヶ原スカイラインを通って、美ヶ原高原最高地点の王ヶ頭を目指す。
アンテナがバンバン建ってるのが王ヶ頭である。
少し手前の天狗の露路から先は一般車通行止めなので、バイクを降りて歩く。
山頂には王ヶ頭ホテルがあり、そこまでは送迎のバスが通っていたりする。
登山とも言えない程度のゆるい道である。
写真の崖の上が最高地点。右側に見えるのが王ヶ頭ホテル。
山頂の王ヶ頭に到着。
西側の王ヶ鼻方面を見る。下のほうに見えるのが、松本市街。
家から数十分で2000mオーバーの所に来れるのがありがたい。
2000mの高地は、下界の暑さとは無縁の涼しい風が吹いている。
王ヶ頭から、東側の美ヶ原高原を見る。
標高2000mの高地に、広大な高原が広がっている。
まるでロストワールドの舞台になった、ギアナ高地のような風景。
高原には、乳牛が放牧されている。
写真奥の丘が、牛伏山。その向こうがビーナスラインの終点、美ヶ原高原美術館である。
地図の左上が、美ヶ原スカイラインの終点、天狗の露路。
右上がビーナスラインの終点、美ヶ原高原美術館。
以前は、この間を自動車道で繋ぐ予定があったと聞く。
だが、自然環境保全のため、その計画は破棄されたらしい。
つまり本来は、ビーナスラインとスカイラインは結ばれる予定だったのだ。
広大な美ヶ原高原の上を車で走れたら、それは楽しかっただろうなあ。
だが今は、こんな身近に手付かずに近い自然が残されている事に感謝したい。
現状車道は繋がってないわけで、王ヶ頭から引き返してバイクを駐車してある天狗の露路に戻る。
写真右が駐車場。
ここから、美ヶ原の北側、武石峠をぐるりと迂回し、ビーナスライン方面へ向かう。
ものの数分の距離を30分かけて迂回するのは、果たして環境に優しいのだろうかと疑問に思わなくもない。
そんなわけでビーナスラインの終点、美ヶ原高原美術館に到着。
丘の中腹まで、現代美術品の屋外展示がされている。
その向こう側は、先ほどまで居た王ヶ頭である。
以前のWEBページで、現代美術は理解しかねるというような発言をしたが、このバイクに乗っている以上、そういうわけにもいかないなあ。
ある意味究極の形なのだが、普通の人から見たら理解不能なデザインだろう。
このバイクに乗れるのも、後何年だろうか。
これが壊れる頃には、電気自動車、電動バイクの時代が来ているだろうか。
そうなったら、喜んで乗り換えたいと思う。
ノスタルジアとか、レトロチックとかは苦手なのだ。好きじゃない。
最新テクノロジーこそが、最良なのだと信じてバイクに乗っている。
電動バイクの時代になれば、ビーナスラインからスカイラインまで、道が繋がるだろうか。
それまで、これ以上気温が上がらないことを祈るしかないけどね。