ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

北海道旅行(8)

2005年09月23日 | 旅行
いつもは、朝の散歩に出かけるんだけど、雨が降っていて、断念した。部屋でのんびりしていてから、朝風呂に入り、朝食をすませて、出立の準備を終えた。
8時半頃には宿を出て、国道241号線を西へと走り、途中左折して、雌阿寒温泉へ立ち寄っていくことにした。天気の悪いときには、温泉巡りに限るのだ。「野中温泉別館」で350円払って、入浴させてもらうことにしたんだけど、ここの温泉は硫黄臭がする木の浴槽で、山間の秘湯らしさが漂っている。露天風呂へと続いているので、外へと出てみたが、若い女性が入浴していたので、びっくりした。ここの露天風呂は混浴なのだ...。雨が小康状態となっていたし、とても良い湯なので、その雰囲気と浴感を充分に楽しんで、上がってきた。
 それからは、オンネトーへと向かったんだけど、雨が降っていないのを幸いに、湖畔を一周してみることにしたのだが...。歩き始めてみると、薄暗く、不気味な静寂が続いていて、ヒグマでも出てきそうな雰囲気なんだ。おっかなびっくり歩きながら、写真を撮っていった。遊歩道の真ん中ぐらいで湖岸へ出たら、青く透き通るような糸トンボがいたので、2カットカメラに収めたんだけど、とてもきれいだったんだ。ここは、とても原生的な雰囲気があって、写真撮影にはいいんだけど、一周すると結構時間がかかる。一時間半位を費やして、出発点へと戻ってきた。
 その後は、さらに山道へと入っていって、ダートの林道を経由して、国道241号線へ復し、足寄へと向かった。もう昼を過ぎていたので、中心街のラーメン屋に入って、腹を満たしたんだけど、雨が降り出してきていて、写真撮影もままならない。仕方がないので、「足寄動物化石博物館」へ入って時間をつぶすことにした。
 ここが、なかなか面白かったんだけど、デスモスチルス中心に展示してあったんだ。これは日本を代表する絶滅した哺乳類なんだけど...。この全身骨格の化石は、これまでに世界で2体しか発見されておらず、いずれも日本にあるんだそうだ。どうやら、この仲間は元々北太平洋の沿岸地域にしか生息していなかったみたいなんだけどね。復元された姿を見るとカバとサイの角のないのをたして2で割ったような感じかな...。実に奇妙な外観をしているんだ。これが、この町でも発見されていて、それで展示の中心になっていたのだが、とても興味深くって、結構時間を費やしてしまった。
見学後は、再び国道241号線を西進し、途中から短縮路に入って、国道273号線へ出て、糠平湖畔へと至ったんだ。ここは、昔からの湯治場ともなっていて、温泉街を形成している。その一軒「元祖 湯元館」で500円払って、立ち寄り入浴させてもらうことにした。男女別の大浴場には、源泉が掛け流しとなっていて、湯が常に溢れていて、気持ちいい。裸で、通路をくぐると打たせ湯と露天風呂があるんだけど、こちらは混浴なものの、女性は誰も入っていない。ともあれ、この露天風呂のロケーションが良いのが気に入った。深い森林と渓谷に望みとてもワイルドな雰囲気があるのだ。のんびり湯に浸かっていると、とても雄大な気分になれる。良い湯を堪能して、旅館を出てからは、北へと向かった。
国道243号線を走って、途中左折し、山へと分け入って、幌加温泉へも立ち寄っていくことにした。「幌加温泉旅館」で入浴させてもらったのだが、築50年という木造2階建は、年期が入った学校のような建物で、文化財にでも指定したくなるような趣だ。さっそく浴場へと向かったが、これがまたすごい。入るなり、あまりのすばらしさに感動してしまった。打たせ湯と食塩泉と硫黄泉の3つの浴槽から、常に湯があふれ出し、床に千枚田状の堆積物を成している。よほど成分が濃くて、大量の掛け流しとなり、年月を経ていなければ、こうはならない。まさにね50年の年輪と言ったところか...。浴感もすばらしく、浴槽の底がじゃりじゃりするのも天然の感じがして良い。とても、気に入って、じっくりと湯を堪能した。ただ、露天風呂は、先の台風で壊されてしまい、使用不能となっていたのは残念だったけど...。
 浴後は、国道273号線へ戻って北上し、三国トンネルを越えて、層雲峡温泉へと至り、今日の宿「ホテル雲井」に入った。ここの温泉は、内湯だけのものの、やはり源泉掛け流しとなっていて、湯は良かった。ゆっくり楽しんでから、大広間での夕食となり、美味しく飲みかつ食べて良い気分となった。
 その後は、テレビを見ながら明日のブランを考え、寝てしまった。
続く
 

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