「申込みのてびき」のp10の記入を進めていくと、「返還方式」の選択欄があります 今回の更新では、学生支援センターが考える(←ここが大事)選択のポイントをお話ししたいと思います
「所得連動返還」方式(返還時のお子様の所得に応じて返還額が変動する方式)は、まだ制度化されてから数年...という方式で、制度化される前までは、長い間「定額返還」方式(返還開始~最終回までほぼ一定額で返還)の一択でした
その点も踏まえて、学生支援センターでは「定額返還」方式を推奨しています その理由は次のとおりです
返還のストレス緩和
社会人1年目のいわゆる「初任給」は大きな金額ではないわけですから、そこから、奨学金の返還が求められるのは辛い...そんな側面から、給料が少ないときは少額返還で、たくさんもらえるようになったら返還額upという「所得連動返還」方式が制度化されたと思うんだけど、返還する本人の心情に立ってみると、今月まで月2,000円で返還してたのが、来月から月5,000円の返還に代わってしまったら、心理的なストレスは、決して小さくないのでは...と考えてしまいます
ならば、多くの先輩たちは「定額返還」で返してるんだから...と割り切って、ずっと同じ金額で返還していった方が、その返還額が日常的になって、心の動き(心理的なストレス)は小さくて済むんじゃないかなぁ...というのが推奨理由です
第一種奨学金だけで学費対応できる方は多くない
この「所得連動返還」方式は、第一種奨学金しか借りなくて良い方には効果的かと思いますが、専門学校や私立の大学に進学する場合、多くの方が、第二種奨学金も受給しないと、進学先の請求に応じきれないんじゃないかと思います
この「所得連動返還」方式は、第一種奨学金のみに適用される方式なので、例えば、第一種で月5.3万円、第二種で月12万円受給したことに対する返還を行っていく場合、第一種は「所得連動」を受け月2,000円の返還だったとしても、第二種は月1.3万円前後の返還が求められます
月の負担として合算すると、給料が低いときが月1.5万円(第一種は2,000円で計算)、給料が上がると月1.8万円(第一種は5,000円で計算)で、第一種単体の「所得連動」に比べ、あまり大きなうまみを感じないという人も多いのでは...と思います
そういった面から、特に八文字学園に相談される方には、「定額返還」を推奨しています
「所得連動」は機関保証の一択
5/13の更新で、人的保証と機関保証の違いを説明しましたが、「受給額」だけで違いを話すと、人的保証が申請額の満額受給、機関保証が保証料天引き後の受給(第一種の月5.3万円の場合、受給額は約5.15万円)となります
せっかく保証人をお願いできて、満額受給できる「人的保証」の権利を持っているのに、「所得連動返還」方式を選択してしまったがために、第一種は「機関保証」の一択...になってしまうのはもったいないような気がします(2年間で約3.6万円の差が生じることになります)
・・・
ずっと読んでいくと「定額返還の方が効果的」 と感じる方が多いと思います
あくまでも、専門学校の立場から、八文字学園の相談者の意見の平均としてまとめた内容になるので、冒頭でも...
「学生支援センターが考える(←ここが大事)選択のポイント」
と記したように、とらえようによっては「狭いコミュニティの中での考え方」なのかもしれません(実際、日本学生支援機構では制度として「所得連動返還」方式を提供している訳ですから、私が感じ取り切れない「うまみ」があるのかもしれません)
返還方式に限らず...ではあるんだけど、直感的に選択するのではなくて、「申請するとき」「受給しているとき」「返還しているとき」を想像して、何がBestなのか(または more better なのか)を考えながら選択することが大事なんじゃないかなぁ...と思います
「奨学金の申請マニュアルでは気づけなかったけど、そんな側面もあるですね」...そう感じていただけたら、このBlogを更新する役割を果たせているんじゃないかなぁ...と思っています
・・・
次回は「利率の算定方式」について説明したいと思います
・・・
奨学金の予約採用の申請について、「通し」で再確認したい方、ピンポイントで疑問点を確認したい方は、次のリンクからどーぞ
・まずは資料を手に入れることから(2021年5月1日更新)
・「なぜ奨学金?」(2021年5月2日更新)
・ぜひ知っておきたい奨学金のネガティブな部分(2021年5月3日更新)
・給付型奨学金は「返還不要」の奨学金になります(2021年5月5日更新)
・授業料等減免制度は給付型奨学金とsetの制度(2021年5月6日更新)
・ここも知っておいてほしい!!給付型奨学金&授業料等減免(2021年5月10日更新)
・「申込みの手引き」と「奨学金の種類」(2021年5月11日更新)
・申込み手引きp10の「希望する奨学金の種類」はどう選択すれば...(2021年5月12日更新)
・人的保証・機関保証とは(2021年5月13日更新)
「所得連動返還」方式(返還時のお子様の所得に応じて返還額が変動する方式)は、まだ制度化されてから数年...という方式で、制度化される前までは、長い間「定額返還」方式(返還開始~最終回までほぼ一定額で返還)の一択でした
その点も踏まえて、学生支援センターでは「定額返還」方式を推奨しています その理由は次のとおりです
返還のストレス緩和
社会人1年目のいわゆる「初任給」は大きな金額ではないわけですから、そこから、奨学金の返還が求められるのは辛い...そんな側面から、給料が少ないときは少額返還で、たくさんもらえるようになったら返還額upという「所得連動返還」方式が制度化されたと思うんだけど、返還する本人の心情に立ってみると、今月まで月2,000円で返還してたのが、来月から月5,000円の返還に代わってしまったら、心理的なストレスは、決して小さくないのでは...と考えてしまいます
ならば、多くの先輩たちは「定額返還」で返してるんだから...と割り切って、ずっと同じ金額で返還していった方が、その返還額が日常的になって、心の動き(心理的なストレス)は小さくて済むんじゃないかなぁ...というのが推奨理由です
第一種奨学金だけで学費対応できる方は多くない
この「所得連動返還」方式は、第一種奨学金しか借りなくて良い方には効果的かと思いますが、専門学校や私立の大学に進学する場合、多くの方が、第二種奨学金も受給しないと、進学先の請求に応じきれないんじゃないかと思います
この「所得連動返還」方式は、第一種奨学金のみに適用される方式なので、例えば、第一種で月5.3万円、第二種で月12万円受給したことに対する返還を行っていく場合、第一種は「所得連動」を受け月2,000円の返還だったとしても、第二種は月1.3万円前後の返還が求められます
月の負担として合算すると、給料が低いときが月1.5万円(第一種は2,000円で計算)、給料が上がると月1.8万円(第一種は5,000円で計算)で、第一種単体の「所得連動」に比べ、あまり大きなうまみを感じないという人も多いのでは...と思います
そういった面から、特に八文字学園に相談される方には、「定額返還」を推奨しています
「所得連動」は機関保証の一択
5/13の更新で、人的保証と機関保証の違いを説明しましたが、「受給額」だけで違いを話すと、人的保証が申請額の満額受給、機関保証が保証料天引き後の受給(第一種の月5.3万円の場合、受給額は約5.15万円)となります
せっかく保証人をお願いできて、満額受給できる「人的保証」の権利を持っているのに、「所得連動返還」方式を選択してしまったがために、第一種は「機関保証」の一択...になってしまうのはもったいないような気がします(2年間で約3.6万円の差が生じることになります)
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ずっと読んでいくと「定額返還の方が効果的」 と感じる方が多いと思います
あくまでも、専門学校の立場から、八文字学園の相談者の意見の平均としてまとめた内容になるので、冒頭でも...
「学生支援センターが考える(←ここが大事)選択のポイント」
と記したように、とらえようによっては「狭いコミュニティの中での考え方」なのかもしれません(実際、日本学生支援機構では制度として「所得連動返還」方式を提供している訳ですから、私が感じ取り切れない「うまみ」があるのかもしれません)
返還方式に限らず...ではあるんだけど、直感的に選択するのではなくて、「申請するとき」「受給しているとき」「返還しているとき」を想像して、何がBestなのか(または more better なのか)を考えながら選択することが大事なんじゃないかなぁ...と思います
「奨学金の申請マニュアルでは気づけなかったけど、そんな側面もあるですね」...そう感じていただけたら、このBlogを更新する役割を果たせているんじゃないかなぁ...と思っています
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次回は「利率の算定方式」について説明したいと思います
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奨学金の予約採用の申請について、「通し」で再確認したい方、ピンポイントで疑問点を確認したい方は、次のリンクからどーぞ
・まずは資料を手に入れることから(2021年5月1日更新)
・「なぜ奨学金?」(2021年5月2日更新)
・ぜひ知っておきたい奨学金のネガティブな部分(2021年5月3日更新)
・給付型奨学金は「返還不要」の奨学金になります(2021年5月5日更新)
・授業料等減免制度は給付型奨学金とsetの制度(2021年5月6日更新)
・ここも知っておいてほしい!!給付型奨学金&授業料等減免(2021年5月10日更新)
・「申込みの手引き」と「奨学金の種類」(2021年5月11日更新)
・申込み手引きp10の「希望する奨学金の種類」はどう選択すれば...(2021年5月12日更新)
・人的保証・機関保証とは(2021年5月13日更新)
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