昨夜の民宿ぬしまに着いて女将さんが二階の道路側の部屋に案内してくれた。
女将さんに言われるまま汗で濡れた白衣、ズボンから下着を脱ぎ捨て、身に着けていた衣類をすべて階下にある竹篭に入れた。下着を出す時一瞬躊躇(ためら)った。
恥ずかしい気持ちがどうしようか迷ったが・・面倒だ出しちゃえ・・と気持ちがそうさせた。このような事は徳島で大鶴旅館もこんな事があった。
今日の宿泊は私一人のようだ。
もうお風呂も直ぐ入れるから・・女将さんから言われて、浴衣に着替え直ぐに風呂に入った。
湯加減も少し熱加減で旅の疲れも湯水に入って・・スッー・・と抜けていった。
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海部を過ぎて宍喰町に入ると夕日が正面に見え、
少しづつ沈んでゆくのを見ながら一路「民宿ぬしま」を目指した。
国道55号走る車はヘッドライトを点灯している。
10月下旬は5時過ぎてくると暗い。
右手には「ホテルリビエラししくい」という超デラックスなホテルが見えた。 . . . 本文を読む
徳島県最後の23番薬王寺から
高知県最初の24番最御崎寺まで75,5kmだ。
室戸岬の先端にある。
薬王寺を出発してからおよそ5時間鯖大師に着く。
鯖大師本堂左手に鯖の石像がある。
鯖を3年間食べないと願いがかなうといわれている。
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第3回目の区切り打ちは薬王寺会館出発して
室戸岬から高知市内まで「修行の道場」の始まりだ。
6時からの朝食を終えて
宿泊した部屋の3階からエレベーターで階下へ。
1階のロビーに降り立つと正面に受付が見える。
受付に年老いた男性がいる。
時間が6:40分だ。
男性は今までロビーに背を向け新聞を読んでいたらしく
新聞を広げたまま私の靴の音に反応して
私の方に両手に持った新聞を広げ持ったまま
向き直り私と視線が合った。
私は「お世話になりました」・・挨拶する。
男性は・・「気をつけて・・」言葉を返され
薬王寺会館を後に大通りに出た。
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夕暮れ迫る電車内は傾きかけた西日が
ガラス窓一杯から眩しく差し込み入ってくる。
徳島駅を出発して50分見能林駅に着いた。
時間は17時前になる。
電車から降りた運転手兼車掌が下車してくる乗客から
一枚一枚切符を受け取っている。
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今朝はどんよりした天気、妻がTVの天気予報を気にしていた。
洗濯物を干したいがどうしようか迷っている。
家を出る・・・9:00頃だ。
晴れ間が少しづつ雲間から光の帯が覗き見られた。
妻に駅までクルマで送ってもらう。
駅までの僅かな時間に今晩の宿
薬王寺会館には17時ごろには着く・・・といった会話を交わし
アッという間に駅に着いた。
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23番薬王寺に足痛を堪えて何とか踏ん張って辿り着く。
薬王寺の納経所は一般道奥、山門右手脇にある。
何とか納経時間の17時には間に合った。
正面には山門があるが手前の納経所に着くや否や
急いで納経を済ませた。 . . . 本文を読む
40分位の遍路道の山道を歩いて
靴擦れが少しづつ増して
22番平等寺に着いて階段の多さにを恐ろしさを実感した。
空は鈍よりと曇っている。
雨は止んだが足元は水を含んでいる。
滑り易い。
22番平等寺の山門をくぐると
石段が本堂へ続いている。
石段の登り口には万病に効くといわれる霊水「白水の水」がある。
容器に入れて持ち帰る人が多いようだ。
霊水をいただき、一息ついて
足の苦痛を堪えながら石段を登った。
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