余録

新天地

明日は帰る・・・足痛も限度だ  5/22~23 (45)

2006年07月08日 10時05分35秒 | お遍路さん
お参りを済ませてから納経するのが一般的だが
納経から先に済ませた。

5月は日が長く、
まだ明るいから、つい安心して
のんびり歩いていると
17時の納経に間に合わなくなってしまう。


納経所の中は遍路で賑わっていた。
納経が終わる時刻と、また売店もまだ開いているからだ。

納経所の係りの人にザックの一時預かりをお願いした。

ザックを背負ってのお参りが大変なのと
又この場所へ戻ってくるからだ

係りの男性は断るでもなく
直ぐにザックは此方へ置いて下さいと言った。
それはカウンター隅の床を指差した。
言われるまま床にザックを下ろした。

納経所を出ると目の前に山門がある。
徳島県最後の発心の道場、
薬王寺は周囲の景色に溶け込んでいるようだ。

お遍路さんは打ち終えて数人の遍路がいるだけだ。
時間が17時を過ぎているいる事も空いている所以だ。
静寂な中にいると気持ちが何処となく和んでくる。

今日は雨降りの中9時間歩いた。

今日の宿は宿坊で目の前にある鉄筋コンクリート3階建てだ。
お参りが済めば歩かなくて済む。
これほど楽な事は無い・・自分で今晩の夕食を思い
楽しみが込み上げてくる。

一番霊山寺からおよそ170km、9日を費やした。
2回に分けて区切り打ちしたが
予定通り歩き通せた事に満足し嬉しさがこみ上げる。

早速、山門を入ると
女厄33段、石段の一段一段一円玉がある。
更に男厄42段。
厄除けを願う人達が一段毎に厄銭を置く風習があるようです。
ここ薬王寺は厄除けの寺のようだ。

私は厄銭より足が痛くて
厄銭よりお参りを優先し
一段一段やっとの思いで上って行った。

本堂前はお遍路さんは見当たらなかった。

薬王寺を打ち終えて
今晩の宿、宿坊薬王寺会館のロビーに入ると
受付のカウンターがあって
初めに住所を書かされ
宿泊代金が前払いになっている。
宿泊代は5500円、6500円の2種類になっている。
事前にどちらにするか決めなければならない・・。

受付が終わって
エレベーターで・・3階が部屋になっている。

部屋は広い。
20畳位あるようだ。
TVとテーブル、衣文掛けと
隅には今晩寝る布団が折りたたんで有るだけだ。
混雑すると相部屋になる。
相部屋が建前になっている。
この日は団体も無く私一人で寝る事になった。

夕食は6時だ

夕食前のする事は洗濯と入浴だ。

早速、雨に濡れた下着の洗濯をする。
洗濯機と脱水機は風呂場にある。
無料が嬉しかった。

今までの中で500円から100円の有料がほとんどだ。

洗濯と脱水でおよそ40~50分かかる。
その間部屋で足の治療をする。

2階の食道はレストランになっている。

食道のレストランは広い。
一度に20~30人が座れそうだ。

テーブルには部屋番号が置かれてある。
指定されたテーブルに座ると直ぐに不足の料理が運ばれてくる
大変行き届いたサービスの良い、感じがいい対応には好感持てた。
料理内容も思っていた以上に工夫を凝らしていた。

旅の疲れも夕食で決まってしまうように思う。
今日は美味しく頂き旅の疲れも解消されたようだ。

明日の朝は受付で6時からお勤めがあるから
出て下さいと言われたが
朝まで足痛でひどかったら止める積りだった。

館内では珍しいビールの自動販売機があった。
初めての経験だ。

夕食を終えて自動販売機からビールを買い求め
部屋に戻ってTVを見ながら飲み干した。

ビールの心地良い酔いから眠ってしまい
5時頃目が覚め、急に思い立って
還暦の60の階段を上る事に気持ちが急変した。

薬王寺の瑜稀祇塔から日の出を太平洋から見ることが出来た。
両手を合わせて合掌した。

無事に今日まで旅が出来た事に感謝をした。

「有り難うございました」・・・

    静かにお礼のお辞儀をした。










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