Fuego's ベジタブルガーデン  

ナチュラルガーデナー Fuegoが勧める自然流栽培の菜園ライフ♪

自然栽培の今年上半期を振り返る(Part-2)

2020-07-14 10:37:36 | 自然栽培
すべてが出遅れた状態としても、
必ず何かを収穫すべく耕作地を分散したのが良かったですね。

これはそうなるべく狙ったわけじゃなく・・・(願ってましたけどね)
さんざん土地の返却騒動に疲れ果てて
それというのも或る一件だけは人の策略にはまった形で
否応なしの一方的に追い出された形に心痛めました。

だから不足の事態に備えて、
返却騒動が持ち上がっても耕作を続けるにはどうすればいいか?

圃場の分散が得策だと考えていてた時期とはいえ、
自宅近隣に点在するとか移動手段が確立されて成しえることです。

幸いにも、SNSで知り合った方や知人の行為により、
ある場所では招かれたというべきなのか、
栽培条件のよさそうな場所を提供していただけました。

幸いにも自転車で通える距離なので移動の手間取ることもなく
さらに水源の確保も、一か所は湧水から取水できます。
もう一か所は農協が管理している土地という関係上、
圃場内に共同の水道設備が常設されているので、
水源の確保に苦労しなくて済みます。


自宅近くの菜園で栽培中のとうもろこし(品種:黒餅とうもろこし)

トウモロコシを育てている場所(菜園)の中には、
オクラやキュウリも栽培しています。
キュウリ(品種:夏キュウリ)は夏栽培用の暑さに強い品種を、
オクラ(品種:楊貴妃)は、上品な色形をしていて、
比較的大きく育っても柔らかい品種を育てています。


自家苗のキュウリ(品種:夏キュウリ)を植えています。


昨年自家採取したオクラ(品種;楊貴妃)を直播して育てています。

上記とは別の場所では、
梅雨に入ったころの晴れた日を狙ってジャガイモを収穫しつつ、
あらかじめサツマイモ種芋を伏せこみして苗取りの準備をしていました。


収穫したジャガイモ(品種:デジマ)


育苗中のサツマイモ(品種:ムラサキ芋)

こちらの菜園では、現在栽培中なのが里芋、バジル(スイートとシナモン)に、
随時苗取したサツマイモ茎を挿し、種芋はそのまま種芋栽培にします。
これ以外にオクラ(品種:楊貴妃)の種をまき、
トウモロコシ(品種:ゴールデンバンタム)は、予め苗を育てて植えつけました。

ここ最近の雨続きで、せっかく仕事が休みというのに、
二か所の菜園にいくことができなくて現状把握ができていません。

近々に最新情報を投稿するようにいたします。

次回は、自然栽培の今年上半期を振り返る(Part-3)
~嫌忌される雑草を逆手に取って活用する圃場~
とサブタイトルを付けて、雑草を応用した圃場の実態を紹介します。

自然栽培の今年上半期を振り返る

2020-07-12 22:52:49 | 自然栽培
今年の自然栽培は、土地の返却騒動や前年末に入院した影響により、
世間一般とはかなり出遅れた感じでスタートしました。

紆余曲折のなか、
ようやく腰を下ろしてじっくり取り組める土地が得られたまではよかった。

ここは自宅から最短コースを選べば、車で30分の距離とはいえ、
公共交通機関を使えば片道1.5時間かかります。

それでも今までよりも格段に広く日当たりもいいし、
何よりも自然栽培で25年間作り続けたという理想的な土地です。
なのに、足となる車がないために手入れが行き届かず、
耕作しようにも雑草の手入れで終わるという始末でした。

耕作しても雑草が繁茂するという一進一退の繰り返しに業を煮やし、
知人の手を借りて状況を打破したまではよかった。
自宅からの移動に時間がかかるために、足しげく通うこともままならず、
あいも変わらず雑草を抑えながら耕作を続ける日々が続きました。

一度出向くと最終バスに乗る時間ギリギリまで作業をおこないながら、
雑草を刈りつつ深部までしっかり耕起して雑草の根を取り除いていきます。
うねを立ててネットで覆い、農具小屋の整理を並行しておこない、
畑らしく見えたのは6月を過ぎたころです。


当然ながら苗つくりも間に合わず、
ほとんどが直播状態でスタートしました。
さすがに今回の耕作地は水道などあるわけもなく、
潅水用の水を確保することも急務でした。

そんな手間も、広い土地で自然栽培を存分に謳歌できることが勝り、
苦労なんだけど苦痛に感じないのが不思議で
やることなすこと楽しくて現状が変わるたびに悦に浸る有様です。

昨年はニンニクの栽培で終わったのですが、
圃場の特性をつかみきれないまま見切り発車したため、
栽培用の鱗茎を残せませんでした。

春に仕切り直しと躍起になり、現在ではそこそこの野菜などが育ち、
自家採取株も移植が終わり完熟を待つばかりです。

次回は「自然栽培今年の上半期を振り返る Part2」です。


粘性土の手当て

2019-08-02 21:21:00 | 自然栽培
粘性土の耕土は土が硬化しやすいです。
これは、肥料などを使うと使わないのでは、
随分違ってくるとおもいます。

特に化学肥料を使うと覿面硬化するようですが、
それ以外でも水の浸透伴って起きる水締めも考えられます。
更に作物が根をひり巡らせた端部の周囲のあたりでは
水分とを吸収されていくにつれて、
土粒子の間に溜まっている水分さえ抜けていくので、
粒子の間にすき間が無くなり密度が上がります。

そこで、
水田耕土を柔らかくする方法を応用し
腐熟が遅い植物の乾燥か生茎を畝間に敷き草します。



腐植し始めた状態か細かく砕けた状態で
畝に敷き詰めるか腐植していれば漉き込みます。






すると
あれほど散々硬かった土が柔らくなっていきます。


其れが確保できない場合は手作業で土を解します
使う道具はこちら






農具が使えるような耕土面積や植え方だと必要ないのですが
狭小菜園などは広さが限られるので便利なアイテムですね。

1.畝間の要所要所にツボ堀を施します
スコップ又は移植こてを使い要所要所に「ツボ堀り」を施します


深さと大きさは6号深鉢程度にツボ堀りをして
出来る事ならタケや木の枝を縦に入れておき
埋め戻さないで其の儘にしておきます。
これが空気と水の出入り口となります。

2.畝間・株間の中耕
硬くなった場合は一度湿る程度に水遣りをするか
降雨を待ってから作業を行うと楽です。

最初に梅間を中耕しますが、
水締めが起こり水捌けが悪くなると苔が生えてきます

作業する前


此処を道具・農具を使って深く起こして解します







次に畝横や株間を解していきます




この時注意することは荒っぽくしなことです
其れというのも粘性耕土の場合
土が硬いと根を深く晴れないので
浅いところで長く伸ばしていきます。

畝間の中耕作業中でも根に当たることがあるので
根を痛めないように作業した方が良いですね。

作業後


一連の作業を終えたら
極下部分を枯れ草などで被覆できれば良いですね

株間が狭く蒸れそうな場合は、
被覆すると蒸れやすいので素地のままにしておきます。


輪作とコンパニオンプランツ

2019-08-01 21:55:45 | 自然栽培
コンパニオンプランツは
混植する事だけが共生効果を得られるのではなく
畝を同じにしなくても
共生させたい作物を其々別に畝に植えて隣接(平行)状態でも
そこそこ効果が得られるようですね。

相性がいいとされても植え方を工夫しないと
一方が生育旺盛になると
片方は否応なしに凌駕されてしまいます。

つまり一緒に植えるということは
その後の生長も加味していかないと
共生効果が期待できなくなるでしょうね。


貼付した模式図は、毎年同じようなパターンで
同一畝に2~3種類の作物を同時に栽培しています。

ちなみに
輪作体系はどうなっているかと言えば

・サトイモが植えられている畝
(秋~春:豌豆 → 春~冬:里芋)



・混植の配置を示した畝
(秋~春:ソラマメ → 春~秋:ナス&唐辛子&落花生)


撮影位置A




撮影位置B


撮影位置C



この菜園は栽培を始めて1年ほどしかたっていないので
作付け計画を立てはじめたばかりです。

輪作も混植もこれと言って決まった法則はなく
其々の土地に適ったローテーションや輪作を考える中で
必要に応じて共生作物の量と種類を選ぶといいでしょうね。

輪作と混植(コンパニオンプランツ)については
予定していた内容を変更して
今月8月発行のメルマガにて解説していこうと思います



輪作の指針(陰性植物の活用)

2019-07-29 06:45:32 | 自然栽培
栽培する野菜は
基本的に陽当たりを好みますが、
中には陽当たり環境が芳しくなくても元気に育つ作物がります。

そのいくつかを挙げてみると…
・イチゴ(バラ科)、
・ホウレンソウ(アカザ亜科)、
・コマツナ、カブ、ワサビ(アブラナ科)、
・レタス、シュンギク(キク科)、
・パセリ(セリ科)、ジャガイモ(ナス科)、
・サトイモ(サトイモ科)、
・ショウガ(ショウガ科)、
・アスパラガス、ネギ(ユリ科)など
は、
所謂、半陰性植物に分類され
陽当たり環境をあまり気にしなくていい作物ですね。

では、半陰性植物とは?

日中を通して全く陽が当たらない環境よりも
幾分か陽ざしが確保できる状況下で
「半日陰になる日照条件でも育つけれど、全く日陰になる環境では育ちにくい植物」
と考えていただくといいです。

そのほかに直射日光が当たりにくく て
半日陰から日陰を好み、
なおかつ1日1~2時間の日照でも育つ野菜は

ミツバ、セリ(セリ科)、
・シソ(シソ科)
・ミョウガ(ミョウガ科)、
・フキ(キク科)
・ニラ(ヒガンバナ科)など
です。

上記に挙げた植物の中で
陽当たり環境別に育つ植物は以下の通りです。

<早春から育てられる半陰性作物>
ホウレンソウ、コマツナ、カブ、アスパラガス

<秋冬に育てることができる半陰性作物>
ホウレンソウ、コマツナ、カブ、シュンギク、ジャガイモ、ネギ

<春に育てることのできる陰性作物>
ミツバ、フキ、シソ、ニラ

<秋冬に育てることのできる陰性作物>
ミツバ、フキ、セリ



植物と言っても畑作野菜(園芸用花卉を含まない)に限っていますが
ガーデニング花卉には「シェードプランツ」に分類される植物もあります。
それを含めば陰性・半陰性品種や品目が多く存在しますよ。

耕作地とかベランダや庭など
露地栽培の陽当たり環境が芳しくなくても
土地柄がよくないと嘆く心配ないですね。
環境に適した作物を選び出し育ることは、
自然順応に則して無理のない作付けと言えますね。