Fuego's ベジタブルガーデン  

ナチュラルガーデナー Fuegoが勧める自然流栽培の菜園ライフ♪

シカクマメの栽培

2018-12-08 03:16:35 | 栽培記録

シカクマメ(四角豆)
学 名:Psophocarpus tetragonolobus (L.) D.C.
分 類:マメ科シカクマメ属(常緑蔓性多年草※日本では一年草)
別 名:ウズリン豆、シカクマーミー 原産地:熱帯アジア地域

原産地域で栽培される在来品種は短日性が強いことから、

沖縄県以外では開花結実する時期(9月〜10月)だと気温が足りないため露地栽培は難しかったようです。

それを国内で品種改良した「ウズリン」という品種は、

夏(7月〜9月)でも開花結実する様に改良が施され栽培が進みました。

食用部位は、葉、花、さや、種子、イモ(塊根)など、

すべての部分が食べられるので捨てる部位がなく、

栄養の宝庫ともいえる作物です。

 

シカクマメに含まれる栄養素には、

ビタミンB・鉄分・食物繊維・カルシウム等の他に 抗酸化作用が強いカロテンやビタミンCが含まれ、

生活習慣病予防や免疫力を高めたりする働きがあります。

そのほかには、ビタミンKを含んでいるようですが、

この栄養素は、ほぼ野菜でしか摂取できないという脂溶性のビタミンの1つで、

体内でカルシウムを骨に定着させたり、 血液を凝固させる成分の合成に働くようです。

 

栽培する切っ掛けとなったのが、

マメ科なのに「根が肥大して食用になる」点ですね。

マメ科のほとんどは、根の部分に窒素養分を固定する根粒菌が付着し 、

その菌が栽培土壌の窒素還元を行うという”緑肥効果”があります。

 

マメ科の根は、

土に対して栄養を与えるだけの働きと言う固定概念が、

180℃ひっくり返された処に興味を持ちました。

此処からは、栽培終了までの経過を追った記録です。


【シカクマメの栽培記録-2018】

2018/06/23…播種

通常の栽培なら播種が4月下旬以降に播き、

苗を植え付けるなら5月下旬以降が適期です。

しかし、 自身の体調不良もあり 適期よりも約1か月遅れになってから、

自宅のベランダにて 土を入れたポリポットに20株分のタネを播き、

発芽を待つことにしました。

 

2018/06/30…発芽(播種から7日経過)

20株分を播いた中から13株分が発芽しました。

発芽したものは其の儘ポットで育苗し 、

植えつけられる苗まで育ててから 圃場に持ち込んみ植えつける予定です。

 

2018/07/03…育苗(播種から10日経過)

タネを播いた20株の中で 未発芽分の経過を見ていたけど気配なし。

土を返してみると、 発芽する前に蒸れて傷んでいました。

それらを間引くと 最終的な育苗中の苗が14株となりました。

 

2018/7/12(播種から19日経過)

私的な行事(葬儀・法事)やら天候不良等で、

植え付けが日延べになっていたのですが、

ようやく畑(菜園)に定植できました。

あとは苗が活着し蔓が伸びるのを待つばかりです。


2018/09/13…開花(播種から83日経過)

空き地だった隣地が売却され家が建ち始めると、

豆を植えた場所の陽当たりが低下したようです。

そのため株の育ちが遅く、

ようやく葉を茂らせてみても、

肝心な開花を見ることがなかったのですが、

やっと咲きました。


2018/09/28…収穫(播種から98日経過)

開花を見せても、その後に受粉・結実して

実際どんな実が育つのか…その日を待ち望み、

やっとその姿を映像に納めました。

結実するようになれば、

あとは放任していても勝手に次々と実を結ぶのがマメ科の良い処です。

それにしても面白い形ですね~


2018/10/13…収穫(播種から113日経過)

一度実をつければ次々と・・・ 日を経るごとに収穫数が少し上がるも、

植えつけた株数が少ないのか?

土壌や気候が合わないのか?

豌豆やササゲのように 「てんこ盛り」に実が付くとはいかないようです。

例年なら10月頃だと気温が下がるころですが、

今年はどうも暖かい日が長く続いたことで、

枯れずに実をつけていられるので天候に感謝ですね。


2018/11/26…自家採種(=収穫…播種から157日経過)

収穫できる莢の中から育ちが良好な莢を数本選別し、

収穫せずにそのまま追熟させていました。

これを来年用のタネ(豆)にするわけですが、

その第一弾を収穫しました。


2018/12/06…塊根の収穫(播種から167日経過)

シカクマメは、根が肥大して塊根が形成され、

その塊根(芋)も食用にできるようです。

ただし、

花を咲かせて実を結ばせると、

栄養は実をつけるほうに優先されるため、

芋の付きが低下するらしいです。

莢実よりも根を収穫したいのなら、

収穫する株を決めたら花を咲かせないよう、

常に花芽を摘み取る作業が欠かせなくなります。

だけど、 初栽培であるにもかかわらず、

莢も根も両方収穫したい欲張りがでてしまいました。

ましてや、

花を常に摘むなど面倒だから、

放任してどこまで根が育つか試してみたい…

その答えを得る機会がやっと来ました。

これがシカクマメの塊根です

この塊根芋を使って一品調理してみたのがこちら ↓

 

レシピはcookpadにて公開しています。⇒ 塊根芋と法蓮草のバター炒め

レシピ未公開ですが シカクマメを使った中華麺も作りましたね

シカクマメ入りの汁なし担々麺


2018/12/07…収穫完了と栽培終了(播種から168日経過)

このところ急激に寒波がやってきたことで 一気に枯れました。

本来は多年草でありながら冬の寒さには滅法弱い

だから国内では一年草だという事がよくわかりました。

そこで枯れた株を根毎掘り上げて塊根を収穫し終えて栽培を終了しました。

収穫した塊根の収量は、今回だけで350gでした。

(前回収穫した分は計測していません)

 

【総 括】

中部圏にある我が家の菜園における 、

本年のシカクマメ豆栽培記録は以下の通りです。

栽培期間:約180日(6ヶ月)程度 (今年の適期遅れ栽培を考慮した概数)

開花:播種から約80日前後

収穫:播種から約100日(開花後約20日)

開花時の積算温度:2360℃

収穫時の積算温度:2700℃

終了時の積算温度:3800℃

補足事項:開花させても肥大した芋が収穫できるようです。



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