ふとしたこと

日々に気づいたことを書きます

金木犀

2009年10月20日 22時28分53秒 | 日記
ここしばらく、あちこちの金木犀が懐かしい香りを漂わせていた。

それも散り始め、道路わきは黄金色のラインがひときわ目を引く。

桜もそうだが、こうして散った花びらを掃除しまくる人がいる。

オイラは散った花びらはそぉ~っとしておくのが日本人の情緒だと思う。

掃除しまくってた人の家には立派な桜の木があって、花の時期はおろか、

夏はセミしぐれを聞かせてくれ、秋には紅葉した桜の葉がこれまた、

人生の余韻を感じさせてくれていた。

しかし、クルマを止めるスペースが足りないとの理由で桜は切られてしまった。

もちろん、木を切るのは持ち主の勝手だという言い分はあろう。

されど、何十年も生きてきた桜をちょっとした理由で切るのって悲しくないか?

木は細胞膜が硬いから動物のように柔軟に動くことは出来ないけれど、

命ある生き物である点ではいささかも動物と変わらない。

静かに、悲しく桜は死んでいった。

今、そのときの有様を思い出して辛い。

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