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わが町高松は昔は四国における玄関口を兼ねた企業の支店経済で支えられていた。
古くは栗林公園、屋島、琴平という三大観光地を背景に多くの観光客を受け入れていたが
もはや、そんなものでは国民の期待に応えられなくなって久しい。
瀬戸大橋、高松空港、高速道路といった大規模な土木工事が併走した時期は
バブルに沸き空港へ通ずる193号線沿いの土地単価が
坪2,000万円などという狂気にさらされたりした。
そして昨今は瀬戸内芸術祭などと誰が考えついたものか・・・
妙に芸術ぶっているものの中味はお恥ずかしいものである。
そんな町でも、ごくたまに良い店が誕生することもあり市民の心の糧ともなる。
今回はそんなアクセサリ・ショップを二度ほど訪ねてみた。
とりあえず、テコテコと家から歩き始めたものであった。
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誰か住んでいるのであろうか?
素晴らしいエイジングを経た家だった。
なんとも良い色合いである。
今の日本の地方都市にはこんな風情の家が沢山あるだろう。
子供たちはみ~んな都会へ出て行って帰ってこないんだな。
年老いた親が自分たちの生活を維持しながら場合によっては
自分たちの両親の世話をしていたりする。
若者たちが自己の選択の積み重ねとして生じたかかる風景は
決して見苦しいものであってはならない。
何故って?自分たちが選んで歩んだ人生の結果だもん。
そんなことを考えながら香川県では最小と思われるトンネルを潜った。
天井の高さは2m無いだろう。
比較的ちっちゃいオイラでも頭を打つのでは?と心細い。
しかし、これまた妙に心が落ち着くトンネルなのだ。
トンネルを潜ったら気分が変わった。
本当に最近は天気が良い。
こういうのを小春日和と言うのである。
やがて、お目当ての店の前に出た。
淡いブルーが良く似合う。
一昨日から、見つめてる木製のピアス群。
これが繊細で美しい。
雁と書かれている。渡り鳥である。栃の木で作られた。
鷺である。
鷹らしい。
小さな木片だのに気迫が篭っている。
うっ!と心打たれる感がある。
同じ作者のブドウの葉と実をあしらったネックレス。
これが軽いこと、軽いこと。見事な造形である。
リンゴを食べた後の芯だけ残ったものをピアスにしてあった!
これがまた小さくて、こりゃぁ~一体なんだぁ?みたいな驚きがある。
なんとも風情の良いお店なのである。
ちょっとした美術館に迷い込んだ錯覚があった。
こんなの作ってみたい!と強く思ったお財布も。
ため息ばかりついて店を出れば
夕日が周囲を明るく照らしていた。
頭の中をクリアにして、今度は人が沢山居るかもしれない街へ。
するとこんな良い色をした洋服屋さんもあったよ。
ウロウロしてたら駅に出てしまった。
この電車は志度という海沿いの町へ行くもの。
志度は平賀源内の生まれた土地柄で八十八番札所の寺もある。
この電車道沿いにも古びた家並みがあるんだなぁ。
こういう家たちとは裏腹に人が沢山集まるところは・・・
な~んだかカッコばっかり良いな。
でも・・・この自転車と言う乗り物が・・・異なる世界を繋いでいるんだな。
なんにしろ、町歩きってのは楽しいですよ。
皆さんもお住まいの町を歩いて紹介して欲しいものです。
銀さん、そんなこと言いながら瀬戸芸のTシャツを割と頻繁に着てるのを僕は知ってますよ(笑)
下流老人はですねぇ・・・あんなTシャツしか着るものがないんですわ。
へっへっへ。