このブログを先日お亡くなりになった渡部恒彦さんに捧げます 。
珍しくもテレビドラマを見ました。【そして誰もいなくなった】というアガサクリスティの名作を日本の現代に移して創られた作品です。
渡部恒彦さんの最後の出演作だそうです。この作品で渡部さんは元判事役でした。大変重要な役所で印象的な演技を見せていました。渡部さん演じる元判事は肺癌を煩っていたことと、タイトルの誰もいなくなったが妙に渡部さんが亡くなったという事実と重ね合わせられ、何か不思議な感慨を浮かべながら視聴していました。
渡部さんは晩年は活躍の場をテレビに移されていました。何本ものシリーズで主演をしていたようですが、わたしはこれらの作品を殆ど見ていないか、印象に残っていません。 今日は映画について話したいと思います。
わたしが渡部恒彦さんが出演した映画で一番印象深いのは【天城越え】です。渡部さんは刑事役で出演していて、殺人の容疑で捕らえた田中裕子とのやり取りは迫力満点でした。この作品は大変優れているので、機会があったら御覧になる事をお勧めします。
代表作は【セーラー服と機関銃】でしょうね。又、深作欣二の快作【忠臣蔵外伝、四谷怪談】では堀部安兵衛を演じていました。これも強くお勧め致します。
さて、本題の誰もいなくなったですが、大変な意欲作ですが、中途半端な小細工が災いして、少し首を傾げる所もありました。
見所も出演者も豪華でテレビドラマとしては優れた物に仕上がっていました。
わたしの見方が足りなかったのかも知れませんが、殺される十人の過去の罪が余りリアリティがありません。その為、クライマックスが今一つ盛り上がりません。犯人の「殺人は芸術た」という激白と、この事件を担当した刑事の「殺人に芸術は無い」という台詞が生きていませんでした。
罪とは何か? 罰とは? わたしたちに警鐘を与えてくれる作品になった筈の作品でしたから、少し残念です。しかし、渡部恒彦さんは元判事役を見事に演じていて大変感動したのも事実です。
もう少し詳しくお話ししたいのですが、推理ドラマですから控える事にします。
最後に、謹んで渡部恒彦さんのご冥福をお祈り致します。
2017年3月27日 Gorou
珍しくもテレビドラマを見ました。【そして誰もいなくなった】というアガサクリスティの名作を日本の現代に移して創られた作品です。
渡部恒彦さんの最後の出演作だそうです。この作品で渡部さんは元判事役でした。大変重要な役所で印象的な演技を見せていました。渡部さん演じる元判事は肺癌を煩っていたことと、タイトルの誰もいなくなったが妙に渡部さんが亡くなったという事実と重ね合わせられ、何か不思議な感慨を浮かべながら視聴していました。
渡部さんは晩年は活躍の場をテレビに移されていました。何本ものシリーズで主演をしていたようですが、わたしはこれらの作品を殆ど見ていないか、印象に残っていません。 今日は映画について話したいと思います。
わたしが渡部恒彦さんが出演した映画で一番印象深いのは【天城越え】です。渡部さんは刑事役で出演していて、殺人の容疑で捕らえた田中裕子とのやり取りは迫力満点でした。この作品は大変優れているので、機会があったら御覧になる事をお勧めします。
代表作は【セーラー服と機関銃】でしょうね。又、深作欣二の快作【忠臣蔵外伝、四谷怪談】では堀部安兵衛を演じていました。これも強くお勧め致します。
さて、本題の誰もいなくなったですが、大変な意欲作ですが、中途半端な小細工が災いして、少し首を傾げる所もありました。
見所も出演者も豪華でテレビドラマとしては優れた物に仕上がっていました。
わたしの見方が足りなかったのかも知れませんが、殺される十人の過去の罪が余りリアリティがありません。その為、クライマックスが今一つ盛り上がりません。犯人の「殺人は芸術た」という激白と、この事件を担当した刑事の「殺人に芸術は無い」という台詞が生きていませんでした。
罪とは何か? 罰とは? わたしたちに警鐘を与えてくれる作品になった筈の作品でしたから、少し残念です。しかし、渡部恒彦さんは元判事役を見事に演じていて大変感動したのも事実です。
もう少し詳しくお話ししたいのですが、推理ドラマですから控える事にします。
最後に、謹んで渡部恒彦さんのご冥福をお祈り致します。
2017年3月27日 Gorou