世界で一番汚い町と言ったら? 何処を想像しますか? 私はP××です。
世界で一番美しく、魅惑的な町? それはParis ですね。
アリソン・バルサムという美人トランペッターが、パリへの誘惑(原題Paris)というタイトルをリリースしています。サテイ、アストラピアセラ、そしてパリには欠かせない曲・枯葉を二種演奏しています。いわゆるポップスとは一線を画した名演奏で、聴き手をパリへと誘い、優しくもモノ悲しく、優雅な温かい気分にさせて呉れます。
ミュートを使った音色はあくまでもソフトで心を優しく包み込んで呉れます。
私は最近彼女の演奏に出逢ったのですが、一聴してウィントン・マルサリスを思い出しました。彼はマイルス・ディビスの後継者として彗星のように出現した天才トランペッターでしたが,ジャズの世界には10年程しか留まらず、ニューオリンズのビッグバンドに転向してしまいました。ミュートの使い方がそっくりなのです。
このアルバムの聴き所は、サティ(ジムノペティ第3番、グノシエンヌ第3番)、ピアソラ(カフェ1930、オブリビオン)、そして枯葉です。枯葉は何故かボーカル(男性)バージョンの方が気に入りました。
また、ピアソラのリベルタンゴがYouTubeで見られます(ロンドン・プラムの映像)ので、是非御覧になって下さい。
私はすっかりバルサムの虜になって、ビバルディにバッハにと次々と聞き続けています。
純クラシックでは格調高くテクニックを発揮しています。彼女の場合は驚く程の美女である事は、有る意味では弱点なのかも知れません。
以下にParisの演奏曲を記します。
1 ジムノペティ第3番
2. カフェ1930
3. オブリビオン
4. リラのワルツ
5. 幼子イエスの口づけ(「幼子イエスにそそぐ20の眼差し」より) トレ・レント、カルム
6. 幼子イエスの口づけ(「幼子イエスにそそぐ20の眼差し」より) モデレ
7. 幼子イエスの口づけ(「幼子イエスにそそぐ20の眼差し」より) モデレ
8. ハバネラ形式の小品
9. ピアノ協奏曲ト長調 第2楽章 アダージョ・アッサイ
10. グノシエンヌ第3番
11 枯葉
12 ヌアージュ(雲)
13 エイプリル。イン。パリ
14 枯葉(ボーカル)
彼女とそっくりな印象を与えてくれたピアニストがいます。その名はシモーネ・ダイナースタイン。それ程有名ではありませんが、その内に紹介したいと思っています。
2017年8月23日 GOROU