中学の頃にハマったアルバム。当然発売されてから何年も経ってからの話。
そしてこのアルバムからGLAY特有の聴きやすさと曲の長さという2つの形が崩れた気がする。新しいGLAYという感じ。当然らしさを残しつつだが。それが好き嫌いを分けたのだろう。
・ALL STANDARD IS YOU ☆4
打ち込みドラムとベース、ギター +ピアノで静かに始まりいきなり爆発したかと思えば今度はシンプルでインパクトのある歌詞で畳み掛ける面白い曲。REVIEW2で再録されるようなので当アルバムではシンプルなギターアプローチがどうなるか楽しみである。
・WET DREAM ☆3
GLAYはリフを作るのも上手い。とだをにとってはリフ作りというのはとても難しいので参考になる。そしてこの曲のようにたまにくるド下ネタも特徴である。ギターメロは割とサイケデリックを感じる。
・嫉妬 (KURID/PHANTOM mix) ☆3
漢の漢字2文字シリーズ。いろいろ展開がある割には淡白だなと感じる。口唇が突っ切って短時間で終わる潔さがあるのでそれと比べるとしつこいなと。もちろんいい曲ではあるのだが。
・HIGHWAY NO.5 ☆3
JIROさんらしいパンク曲。そしてHISASHIさんらしいエフェクティブなソロ。ここでは間奏ボーカルはエフェクトがかかっているのでかけないでほしかったなと。
・Fighting Spirit ☆5
とだをにとって2番A(B)メロに印象に残る強い歌詞が入る曲は最強なのだがこれはそれに当てはまる。オルガンも厳かさを醸し出す。HISASHIさんの音がもっと各弦の音分離がよければ、そして最期の裏パートが強調されていたら最強だった。
・ひとひらの自由 (Johnny the peace mix) ☆2.5
シングルバージョンなら☆3.5。レゲエ調でGLAYではなかなかないもの。これを元にとだをもレゲエの曲を作ったことがある。佐久間さんのコーラスのつけ方が素晴らしくそれがなかったら聴くのに疲れると思う。それ故に冒頭の減点アルバムバージョンでは一部
・THINK ABOUT MY DAUGHTER ☆3
疾走感のあるHISASHIさんのコード弾きとボーカルから始まるシンプルなアレンジの曲。ただ歌詞は家族系の曲で温かい。
・VIVA VIVA VIVA ☆2
繰り返し系はあまり好きではない。この頃のケミカルなHISASHIパートは好きだが。全体的にも低域重視なサウンドなのも目新しさがある。コーラスも佐久間さんらしい派手さ。
・Prize ☆3.5
HISASHIさんの超メジャーキーでパンク気味であってアウトローな雰囲気の曲は大好きである。またこの頃は正統派なシングルコイルサウンドを聴かせてくれるので素材の味が楽しめる。
・MERMAID ☆3
ギターソロが2回ありどちらとも楽しめる。名人HISASHIさん渾身のリフは荒廃感というのかスリルがある。HISASHIソロ前のドラマもこれでもかと迫力があり聞き応えがある。そしてそれらを支えるTAKUROさんの裏リフが最大のキモである。
・mister popcorn ☆2.5
JIROさんの曲では異端な曲調。サビまでは呑気なのだがサビでドカンと激しく。ベースリフが作ったのかやはり1番大きな印象はそのシンプルなリフ。アウトロのタム回しをしてたかと思えば2ビートに戻る部分はタイトさが出ていい。HISASHIさんの経過音の使い方はストレンジさが出ている。
・電気イルカ奇妙ナ嗜好 ☆3
英語詞だけのAメロが当時は珍しさを感じた。チャイナ的なアレンジもポップでは前衛的である。
・STAY TUNED ☆3
GLAYの夏ソングはパワーがある。そしてとだをはこういう作品は曲調から夏でもどのくらいかと想像するのだが7月下旬から8月最初という感じ。本題に戻るがTAKUROさんのオーバードライブ的なサイドギターがかっこいい。ソロもTAKUROパートは暑いから休憩という感じ、HISASHIパートはまた遊ぶぞと勢いのある感じでメリハリがある。
・君が見つめた海 ☆4
おばあちゃんの曲。バラッドなのだが曲調はハイテンポでギターも割とジャキジャキ歪んでいる。Aメロは渦巻くようにTAKUROさんのギターが鳴りJIROさんのベースも唸りをあげる。おばあちゃんにもっと孝行したいけど…みたいな印象を受ける。
・夢遊病 ☆4
とだをの幼少期の病気が曲名の3連曲。彷徨うようなメロやアレンジ。まさにこの曲の表現。ソロのエフェクトも絶妙である。
・Christmas Ring ☆2
好きな曲ではある。だがこれを聴いてどういう気持ちになれというのだという混沌とした曲。スプラッシュシンバルが非常にいい味付けになっている。最後のノイズギターも絶妙な加減。
・GLOBAL COMMUNICATION ☆2.5
恐らく1番このシングルでGLAYは堕ちたと言われたであろう曲。そもそも今までが商業音楽に寄りすぎていただけでシングルとしてポップロック全体でみても全く見劣りのないクオリティである。HISASHIさんのカッティングが気持ちいい。TAKUROさんのリフもHISASHIさんに劣らずかっこいい。
・ONE LOVE 〜ALL STANDARD IS YOU reprise〜 ☆1
reprise系はあまり好きじゃないんだよなあ。申し訳ないけど。ビートルズのサージェントペパーズもあまり好きでない。あっても問題はないんだけど聴きたい!というものではない。
個人的おすすめ度:☆2
新参GLAYファンで聴いたことがないという方なら損はないと思う。GLAYは全盛期の曲が好きくらいのレベルの方はついていけないのかも。個人的には好きなアルバムのひとつであるが冒頭のように王道GLAYではない。