「凶暴だから」と見捨てられたワンコ…初めて愛情に触れて“とろける”姿が感動的
保護シェルターで吠えたり噛みついたりする犬は多いそうです。
しかし保護活動家のマット・モンテスさんは「それを彼らの本当に姿だと思わないでほしい」と訴えます。
シェルターでうなったり噛んだり
たとえばモンテスさんが保護したメス犬のトトがそうでした。
トトは、保護シェルターの前に捨てられていたといいます。
アメリカ・テキサス州で動物の保護と里親探しをする「Mission K9 Rescue」を営むモンテスさんは、連絡を受けて、シェルターにトトを引き取りに。
モンテスさんが近寄ると、トトはうなって噛もうとしてきたそうです。
シェルターの職員も「気を付けて、その犬噛むから。(捕まえるための)縄をつかったほうがいい」と。
もしかしたら飼い主も、その「凶暴さ」を持て余して見捨てたのかもしれません。
腕に抱くと一気にリラックス
しかしモンテスさんが防護用手袋をつけ、優しくゆっくり近づき、腕に抱くと「トトは一気に力を抜いてリラックスした」のだそう。
トトは推定2歳くらいで標準より痩せていたそうですが、その力の抜き方は、「弱って力が入らないのではなく、ただ安心してリラックスした感じだった」とモンテスさん。
また「これまでにも縄を使われたことがあるようだった」といいます。
Facebookの画像が話題に
その夜、モンテスさんの施設で静かな環境の中、一夜を明かしたトト。
翌朝の写真を、モンテスさんがFacebookに投稿しました。
安心しきってモンテスさんの腕に顔をうずめるトト。
ネット上では、この姿に感動した人たちから「よかった」「素晴らしい活動」など、たくさんのメッセージが届いています。
「見知らぬ環境に放り込まれる気持ちをわかって」
モンテスさんは言います。
「捨てられた犬たちは、突然、それまでと全く違う世界に放り込まれるのです。聞いたことのない音、見知らぬ動物たち、わけのわからない匂い…」
そして、「捨てる人はそういうことを考えてほしい」と。
また、シェルターの職員や関係者も、それをわかって保護犬に接してほしい、気持ちを思いやり、愛情をこめて接することで犬も変わるとモンテスさんは説いています。
安心し、すっかり優しい子に…
モンテスさんのもとで安心したトトはすっかり優しい子に。
獣医の診察を受け、これから里親を探すそうです。