
伝説のテレビ番組「水曜どうでしょう」の知られざる秘密と噂8選もともとは北海道テレビ(HTB)のローカル番組であり、なおかつ深夜の時間帯に放送されていたテレビ番組『水曜どうでしょう』。放送開始直後から口コミやインターネットでファンが拡大し、再放送が全国で放送、DVDも大ヒット。俳優の大泉洋さんがブレイクするきっかけとなりました。
水曜どうでしょうの秘密を公開!
水曜どうでしょうが初めて放送されたのは1996年10月。すでに放送開始から20年以上経過し、さらに番組終了からも15年以上が経過しているのにもかかわらず、現在でも各地で再放送が続いているという、まさに伝説の番組。今回はそんな水曜どうでしょうの知られざる逸話や秘密、噂や伝説となっているエピソードなどを厳選して紹介します! 「ヤバすぎて削除された心霊映像」など1. 番組タイトルは即決定した
『水曜どうでしょう』の番組タイトルは出演者の鈴井貴之さんによって提案され、即決定となったそうです。命名の理由は「放送日が水曜日だから」で「水曜ロードショー」のダジャレとして提案し、さらにこの「どうでしょう」には、番組の基本姿勢である「こんな番組を作ってみました。どうでしょう? あっダメですか? じゃ、もうちょっとがんばります」という思いが込められていると解釈もできることから即決に至ったのです。
なお、タイトルはダジャレからきているので、「どうでしょう」の正しい発音は「ロードショー」と同じなのだそうです。
2. 大泉洋は学生アルバイトとして出演していた
メインキャストの大泉さんは水曜どうでしょうの放送開始当初はまだ現役大学生でした。水曜どうでしょうの前身番組『モザイクな夜V3』に学生アルバイトとして出演していて、そこでの緊張感のなさや態度が面白く、さらにローカル番組で低予算だったため出演者は学生アルバイトでも良いのではという考えからディレクターの藤村さんに抜てきされたのです。
その当時、大泉さんは教員免許を取得済みで、大学卒業後は学校の先生になる予定でした。最初はテレビ出演について「思い出作り」と周囲に話していたのですが、水曜どうでしょうで人気が爆発したため辞めるに辞められなくなり、教師を諦め役者の道に進むことを決意したのです。
3. 国内外問わず撮影許可は取らずに撮影
水曜どうでしょうではロケでオーストラリアやアメリカなどの海外にも行きましたが、撮影許可を取ったことはまったくないそうです。ディレクターの藤村さんには「事前に許可を取ることでお互いになにか良いことがあるのか」という思いがあるそうで、実際に今まで一度も注意されたこともないそうです。 4. テレビの「規制」に反発した編集を行う
水曜どうでしょうのスタッフ陣は、テレビ番組がなんでも規制をしてしまうことに危機感を抱いていて、冗談も許されないような社会にならないようにしたいと考えていました。
その考えがよく現れていたのがアフリカでのロケ撮影。藤村さんが大泉さんに「ハイジャックしろよ」という冗談を言ったのですが、この発言には「ハイジャック事件が起きたら放送できなくなるからカットするべきでは」と社内で議論になったそうです。ただ、藤村さんはいつハイジャック事件が起きるかなんてわからないのにカットはできないと思い、そのシーンをわざと入れたそうです。5. 環境省から厳重注意を受けたことがある
「原付西日本制覇 第1夜」で鳥取砂丘を訪れた出演者たちが、砂丘に足跡で番組名を大きく書いたことで、環境省近畿地方環境事務所から文書にて厳重注意を受けたことがあります。さらに鳥取砂丘の砂を採取し、バイクに積んで走り去ったシーンが自然公園法で禁じられているのではないかと地元の視聴者からの指摘が入りました。その砂の採取については注意は受けませんでしたが、砂丘に番組名を書いたことが自然公園法で禁じられている「広告の掲出」に当たるとして厳重注意を受けてしまったのです。
6. 「ミスター」の由来
鈴井貴之さんが「ミスター」と呼ばれるようになったのは「212市町村カントリーサインの旅I」からです。この企画の中で大泉さんが鈴井さんのことを「水曜どうでしょう」の象徴として、敬意を込めて「ミスターどうでしょう」と呼んだことがきっかけでした。イメージとしては、長嶋茂雄さんのことを敬意をこめて「ミスタージャイアンツ」と呼ぶようなものなのですが、その一方で番組の中で起こる不運や不幸はすべて鈴井さんのせいだという意味も含ませているのです。 7. 緊迫したBGMはガメラの曲
緊迫したメロディでスリルを与えるBGMは「ガメラ」のサウンドトラックから使用されています。予告編や前週のあらすじで使われているのは「ガメラ 大怪獣空中決戦」の「ギャオス逃げ去る」という曲で、映画の中ではギャオスが福岡ドームから逃げるシーンで使われています。このBGMが何の曲かという質問は視聴者から殺到していたそうで、HTBの公式ホームページ内のFAQに質問と回答が掲載されています。
8. 四国八十八ヶ所巡りでの心霊現象の真実
四国八十八ヶ所を4泊5日で巡る旅では、あまりに恐ろしい映像が撮れてしまい、ディレクターの嬉野さんが独断で削除したことがあります。79番札所「天皇寺高照院」の本堂前での撮影中、それまで問題なかったはずの撮影機材が突然異常な音を立てて止まってしまい、巻き戻してみると撮影したはずの映像がすべて消えてしまっていたのです。