「デラシネイテッド・フラワー」
この曲にはとても思い入れがある。
ボクの結婚式を1ヵ月後にひかえた日、スイングメイツ・オーケストラのコンサートが開催された。その時の第二部の幕開けの曲がこの曲だった。
テュッティでの前奏が16小節。その直後のテーマがボクのフリューゲルホーン・ソロで始まる。
テーマは32小節。それが終わると、いきなり128小節のアドリブソロ。
それが終わると、またテーマの32小節。
続いてすぐに、無伴奏でエンディングに続くアドリブ・ソロ。
ほとんど、一人で一曲を演奏しっぱなし。
たぶん、今までやった曲のなかで、自分では最高の演奏、最高の大曲だったと思う。
ヵナリ━━d(。ゝェ・´)━━ィィ!!
デラシネイテッド・フラワーは秋吉敏子の名曲。彼女はグラミー賞での12回のノミネーションをはじめ、日本人で唯一「世界ジャズ名誉の殿堂」入りを果たすなど、日本音楽界が世界に誇るジャズ・ピアニストであり、作曲家だ。ビッグ・バンドリーダーとしても世界的な評価をされている。
何度聴いても胸が締め付けられるほどに哀愁に満ちたメロディーが他に無いオリジナリティーを生み出している「ロング・イエロー・ロード」。たった一人で国の為に人生を捧げた小野田少尉の人生を思い書かれた「孤軍」。
大学時代に大阪のコンサートで聞いた「ミナマタ」は衝撃的だった。公害病・水俣病をテーマにした曲で、水俣の繁栄から悲劇までがJAZZという手法で表現されている。
日本が生んだジャズ史に名を残す名プレーヤーだ。
プロフィール
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