むかし、レコードが磨り減るほど聴きまくったお気に入りの1枚。ハービーハンコックの『処女航海』。
マイルス・スクールのヤング・ライオンズがジャズ界に新風を吹き込んだ清新の1枚でハービー・ハンコック生涯の大傑作アルバムでしょう。
トランペットのフレディ・ハバードとテナーサックスのジョージ・コールマンが作りだすアンサンブルは、明らかに50年代のジャズとは異なった雰囲気を伝えています。
さらに、ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)と、これ以上ありえない豪華面々。
60年代、マイルス・ディヴィス・クインテットの一員として頭角を現したハービー・ハンコック。彼がリーダーとなって作りあげた、60年代の彼らの代表作「処女航海」。斬新なハーモニー感覚でそれまでのハードパップ・ピアニストとは一線を画したハンコックは、このアルバムでより開放的なサウンドの響きをジャズグループで表現しようとしました。