奥武蔵の風

107 寒中お見舞い申し上げます

 三が日が明けました。松はまだ明けていないので フライング気味ではありますが、寒中お見舞い申し上げます。

 何という年明けでしょうか。元旦早々、能登半島で最大震度7の大地震。翌2日には、被災地へ救援物資を運ぶ海上保安庁の航空機が、羽田空港で日本航空の旅客機と衝突し5名が殉職しました。

 今年の十大ニュースの枠の二つが、早くも埋まってしまった印象です。今年の漢字が「惨」にならないことを祈ります。

 近年、世界的に大地震や噴火が発生して、地球の地殻変動が活発化しているようです。宿命的に4つのプレート上にある地震国の日本が備えるべきは、何よりも「防災力」です。「軍事力」ではありません。

 大災害が起こるたびに強く感じるのは、「災害救助の最後の拠りどころ」は「自衛隊」なのだということです。その自衛隊の貴重な人的・物的資源を、将来、戦争のために失うようなことがあっては決してなりません。日本には、戦争を放棄すると誓った「憲法第9条」があります。日本が「安全保障の最後の拠りどころ」とすべきは、「武器・武力」ではなく「憲法第9条」なのです。ですから、戦争準備に使うお金は、防災や災害救助に振り向けてください。今すぐにです。

 原発も不要です。福島原発の事故処理もままならない状況下で、原発再開の動きが出ていた中、今回の大地震は、自然からの「警告」と受け止めるべきでしょう。

 遠くから、空論を言っているのではありません。私の身近にいる自衛隊関係者は、元旦に起った地震直後に、後方支援のため、急遽、家庭団らんを打ち切り職場へ向かいました。福島原発の事故直後には、子どもたちが周辺地域から命からがら避難してきました。

 コロナ禍の下で、テレワークの推進、東京一極集中の見直し、インバウンド頼りの経済の転換などが叫ばれましたが、学習したはずのことがらは、一体どこまで実行に移されたのでしょうか。のど元過ぎれば熱さ忘れる。「コロナの5類移行」以後、私には、すべてが「元の木阿弥」になってしまっているように見受けられます。

 日本が、進むべき方向を見誤ることがありませんように。

 

(参考)当ブログの過去の提言:

☆ 「12 天災は忘れたくてもやって来る

☆ 「53 反撃に勝る憲法第9条

☆ 「60 戦争の真実

☆ 「73 防衛より防災の強化を

☆ 「78 もはや戦後ではない、戦前だ。

☆ 「81 非常時の助け合い

 


(写真上)© 庭木のヒヨドリ。何を見つめているのでしょうか。

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