奥武蔵の風

144 仏教芸術カタログ

 古いケースの中に保管してあった仏教芸術のカタログ類。資料のデジタル化という訳ではありませんが、写真撮影して、紙のカタログは廃棄することに。

 仏画・仏像を「偶像」としか理解できない宗教もあるようですが、仏教徒が仏画や仏像に向き合うとき、仏教徒はそれらを媒体に「仏様」と心を通わせているのであって、画材や彫刻素材を拝んでいるわけではないのです。

 一神教の神々は、異なる教えの神と出会うとき、そこに自己の限界を見ざるをえず、対立しか生みません。仏教は、異なる神々をも包み込む「包容力」を持っています。

 祈りの媒体である仏教芸術に触れるとき、仏教の偉大さを改めて感じます。

合掌 

 


(写真上)龍門石窟、中国河南省。世界遺産。下部の石段の左上(大仏の足元)に立つ黒っぽい二人の人物と比べると、摩崖仏の巨大さが分かります。

 


(写真上)金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅図、中尊寺蔵。


(写真上)同上


(写真上)同上

 

☆ 掲載写真は、カタログを撮影したものです。

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