護憲+グループ・ごまめのブログ

護憲+・現憲法を守るグループの一人して、今後の社会の状況を戦時を経験した一人として社会を見つめていきたいと思います。

武力は一切持たない無抵抗主義

2006年10月26日 13時14分12秒 | 反戦
 私は無抵抗主義を提唱している。それは国境線が海岸ばかりの島国だから言えるのかも分かりません。

 私は単純な人間ですから無抵抗主義内容も単純です。

1・国家(権力者)が命令しても、人を殺せという命令には従えません。
2・戦争は抵抗が激しければ激しいほど、多くの生命が失われ、自然、文化遺産の破壊がひどくなります。(その証明は戦時中後半の爆撃・原爆による完膚無くまで破壊された現実)
3・戦争は殺すか殺されるかですから、精神状態も異常になります。昔。温厚な方が戦争から帰ってくると人格が変わった方も見ました。攻め入ってくる方も攻められる方も戦闘状態であれば精神状態は正常ではありません。
4・普通に考えて攻め込んで来たとしても何の抵抗のないところで大きな人殺しや破壊は少なく、被害は最小限度でおさまると思うからです。
 男の集団が入り込むとレイプは絶対つきものですが、戦闘をしていない正常な集団だとこれらの被害は最小限防げると思い罪のない子供たちを死なせることが少ないと思うからです。

 完結にいえばたったこれだけ。

 改憲論者は、軍隊がなければ国も国民も守れないと言います。しかし、武力の力では限度があると思いませんか。
このブログの
 政治・社会 / 第8回京都訴訟を終わって
にも書いていますが、日本は戦える条件の揃っていない国家です。アメリカが日米安保条約を結んでいるのも自分の国家に都合のよいだけでしょう。他国より自分の国家を優先するのは当たり前の行為です。

 確かにアメリカは強い国で日本に勝ちました。しかし、昔、日本軍がフィリピンを攻めた時、アメリカは日本軍に押され一時撤退しました。後日マッカーサーの反攻でフィリピンを取りかえしましたが、勝ち戦でも戦場になった場所、特にフィリピンは様な場合は往復ピンタで大きな被害を被っています。
 今もテレビでアメリカの軍事専門家が、北朝鮮と一戦を交えるとアメリカは必ず勝利するが、民間に多大な被害を与えると言っていました。この発言は正直に話していると思います。

 なぜ日本は憲法の解釈をかえてまで軍隊を持ったのでしょう。
 世界に日本は人的貢献をしないとバカにされると言いますが、生半可な軍隊のようなものを持つから言われるのです。

 初めから素っ裸の日本を見せて、それを世界に認めさせると何もいわなくなると思いませんか。軍も兵器の無いのですから、軍隊を出して戦えとは言えません。
 その代わり被害者の救済には全力を尽くすべきで、景気の良い日本人が各地に観光に行っての傍若無人の態度も低開発国では腹立たしく感じると思うからです。

 私は新聞の切り抜きを残しています。5月27日無抵抗市民殺害6月4日はイラクの市民殺害容疑。7月1日とありました。勝っていると思われているアメリカ軍でも何時殺されるかも分からない所にいると疑心暗鬼になり、傍若無人な行動を批判はしますが、私は彼等を責めるより、イラクにこの人たちを送り込んだアメリカ大統領に責任があります。大東亜戦争の東条英機のように。
            
 今朝もテレビでアメリカ政府が此の2.3か月米軍の被害が多い(グラフ参照)と言っていた。
                
 何故アメリカはイラクに核が無いと分かった時点で撤退しなかったのだろう。他国に土足で踏み込んで己の思う通りさせようとする事に無理があります。
 暴力は憎しみしか残らない事が、米兵の被害者が増えたことでよく分かります。
 イラクに行っているアメリカの兵隊さんで、喜んでイラクに行っている人は何人いるのだろう。

クリント・イーストウッドさんの言った
「政治家たちは最前線いる者の運命より、己たちのちっぽけな権力の行使と保持する事に関心がある」
「ずっと前から、そして今も、人々は政治家のために殺されている」
が重くのしかかってきます

第8回京都訴訟を終わって  戦争とは軍隊とは考えさせられること・其の1

2006年10月13日 15時34分11秒 | 反戦
                  
 私は有名人や識者と言われる方のように難しい順序立てた論議や人の話を参考にして話すことは出来ないので自分の体験や感覚で書くことにします。

 パワーポイントの映像の中で若い弁護士さんが戦争の出来る条件を4つ挙げられていましたが、老いの悲しさ書いたものがないので頭の中に浮かびません。ただ弁護士になって経歴一年の若者がよくもそこまで考えたと頭が下がる思いでした。

 戦争を定義すると、その善し悪しは論外で戦争を始めた限りは絶対に勝利しなくては悲惨であることは私たち年代のものは骨身にしみて分かっています。と言う事は勝利することが前提になるのです。

 政治家や識者の中に軍隊がなければ国家や国民は守れないと言っている方も多く居られます。しかし勝ち戦でも時によっては国民を無視しなければ成らない時があるのが戦争なのだと言うことも分かっています。と言う事は戦争には個人の感情は持ち込めないのです。

 勝つ事,昔良く言っていた必勝を前提にして考え、勝つことがどうなのかと私なりに考えると、勝つことは以下の五つの条件が揃っていなくてはなりません。

1・食料は自給自足できなくてはならない。
 (過去、日本が満州に手を出したのも食料を満州に求めたと思っているのと戦争では食料の輸入などはかんがえられません。)

4・あらゆる資源が自国でまかなえること。
 (兵器生産技術が有っても資源がなければ×)

3・あらゆる武器を自国で生産できること。
 (唯一日本は此れだけはクリアしていると思います。だが資源がありませんからこれも無理と言うことです)

5・国土の広さ。
(攻め込まれても侵入軍は広大な土地だと全土の制圧は難しい)
(それと戦時中、兵器の生産基地は全国どこへ持っていっても爆撃の標的狭い国土ではいく場所がありません)

6・最後に人口。
http://www.biwa.ne.jp/~yusei-e/Cmagazin/13sekai.jpg
 (別ウィンドウで表示されませんから、必ずブラウザの戻るで元に復帰して下さい)
考えてみましょう。戦争は政治家や軍の指導者が国民の意思を無視して開戦します。
 しかし、一番危険な地域で戦うのは総理でもなく大臣でもなく大使でもなく、毎日社会で平和に暮らしていた国民なのです。

 色々言われている靖国問題に祭られている兵隊さんの多くは名もない国民。だから戦争は武器弾薬ばかりが消耗品ではなく人間も消耗品とアメリカでは大統領、日本では総理や一部政治家はそう考えていると私は100%思っています。要は今も昔も国民の命などは無視しなければ戦争の遂行はできない。
 アメリカの場合大東亜戦争では日本の真珠湾攻撃に腹を立てた米国民を一丸となって戦う方向に持つていった戦略が効を奏し国民一丸となって戦えたのだと感じています。
 しかしベトナムやイラク戦のように理不尽に戦いを挑んだ場合は、大東亜戦争のようにはいかず、情報伝達の早い時代では、なぜアメリカ国民が他国までいってた国民のために戦争をしなくてはならないかとの疑惑もおこり、イラク戦争反対運動がアメリカの彼方こちらで起こっている事でよく分かります。


 以上の五つの条件を考えると日本は単独では戦争のできない国家とではないでしょうか。


 次回は戦争のできない国家は何を選択したら良いのかについて書いてみたいと思います。

イラク派兵京都訴訟・第8回弁論

2006年10月12日 20時53分18秒 | 反戦
昨日は。京都の自衛隊イラク派遣差止等請求訴訟の
第8回弁論が有り行って参りました。
 初回より皆勤して気ずくことは、裁判も8回とも成ると裁判官、国の代理人席、それに原告の弁護士席には初回からの書類持ち込むのですから膨大な資料です.それを只積んでいるだけで当日使用するのは最上部の書類のみ、公式なものは非効率だなと感じたのが本音。

 京都の場合は大法廷の壁にパワーポイントによるスライドでの裁判は傍聴人には分かりやすく進行します。
 今回の場合はイラクでおこった資料の表やグラフにしたもの(添付ファイルで参照)のスライドからイラクのアメリカ侵攻がいかに間違っていたか無意味なものかを訴えていたと私は感じました。
                  

 次に戦争は補給なども戦争行為に等しく、自衛隊野持ち込んだ装備は自分を守るための装備でなく80㎝の装甲板も通す無反動砲などの性能などを写真入りで紹介して、政府の説明とは身を守るだけと言っているが、性能から見れば明らかに攻撃用の武器で有り、其れを装備として持っていくのは憲法に違反している。簡単に説明すると此の様なものでした。

 最後にお三人の原告の方が、ご自分の体験から裁判長の前ではっきりとした口調で口頭陳述をされました。ただ頭が下がるのみ。

 京都も後一回で結審し判決を待つばかりになります。判決は何時かは分かりませんが、各地方の判決を見ても原告が勝訴することはなく、恐らく控訴ということになるのでしょう。

 今日の弁論で言っていましたが、戦争は武器と兵隊だけでは戦えません。この事については後ほど書いてみたいと思います。


核実験

2006年10月08日 15時22分12秒 | 反戦
 今月,三年間在籍していた吉州(キルジュ)の小学校の同窓会がある。先日のテレビでここ吉州が核実験の拠点の様だと言っていた。

 核兵器に対抗して核を持つ此れは当たり前といえば当たり前だと思う。だから戦前の日本を思い出させる。
 国連でも安全保障議長国の日本が声明文を纏めようとしているが、中国がいちゃもんを付けているようだが議長声明で落着したようだ。

 北朝鮮が核兵器を持とうとする気持ちは分からないでもないが、核を持たすのは絶対に阻止しなければならない。
 しかし、世界の大国は自分の国が核ミサイルを実戦に使用できる状態にしておきながら、それを恐れている国が核開発をするのは駄目だと軍事行動を起す。
 さて、どちらが悪いのか。

 結局、アメリカの正義が世界の正義なのだろう。私は核を持つなというるのは世界広しと云えども唯一核被害国日本しかないと思う。そして自衛隊がなければもっと声高らかに核廃絶を叫べるのにと。