小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

映画 『君よ憤怒の河を渉れ』 1976年

2013年06月16日 | 映画

概要
この映画は中国でも1979年に『追捕』として公開され、文化大革命後に初めて公開された外国映画となった。公開は大変な人気を呼び、高倉健や中野良子は中国でも人気俳優となった。また、後に佐藤純彌は『未完の対局』、『敦煌』を中国で撮影し、高倉健は、今作品により高倉のファンとなった張芸謀監督の『単騎、千里を走る。』で主役を演じた。

あらすじ
1976年10月10日新宿。ある代議士の不審死事件を単独捜査していた東京地検検事・杜丘冬人は、突然、警察官に強盗傷害容疑で連行された。警察官は、水沢恵子と名乗る女性の通報を受け、杜丘を拘束したのだった。新宿警察署へ連行された杜丘は、旧知の警視庁捜査第一課・矢村警部を呼び出し、無実を主張する。すると今度は、寺田俊明と名乗る男性が「この男にカメラを盗まれた」と杜丘を名指しで通報してきた。杜丘には身に覚えのないことだったが、証拠が揃いすぎていた。完壁な罠だ。

キャスト
杜丘冬人:高倉健、矢村警部:原田芳雄、伊藤検事正:池部良、遠波真由美:中野良子、遠波善紀:大滝秀治、長岡了介:西村晃、堂塔正康:岡田英次、大月京子:倍賞美津子(特別出演)、横路加代:伊佐山ひろ子、横路敬二:田中邦衛、酒井義広:内藤武敏、細江刑事:大和田伸也、 (ウィキペディア)
  

  
 

   映画 君よ憤怒の河を渉れ 予告篇(YouTube)はこちら





 日本映画専門チャンネルの無料期間中の録画からこの映画を観た。いつも思うが、このチャンネルの邦画は何とも面白い。どんな映画かも全く知らないのに、この『君よ憤怒の河を渉れ』というタイトルだけは、頭に刻み込まれていた。

 えっ、高倉健(当時45歳)と中野良子(当時26歳)のラブシーンがあったから?そうかも知れないし、違うかも知れない(笑)。しかし次々と展開する思いがけないストーリーとふんだんにお金をつぎ込んだ映像にも惹きつけるものがある。高倉健さんの初めてのセスナ機の操縦あり、中野良子さんの新宿西口でのたくさんの競走馬を駆け抜けさせての健さんの救出劇も魅せてくれるね~。

 故・原田芳雄氏(当時36歳)も声は彼らしいが、若すぎて別人に見えた。なんだ、最近の映画『あなたへ』で高倉健さん、故・大滝秀治さんと共演して撮影が終わっても大滝にとても礼儀をつくしていたが、この映画でも主役と脇役で共演しているじゃーないか!

 北海道知事選に立候補しようとした大滝秀治(当時51歳)のひとり娘(中野良子)が、すべてが終わってボロボロになった高倉健にまだついて行くか~?おんな心の一端を描いているようでそのシーンも良かったね。
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2 コメント

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小父さんへ (颯颯(さっさつ))
2013-06-16 09:22:15
高倉健という役者は個人と役のイメージが同じで、そういう意味では希有な俳優のような気がします。
渥美清も同じかも知れません。
最近はいかにも演技してます、熱演してますといった俳優がたくさんいますが、自然体で役には入って、自然の演技ができる俳優が少なくなくなったように感じます。
高倉健主演の鉄道員(ぽっぽや)や幸せの黄色いハンカチは印象深い作品です。
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颯颯(さっさつ)さんへ (小父さん)
2013-06-16 17:11:36
>自然体で役には入って、自然の演技ができる俳優が少なくなくなったように感じます。

なるほど。
そういえば、どの役柄も同じような調子でしゃべって自分のものにしていますね。

私は映画館で張芸謀監督の『単騎、千里を走る。』をとてもいい印象で観たんですよ。
そうしてたぶんNHKのドキュメンタリーでこの映画の製作過程
から、中国の大劇場での高倉健を招いての映写会風景を観ていたく感動しました。

中野良子もこの映画で中国で人気者になったようですが、
高倉健氏の場合の『単騎、千里を走る。』なんて日中友好のとても大きな功労者だと思っています。
その映写会場に集まった人数もさることながら、テレビ
に写った観客の深い感動は尋常ではなかったです。

我が家のDVDにはあと三作品ほど氏の映画が入っていますが
時間をおいて楽しんでいくつもりです。
鉄道員(ぽっぽや)やの原作はうすっぺらい短編だったように思いますが、映画の印象は真面目に観なかったのかな?
幸せの黄色いハンカチは山田洋次さんの脚本及び監督ですね。
あれは、最後にが~んと来ました(笑)
名作ですね。
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