毎日新聞 2013年06月14日 00時51分
あれっ、違うの!? ガッカリの声を随分聞いた。「10年間で150万円」のカラクリを知ってのリアクションである。
アベノミクス3本目の矢。スローガンは、「1人あたりの国民総所得を10年で150万円増やす」だった。自分の給料を連想し、ときめく国民続出。首相自ら「みなさんの年収は150万円増えます」なんて街頭で売りこむから、無理もない。
クセモノは「国民」と「所得」だ。英語のnationalを昔「国民」と訳したのが、そもそもの罪作り。そして「総生産」じゃなく今回なぜか「総所得」を採り上げた。結果、日本の企業と国民が国内外で1年に稼いだ全部を人口で割った数字と、サラリーマンの平均年収がごっちゃに。
実は確信犯的にごっちゃにした大先輩がいた。 「所得倍増計画」 の池田勇人首相である。「国民の月給が2倍に」と真っ先に言い切っている。
パクリ? まさか。でも、1960年当時の新聞記事には、3本の矢ならぬ「三つの柱」「青年に希望の持てる農業」「母子対策」「公共投資を最優先」「『新政策』に強気の首相」などなど、見覚えのある言葉が不思議といっぱいだ。
「倍増計画」は達成された。しかもサラリーマンの平均年収も10年待たずに倍増した。もう一度夢に向かって頑張ろう? でもこれは頑張りの問題じゃない。働き手世代の人口比重がぐんと伸びていた60年代と、ぐんと減っている今。「テレビと電気洗濯機を8割の家庭に」を目標にできた60年代とできない今。「あのころ」に答えはない。
成熟した超・長生き国の豊かさ。どの国も見つけていない答えを最初に見つけるところにやりがいがある。150万円、じゃないはず。
この話、テレビで評論家2人が説明していたが、以後、安倍総理の演説映像を何回観ても違和感がある。これって総理はカラクリを理解していなくって話しているんじゃーないかと思った。それか、国民が聴衆が理解できるように解説しないと嘘つきか詐欺だよね。
ん?福本容子さんが言うように、「国民が国内外で1年に稼いだ全部を人口で割った数字と、サラリーマンの平均年収」は別の金額!やっぱり安倍ちゃん分かっていないんだ!!!小父さんはそう思う。
東洋経済オンラインに面白い記事を見つけた。上のコラムとは直接関係ないです。下は少々理屈っぽい。さて、政治は経済はどちらに転ぶか?最後に笑うのは安倍さん?民主党、維新・橋下氏?
浜矩子がアベノミクスに反対する理由
アベノミクスは今のところ、掛け声だけで、何一つ実行されていませんし、官僚サイドに骨抜きにされるリスクも抱えていますので、じっくり見守りたいですね。
しかし参議院選挙が迫ってきましたが、野党側によい材料は何一つありません。
政権能力の欠如が露呈した民主党、橋下発言で墓穴を掘った日本維新の会、党内で浮いているイメージの渡辺みんなの党、非現実路線の共産党と社民党、疫病神扱いの小沢の党、党を投げ出した桝添の党など、政党の名前も思えてないものもあり、今のままでは勝負は目に見えているように思います。
いまは安倍政権がまともであって欲しいと祈るだけです。
二日目は、下のこわいおばちゃん、浜矩子氏がもっと学術的に解説し
三日目は時事用語解説でわかりやすく・・・。
この総理の発言はちょっとかっこ悪すぎますね。
しかし、誰も怒らないし、とことん批判しないみたい。
国会の代表質問にはなかったんでしょうかね。
しかし、総理大臣並びに閣僚が、官僚ほかの草稿を
意味を咀嚼せずに読んだり話したりしているのがよく分かりました。
今回のアネノミクスも若者も大手しか関係ないと冷ややかに捉えてように感じますね。
まあ、日本の統治機構がいかに官僚によってなりたっているかは感じます。
ことに官僚をつぶしにかかろうとした小沢一郎氏にしろ
橋下徹氏にしろ気がついた時には自分が潰されていることに気付くでしょう。
官僚抜きに国政をコントロールすることが不可能だとは
民主党政権で証明済みですね。
維新がどんな逆立ちをしたところで、官僚制度に変る
ものを作ることは不可能以外の何ものでもないと思います。
自民の石破幹事長が「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
的なことを宣言していましたがね
また、大日本猟友会会長の佐々木洋平氏(71)を比例区で公認する
というので小泉進次郎が激怒との活字もありましたね。
支持率が高ければ、ついつい足元がゆるくなっていくのは世の常のようです。
サンデーモーニングほかの録画を観て追記です。
復興庁のツイッターで責任取らされた官僚や、安倍政権
の新経済政策に対する経済界の要望などを見聴きしていて貴兄に書かれたこと、小生のコメントに頭を書いています(汗)。