すでに初夏のような、梅雨間近のような蒸し暑い日が続いております。
淡日では「妙好人伝」展開催早々パソコンが壊れ、いつにも増して世間から隔絶した感がありましたが、
この度ようやくブログを更新できるようになりました。
機械に疎いので、使えるようにするにはホントに四苦八苦です、はぁ~。
さて、木版画「妙好人伝」展、3週目に入りました。
2日目から展示に加わりました「江州・次郎右衛門」。
近江の妙好人と念仏嫌いの侍の話です。
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元文の頃(18世紀中頃)、近江の番場(現米原市)に次郎右衛門という信心深い馬子がいた。
いつも念仏を唱えており、どんな荒馬も従順にすることができた。
ある時、長州・萩の城主が江戸参勤の帰りにこの宿場に差し掛かった時、家来の馬が急病になったので、
代わりに次郎右衛門の馬が、家来の侍を乗せることになった。
次郎右衛門は、いつも通りに馬を曳きながら念仏を唱えると、侍は「縁起が悪い!」と叱りつけた。
しかし、しばらくすると次郎右衛門はまた念仏を唱え始め、また叱られる。
これが七度も繰り返され、侍は激怒、本陣に着いた途端に手打ちにしようとした。
白砂に引き立てられた次郎右衛門は慌てることもなく、やはり念仏を唱え、静かに首を差し出した。
その様子に侍は心を動かされ、「念仏の声さえも忌み嫌っていた自分のようなものなど、救われはしないだろう」と悲嘆にくれる。
そんな侍に次郎右衛門は、仏法の真理である救いについて、丁寧に語って聞かせたのだった。
その後二人は大津まで仏法の話をしながら同道し、侍は時を経てからも往来の度に次郎右衛門の家に立ち寄ったという。
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こんな感じで、素人感溢れるあらすじも一緒に掲示しております。
どうぞご高覧くださいますよう!
木版画「妙好人伝」展 絵・堀尾貞治 彫・周治央城
2018/5/5(土)-28(月)
金・土・日・月と祝日の11:00-18:00
よろず淡日のギャラリーにて
*版画作品は展示のみです。
*市内高宮町の「座・ギャラリー」及び「不破邸」と同時開催です。