淡日では、不定期で茶話会を行っています。
村の方から、昔の暮らしのありようのお話を伺い、今を心豊かに過ごす手掛かりにできたら、と始めました。
初回は“子供や孫の世代に伝えて行きたいこと”を伺いました。
読むこと、書くこと、礼儀作法、お年寄りとの生活が大切であること、昔を伝えていくことで今の生活があるということを知って欲しい、手作りのお菓子のおいしさ、など・・・
今から40年ほど前は、家の前の川で洗濯をして、文字通り井戸端会議をする光景が展開されていたのだそうです。
今は、家事は家の中で済んでしまうので「みんな家から出はらへん」
2回目は、“おばあさんから教わったこと”。
お嫁に来て「朝起きたら誰もいなかった」=夜明けと共に田畑へ出る
「子供は朝から6時くらいまでお寺が預かってくれていた」
「母が早くに亡くなって、学校を辞めて田畑の仕事と家事をしなければならなかったが、村の人たちがいろいろ助けてくれた」
現在、日夏里館の前に飾られている日夏山(かつてお祭で使われた山車)の上で、
女の子がお稚児さん役をしたというお話も伺いました。
ここ50~60年の間に、村の日常風景はずいぶん変わったようです。
「昔は田んぼでも何でも、全部手でしてたで。今は機械でちゃーっとして、あっという間に済んでまう、ほんに夢のようやー」
小さな畑の世話ですら四苦八苦しているものとしては、何ともお恥ずかしい限りデス。
山へ柴刈り、川で洗濯。そういう暮らしはそれほど遠い昔だったわけではないのですね、と改めて。
テーマは都度変わるかと思いますが、地味に続けてゆきたいと考えています。