Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

さよなら203系、また、フィリピンで会いましょう!Paalam na series 203,magkita tayo sa Pilipinas ulit.

2011年10月17日 11時43分42秒 | フィリピン
京葉線で活躍していた201系が今年6月末に引退し、一昨日も房総各線で活躍した113系が引退し、JR東日本から国鉄型と言われた形式が消滅していますが、201系のアルミ車体版の203系も同様に9月26日を最後に営業を終了しました。
そのような状況の中、車体が鋼製の201系や113系はスクラップという悲しい結末になりましたが、近年、東南アジアのインドネシアやフィリピンをはじめ、マレーシア、ミャンマーでは大都市部や都市間輸送の輸送力改善が大きな問題となっており、それを緊急的に解決するべく日本の中古車導入が最も手っ取り早い方法ということで、日本の鉄道会社から中古車が各国の鉄道会社へ譲渡されています。
本日お届けする203系についても、そのような状況の中合致した車両ということで、インドネシアのPT.KAIに5編成、フィリピンのPNRに4編成が送られることになり、唐ゆきさんという言葉(フィリピンでは12系や14系のことを「じゃぱゆき」というあだ名が付いています)が適切かどうかわかりませんが、それぞれの国で活躍が期待されています。

10月1日、時間が取れましたので尻手でマト54を撮影してみました。私は普段は葬式鉄のようなことは行っておりませんが、元地元である南武線に203系が通過するということで撮影してみました。


16日は203系の姿を日本で見ることができるのも最後ということで、千鳥町の埠頭付近で撮影してみました。普段は人の姿も見られない場所ですが、当日は大勢のギャラリーが詰めかけ、日本では最後の203系を撮影しておりました。


最後は船着場まで運ばれ、あとは船の到着を待つばかりですが、読売新聞の地方版によるとこれらの203系30両は10月下旬に出港し、フィリピンのPNR(フィリピン国鉄)に送られるとのことです。おそらく1週間でマニラに到着すると思われますので、11月上旬頃にはマニラに到着するのではないかと思われます。PNRへは既に203系10両、キハ52系が7両、キハ59系(こがね)が3両の計20両が譲渡され、それらの車両は全てTutuban駅構内及び車庫に留置されていますが、留置に必要なスペースが少ないかと思われますので、今回、第2陣として運ばれる203系30両は、PNRの車両工場のあるCaloocanに運ばれることも予想されます。PNRとしては約83両分の輸送にかかる費用の予算がありますので、残り約33両分の予算が残っているという計算になりますが、今後もどのような形式が譲渡されるのか気になるところです。
また、PNRでの203系の使用方法については先日お伝えしましたが、地元のマニアからはキハ52にサンドイッチされて使用されるのかもという噂もあります。実際のところそのようなことができるのかどうか、私は技術士でありませんのでわかりませんが、使用方法についても気になるところですので、公式の情報を待ちたいと思っています。


Dumating na ang isang formation ng series 203 sa Kawasaki port noong Oct 16 at nasa Kawasaki port na ang 30 cars ng series 203 ngayon. Ayon sa Japanese newspaper, siguro aalis daw ang mga coaches na iyon sa Kawasaki port papunta sa Manila sa katapusan ng October. Kaya sa palagay ko ay siguro darating ang mga coaches na iyon sa Manila sa umpisa ng November. Hindi ko pa alam kung paano gamitin ng PNR ang series 203.



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4 コメント

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マト54 (マト)
2011-10-19 03:46:54
マト54はインドネシアだと思いますが、どうでしょうか?フィリピンは1編成だけでは。。。。
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マト54 (井上)
2011-10-19 09:44:35
マト様、どうもはじめまして。
私が記述しましたことに関して、はっきり断言できることではありませんが、先月、インドネシアのPT.KAIの方(車両譲渡を担当する方ではありません)にお話しを聞いたところ、203系については50両のみとおっしゃっていました。また、マト54については方向幕が外されているようですので、インドネシア行き以外ではないかと想像しております。この他、フィリピンのPNRの方からも第2陣の話しを聞いているようですし、再度、両数に関して確認をしてみたいと思っております。
また、マト様の方でも大変失礼ではございますが、お話しできる範囲で結構ですので、このような理由からというものがありましたら、教えていただければ幸いでございます。
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Unknown (EXAKTA)
2011-10-29 09:51:36
井上様

御無沙汰しております。
震災で遅れなかったら今年の春には83両譲渡という話が昨年にはでていたようなので、
天災がらみのトラブルが相変わらず
多いと思っていましたが、ここにきて急展開ですね。
PNRのGMも後約50両譲渡してもらうと言っているようなので
203系の残りもこの一部なのでしょうね。
問題は残りの車両なのですが、譲渡できるような車両が何があるのでしょうね。
現地のファンはJR東日本だけではなくDD-51やキハ181とか好きなことを言っていますが。
旧名鉄の8500系はカミンズのエンジンだったのでぴったりだったはずなのですが、
残念ながら廃車になってしまいましたしね。

話は変わりますが、Bicol Express の臨時列車でキハ52を走らせたようですね。
さすがに運賃はエアコンなしのエコノミーにしたようですが。
結局国鉄色の車両にPNRのロゴをつけただけの状態でNagaまで走らせたようです。
途中の鉄橋の上かどこかで、最高速度約110Km(!)を出したようです。
いくらエンジンを換装しているとはいえ日本ではそこまでは出せないはずなので、
古い車両でも出せるのだなと正直びっくりです。

残りの問題は203系をどう走らせるかですね。
PNRの一部の計画では朝から夜まで全て30分間隔にするというのがあるようですが、
増発の列車まで現行の列車と所要時間を一緒に設定しているようです。
203系を引っ張ってもそれだけ速度をだせるということでしょうか。
どうにせよしばらくは目を離せませんね。
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PNRの近況 (井上)
2011-10-31 17:58:35
EXAKTA様、大変ご無沙汰しております。
今年1月に車両譲渡に関する予算が確保され、2月にPNRのGMならびに車両を担当する方が来日され、JR労組を通した形でJR東と交渉が行われた結果、キハ52や59(こがね)、そして電車である203系までが輸送費負担等をPNR負担の元で譲渡されましたが、他の鉄道会社との接触があったのかはわかりません。
非電化のPNRにとっては、本来であれば電車よりも客車、気動車、ディーゼル機関車が必要でありますが、今のところ現地の担当者からはそのような予定があるということは聞いておりません。
おそらくEXAKTA様もFacebookなどで現地の様子をリアルタイムで情報収集されているかと思いますが、たしかにキハ52が投石防止ネットを設置した上でManila~Nagaまで運行されたようですね。また、29日にManilaからNaga、来月2日にNagaからManilaへの臨時列車に充当されるようで、フィリピンではお盆にあたる11月1日のAraw ng kaluluwaに対処するようです。
今後、キハ52や59はすぐにでも投石防止ネットを設置の上で使用されるものと思われますが、Caloocanまで使用されることになるのか、今後の運行区間や使用方法についても気になるところですし、203系の使用方法についても時間がありましたら担当者に質問してみたいと思っております。(実は質問しておりますが、なかなかお返事をいただけません。どうも直接会って話しをしないと情報収集ができないのが実情です)
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