年初に、立て続けにシルクラインのご注文が入りてんやわんやでした。
ご注文の幾つかは在庫にて対応できましたが、初めてシルクラインでWeight Forward #4のハーフラインのご注文を受けました。 グリーンと白のストライプ模様にて。
WFのハーフラインとなると・・・設計図とにらめっこ
Double TaperとWFだとテーパー構造が違うのです。
WFでは、Tip 3フィート、フロントテーパー 9フィート、ベリー(一番太い部分)18フィート、リアテーパー 9フィート、ランニングライン 41フィートという構造になります。 これをハーフラインの45フィートで作るわけです。
そしてフライラインのAFTMA規定の決まり・・・同じ番手のラインではDTもWFも先端から30フィートの重さは同じ・・・を守らねばロッドの番手と一致しなくなってしまいます。
すると・・・ハーフラインでは先端30フィート(Tipからベリー部まで)は、DTもWFも全く同じ構造となります。
そこで、ラインを少し長めにし、リアテーパーを6フィートとし、残りをランニングラインとして編み上げました。 WFで使う場合は市販のランニングライン(またはシューティングライン、バッキングライン、等)を後ろにつないで投げることになります。 結局、ハーフラインのDTラインを編むことになりました。(笑
後ろのランニングラインを少しだけカットすれば、前後を逆にしても使えるんですな。
これですと、近場 ~30フィート(約9m)程度の距離を釣る場合には、DTもWFも同じような感覚で、同じ番手のロッドで投げられます。 それ以上の距離を投げる場合、WFラインとして同じ番手のロッドで遠投することができる訳です。 ランニングラインはベリー部よりも細身になっていますから、ガイド内を滑りいやすくなり、先重(Weight Forward)となって飛びやすくなるわけです。
これにファールドリーダーを先端に繋げれば、さらに先重の傾向が助長され、さらに遠投が可能になるんではないか、と思います。
ハーフラインでWFのシルクラインをと考えている方、それは同じ番手のDTのハーフラインと殆ど同じものとなることをご理解くださいね。 WFのハーフライン(=DTハーフライン)では両端にテーパーを付けるための手数が増えるんです。 価格面でちょっと・・・プラスかな・・・
そうそう、PVCラインでもWFラインやシューティングラインを買う代わりに、DTラインを買い、半分に切って、後ろにシューティングラインとか、バッキンウラインをつなげば、遠投用のWFライン、またはシューティングラインとして使えることを思い出しましたわ・・・昔FFを始めたころは、この方式で加賀FAや白河FSで投げておりましたなぁ~。