私はこれまで、あえて自分の収入について全く関心を示していなかったんですよ。
わかってますから、激低だって。
ケガもあって、八か月も無職の生活を強いられて、その間、いろんな事を考えましたしね。仕事なら何でもいい、とにかく生活を維持できるだけの収入がなければ、うちの家族は干上がってしまう。
あまり意識しませんでしたけど、今思えばかなり焦ってましたね。
岩山のはげ山に、崩れ落ちそうなレールがあって、その上をブレーキの壊れたトロッコに乗った息子と妻が、猛烈な速さで谷底に向かって走り落ちていく、妻はすっかり諦めたような顔で放心状態、息子は強烈な風に耐えながら必死に把手にしがみついている……。
そんな夢を見たんですよ、何度も何度も。
今の収入でも、まあ暮らせている分にはありがたい、時間が長くても体がきつくても、日々の糧が得られることに、純粋に感謝しなければいけない。
なんてね。思ってたんです。
それにはね、激低の収入を意識するのは邪魔なんですね。意識しない方がいい。妻のやりくり上手のために、なんとか暮らせている。それで、今はまあ、いいじゃないか。幸せじゃないか。健康な妻と息子と猫。世界幸せランキングだったら、シングルランカーだぜきっと。
なんてね。思ってたんです。
でも昨日、迂闊に自分の給料明細を見てしまったんですね。ずっと見なかった。一年半も……。
妻に、あなたも見といたほうがいいよ。現実を把握しといたほうがいい。と言われ、渋々見たんです。
あなたは、こんなバイトみたいな給料で、やりくりしてたのか!
私は、朝から晩まで働いて、これっぽっちの金しか稼いでいなかったのか!
わかっていたけど、衝撃でしたね。やっぱり、仕事は暮らせればいい、感謝感謝!
では、なかったんです。
私は元来、努力家ではありませんが、往生際が悪いというか、諦めが悪い性格なので、いつか、でもいつか、この状況を劇的に変換してやろう! とは、思うともなく思っていたんです。それを、あえて封じ込めていたんですね。おもえば臆病な話です。
やっぱりね、自分が思うような生活をするには、なんとしてもそれに見合うだけの収入を得なければいけない。夢はなんぼでも見ればいい、それに見合うだけの収入を得る方法なんて、夢の数より多いはず。やる前に諦めるのが一番残念で無駄が多い、と息子には常に言ってきたはず。
今度は自分にそう言ってやろう!
しかし、遮二無二働く、寸暇を惜しんで、寝る間を削って、働きに働く。というのは違う気がしているんです。それをやっちゃうと、がんじがらめで心を置いておくスペースまでなくなってしまう。
それじゃあ意味がない。カネがあっても暇がない。ヒマがあっても金がない。同じ事です。
だから、在宅ワークで副収入を目指す事にします。セカンドギア!
先日、友達と話していて、ブログに広告を載せれば、多少の収入を得られる。と聞き、まずはそれをやってみようと思います。
多少でもね、良いんです。何かの足掛かりになれば。
じっさい、一番いけないのは気持ちが無駄に沈むことなので、それさえ取り除けば、まずは成功。
しかしねぇ……、こんなにドライバー不足が叫ばれているのに、なんでこんなに待遇が悪いんだろう。ドライバーが異議を唱えないからだろうか。
しかし、何かというとストライキというのは、韓国なんか見てても、明らかに経済を停滞させているからね。物流は経済の動脈だから止まるとシャレにならない。
でもそれだったら尚の事、なぜもっと待遇が良くならないのかなぁ、本当に、やる人いなくなっちゃうよ。その原因は偏にこれだよ。きっと。
仕事自体は悪くないよ。 適当に気楽だし、適当に責任があるし、適当に工夫が必要だし、適当に危険だし。
やり心地は悪くない、それにドライバーってみんな親切だよ。良い人たちだよ。トラックドライバー。
なんとかね、息子を大学までやらしたいから、野球も思う存分やらしたいから、昔のお父さんなら、仕事の後居酒屋かラーメン屋でバイトしたところを、今のお父さんは、パソコンに向かうんです。
正解ですよね? これ、きっと。