2月16日で63歳のジジィになった私。63年も生きてきたとため息つきました。
昔なら戦などで50歳にならないまま短い人生で終えられた人も多かったはず。
いまでは100歳もざらになってきましたので、長生きすることが苦行になるとも考えられます。
人生苦労多しですね。
さて、63歳の記念に今回は私の職務のことをすこし差しさわりのない程度にお話ししたいと思います。
流通業を53歳で早期退職し某医療機関に再就職をした私は、医療機関の事務仕事から、
救急車(といっても民間の簡易ドクターカー)で患者様を送迎する要務に昨年10月から
3か月半間就きました。
ヘルパーの資格や普通二種の免許はすでに保持しておりましたが、3か月半は通常の乗用車より
大柄な救急車を運転するスキルやストレッチャーの操作、酸素ボンベなどの扱い、疾病の知識、
ご家族様への接遇など業務レベルとしては通常では学びえない最高峰のスキルを経験し、身に着けたことになります。
近畿圏内を北は尼崎方面から南は和歌山方面(最長は南紀田辺まで)の病院や施設の医療機関
から入退院の依頼があると急行する業務なのでした。
おおよそ訪問病院・施設数としては60カ所以上。車の指定停車位置や救急入り口
も異なる迷宮の数々を先輩から指導を受けていたのでした。
(しかし、残念なことに年齢が年齢だけに覚えも悪く要請レベルに中々達しがたいので3か月経過後、
現在はもうすこし敷居の低い業務に配置転換にしてもらいました。笑)
業務の詳細はプライベートなのでお話できませんがその間色々な患者様をみて複雑な思いにとらわれました。
入所一時金が数千万円かかる豪華な有料老人ホームでお暮しの方も、あるいは色々な事情があり
生活保護を受けておられる患者様もストレッチャーに乗ると・・全く同じ境遇。
「痛い、苦しい」は同じなのです。
健康であることがお金よりなによりも重要と思い知らされます。
幸いなことに私の両親(父95歳、母88歳)は元気でおりますので、患者様を見るにつけ、これは
なによりもありがたいことでないかと痛切に感じます。
また、入退院の送迎にあがると涙ながらに感謝されるご家族や患者様を見るにつけ、自分に与えられた
業務はひょっとすると天上から要請された責務ではないかと思うようにもなってきたのです。
これはうぬぼれではなく、幼少のころ孫として祖母の手をひいて歩行を
先導をしていた思い出がシンクロし、過去から現在につながっているようにも感じたのです。
10月下旬車窓の窓を眺めながら末期がんと戦う患者様が・・
「あぁ、これから並木の木も落葉し冬がくるのですね・・。」(私もそうなのかしらといわんばかりに)
とつぶやかれたとき
「落葉しても、ほら、また暖かい春が来て一斉に青々とした芽をふき、花をつけるのですよ。その時を楽しみに
また、一緒に見ましょう!」と私。
ストレッチャーの布団を首元までひきあげて患者様の目をのぞきこむと、嬉しそうな輝きがありました。
このような時が医療機関に転職して良かったと思えるひとときです。
いつまで続くのかわかりませんが、この思い出を頼りにこれからもがんばっていきたいと思います。
色々他にみていただいてありがとうございます。
新しい職場では機嫌よくさせていただいています。
工藤先生の本の感想楽しみにしています...
心がじーんとする記事でした。何回も読み返しました。
私は時代劇の他にも、和歌山カテゴリーやバイクカテゴリーが好きで、美しい自然や臨場感あふれるスピードをいつも楽しませていただいております。
もしかしたら日本のどこかで、 外出が困難な方やベッドで寝ている方も、よしひろさんのブログを楽しんでいらっしゃるかもしれませんね。
これからも、ずっとブログ続けて下さいませ。
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工藤先生の本、今日発売ですね。
今日は買えなかったのですが、近日中に購入し、
感想をコメしたいと思います。よろしくお願いします。
それでは、また(^o^)/~~~
コメントありがとうござます。
そうですね。色々な経験をし、それがつながって行く!それはすばらしいことと思います。
よしひろ
これからも、忙しい日々の中、お互い
自分らしさを失わずガンバロウ!!。