さよなら父さんまたいつの日か会おう。NINJA250R
先月、父親が亡くなりました。私的なことを記するのは少しためらいましたが、多くの皆様に医療情報の共有の意味で記録しておこうと思いました。よろしくご理解お願い致します。
父親は96歳で亡くなりました。少しの期間でしたが兵役も経験しているので息子たちにとっては少し厳しい父親だったかもしれません。しかし家族のために休日も返上してよく働いてくれました。酒も苦手でまじめな性格でした。
死因ですが 悪性リンパ腫 でした。父親は大柄ではありませんでしたが若い時から体力があり80歳を超えてからも感染症や肺炎を引き起こしても、適切な薬剤処理を施せばそのつど回復するほどの体力でした。
悪性リンパ腫は数種タイプがあるようですが父親の場合は進行が速いタイプで 週から月単位 で進行するタイプでした。
昨年の秋に胸が痛いと言いだし、かかりつけの医師に見てもらったときには胸の骨のからくる神経痛であろうということでした。しかし冬になって誤嚥性肺炎を起こし近隣の中堅病院で診察を受けた時胸に怪しい影がみられるということで県立の医療センターで診断、その結果悪性リンパ腫とわかったのです。その時点の診断ではすでにステージⅣで余命は長くて半年と家族に知らされました。
知らされた私たちは本人に宣告するかどうか非常に苦しみましたが、生前からこのような年齢で癌などがわかった場合宣告しないでほしいと言われていましたのでそれに従いました。ただし緩和ケア病棟に移った時は法律により宣告する必要があるので主治医から本人に話してもらったのですがその時は父親は意識がほとんどない状態でした。伝わったかどうかわかりませんでした。
病態ですがまずわきの下に大き目な赤いお出来のような物ができ、それが富士山のような形状をもって盛り上がり先端に膿をもちました。医療センターでそれは切除しましたが、切除してもリンパ液が大量に流れだしておりました。それが治癒したころにはすでに肩の部分に腫瘍が内部にできており盛り上がっていました。この時点でCT、MRIなどでは体全体に癌細胞が回っていることが判明していました。その間2か月ぐらいだったかと思います。
本年の年初に家族が風邪をひいてそれが感染したのか肺炎を引き起こし近くの大きな病院に入院しました。肺炎はなんとか克服しましたが癌だけは確実に進行し胸に大きな腫瘍ができ冨士山のようにだんだんもりあがってきておりました。
そして酸素吸入が増えていき日常でも毎分3リッターの酸素が必要となり、当初は食事も食べて私も食事介助をしておりましたが、だんだんたべなくなり点滴のみの処置になりました。
亡くなる1週間前に容態が急変し主治医から緩和ケア病棟に移ってはどうかとの話があり、それに従った時には 今夜が山場です と担当看護師から話が・・しかし父親の基礎体力でふんばり、毎分8リッターの酸素と点滴と自分の体力で1週間がんばりました。これは医療チームもただただ驚くばかりでした。主治医からは奇跡だとも言われました。
悪性リンパ腫でなくなった不幸の中で一つ救われたことは・・このタイプの癌は ほとんど痛みを感じない という点でした。意識のある時に お父さんおできの所痛い?? と 何度も聞きましたが 痛くない と答えておりました。通常の癌の場合はその痛みで苦しい苦しいと言いながら亡くなる方々も多いと聞いておりましたからこれは唯一の救いでした。
父親は愛妻家で息子の私もうらやむほどでした。
息がひきとるまで頑張っておりましたが、母親が
「お父さん長い間ありがとう。良く頑張ってくださいました。いまでも愛していますよ。」
と母親がそう言った直後父親は眠るように逝去しました。この言葉を聞きたくて父親はがんばっていたのだと私は思います。
動画 拝見いたしました。
家族を愛し、そしてご家族から愛された 素晴らしいお父上様であられたのが伝わってまいりました。
これからも毎年、ピンク色の梅の花が美しく咲いて、ご家族を慰めてくれますように お祈り申し上げます
温かいコメントありがとうございました。
SONETのメアドは無効になってしまいまして申し訳ありませんでした。
また、ぼつぼつUPしていきますね!!
よしひろ
コメント頂きまして知りました。
父上様のご冥福心よりお祈り致します。
動画拝見しました
昭和の厳しい荒波を乗り切った強さ、逞しさ
家族思いの優しさ併せ持った父親像拝見しました。
知った人、理解ある人、応援してくれる人が
この世からいなくなるということ
寂しいものですね。
どうか気落ちすることなく、気候目まぐるしく
変化の三月、ご家族皆様のご健康と、ご自愛の程
お祈り致します。
落ち着きましたら又ブログでお会いする事
楽しみにしてます。
父親はガンですぐに亡くなってしまいました。
できることはすべてやったつもりですので悔いはなかったのです。
しかし、いなくなって数週間すぎると寂しさがつのってきますね。
温かいお言葉ありがとうございました。