海の物語・・ホームマリンアクアリュウム

海水魚飼育を中心に飼育方法や意見交換の場。小型水槽嗜好。ECOSYSTEM ECOMINIで挑戦中 

採集の思い出 ソラスズメダイ

2009-11-19 21:11:19 | サンゴ水槽
ズズメダイファンには申し訳ないですが、その意地の悪さで私はもうスズメダイを飼う気力もなくなりました。かってはコバルトスズメ、デバスズメ(小さい個体は好きですがすぐに大きくなる)、シリキルリスズメ、セナキルリスズメなどをめでていましたが。もう卒業です。

愛でていた思い出の中で採集家の皆様も異口同音にその美しさから ソラズズメダイ
はチョウチョウウオとならんで採集したい魚ではないでしょうか?ソラスズメダイは葉山の柴崎に多数おりました。(おそらくはいまでも見られると思いますが柴崎は現在生物採集禁止地区に指定されています。)タイドプールよりも2~3mの若干深い場所で群れて泳ぐ姿が見られ、1センチほどの幼魚は簡単にとれたのでした。水中で輝くその空色は空前絶後に美しく、しかし水槽に入れると空色が黒になり意気消沈のごとくしぼんでしまうのでした。また、タイドプールに入る個体は1匹単位で群れを作らずバラバラで生活していました。

今は故人となられましたが葉山にお住まいだった音楽家の團伊玖磨氏の「エスカルゴの歌」というエッセイにその描写が描かれています。油壷の水族館(マリンパークではない)を楽しみに訪問される皇族の宮様はソラズズメダイが大変お好きで必ず「ソラスズメダイはどこにいますか?」とお尋ねになるので宮様のご希望にかなえるために水族館の先生方や職員の皆さんがステテコ一枚で全員油壷のタイドプールでソラスズメ採集に苦戦をするという描写でした。「こいつはすばやくてなかなか捕まえられない!」と職員泣かせであったと書かれています。

またいずれの日かソラスズメの群れを見たいものです。








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