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口笛と言霊

2018年01月03日 | 日常生活
冬のお散歩は、風も吹いて寒さを感じることも多いですが、落ち葉をカサカサ音を立てて踏んだり、枯れた様な葉のない木々の枝を見上げたり、他の季節にはない経験も出来て、それはそれなりに味わいがあると言えるのではないでしょうか。

今日は遅い朝の日差しを愛でて、その辺のご近所をぶらぶら歩いて見ました。

何となく口をついて出て来たのが、少し古いですがロバータ・フラックのある曲でした。それを小さな音でヒューヒューと口ずさむように、口笛を吹いていたんです。けっこう楽しい気分でした。

木立ちの所を廻った辺りに、小さな野鳩が一羽、何かをついばんでいました。それが離れた所から見えましたが、道の上でしたから、そちらの方へ進んで行きました。通常ですと五メートルぐらいまで近付くと、飛び立って逃げます。

が、その時は違いました。すぐ脇を通っているのに、そのままにしているんです。うーん、いいですねぇ、気分いいです。小さな生き物が自分を警戒したり、恐れて逃げたりしないのは、べつに話をしなくても、お友達みたいな、ちょっとそんな気持ちになります。連帯感とまで言うと言い過ぎでしょうか。

帰りもすぐ側を通りましたが、逃げませんでした。不思議ですねぇ。野生の鳩が警戒して逃げないなんて...。何故でしょうか。

と、気が付いたのは、口笛でした。

囁くようにヒューヒューと小さな音で吹いている口笛が、その鳩には聞こえていたのではないでしょうか。私の楽しい気分が、その口笛の音に乗って、その鳩の所まで届いていたのではないかと思うのです。

それは決して攻撃的なものではありませんから、鳩は、その私の出す音から、私が、自分を攻撃したりする恐れのない存在であることを理解したのではないでしょうか。以前、雀が私の思いに反応したことを書きましたが、やはり鳥たち、いや、動物達には、そうした人間の思いが分かるということなんでしょうね。鳥や動物にとっては音そのものが言霊なわけです。

うーん、お散歩、楽しい!!いろいろ経験出来て。

そんなことを思った、今日の朝でした。

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