亜鉛はなぜ日本人に不足しているのかというと、平均的な日本人の食する食材に欧米と比べれば、亜鉛が少ないということです。
ですから、亜鉛過剰を心配するのは、バカバカしいほどの事です。
1日あたり100㎎の亜鉛サプリメントの毎日の摂取 とか、「健康長寿ネット」に書いてありますが、キチガイじみて有り得もしない量です。
平均的な日本人が、100mgの亜鉛を摂取することなど、万分の1もありません。
亜鉛の吸収量は、ほぼ30%と推定されています。サプリメントで15mg上限(法的)に飲んだとしても5mgほどしか吸収できません。
亜鉛は数百におよぶ酵素たんぱく質の構成要素として、さまざまな生体内の反応に関与しています。アミノ酸からのたんぱく質の再合成、DNAの合成にも必要なので、生命維持に非常に重要な役割を果たしています。
不足する弊害の方が、とてつもなく大きいのです。
骨の成長や肝臓、腎臓、インスリンを作るすい臓、精子を作っている睾丸など、新しい細胞が作られる組織や器官では必須のミネラルです。
また、体の細胞にダメージを与える活性酸素を除去する酵素の構成成分です。
免疫反応にも大きく関与しています。
亜鉛が不足すると、皮膚の表皮が厚く、かさかさになり、肌の色はくすんできます。
以前から、ニキビや乾癬、難治性潰瘍などへの亜鉛による治療は効果があると報告されてきました 。
以前から、ニキビや乾癬、難治性潰瘍などへの亜鉛による治療は効果があると報告されてきました 。
亜鉛は、300種類の酵素を体の中で作り出すために必要なミネラルで、他のミネラルとは比較にならないほど多くの働きをします。
皮膚では、細胞分裂の酵素は亜鉛関連の酵素なので新陳代謝を活発にします。
皮膚では、細胞分裂の酵素は亜鉛関連の酵素なので新陳代謝を活発にします。
また、皮膚にある活性酸素を除去する酵素で、炎症を抑えたり、老化を防いだりするものも亜鉛で働きます。
皮膚のコラーゲン生成にも重要な役割を果たすので、アトピーで痛んだ皮膚を新しい皮膚に修復するのに役立ちます。
さらに、性ホルモンも活性化させるので、皮膚に艶がでます。
また、アトピーの人は、ヘルペスや水イボなどのウイルス性の皮膚病にかかりやすのですが、 亜鉛はこのようなウイルスに対する免疫力を強化してくれます。
亜鉛をとるだけで、幾種類もの健康食品をとるのと同じ効果があるということになります。
亜鉛は、胃酸やプロテアーゼ(タンパク質の分解酵素)を作るために不可欠な物質ですから、亜鉛が不足するとタンパク質を分解することが困難になり、消化力が落ちるため、アミノ酸にまで十分に分解されないまま腸から吸収され、それが血液中に入り込みます。
そして、免疫細胞がこの未分解のタンパク質を異物の侵入とみなすため、抗原抗体反応が起ります。
これが食物アレルギーの原因となり、アトピーや喘息になるのです。
これが食物アレルギーの原因となり、アトピーや喘息になるのです。
関節で起これば、リウマチになります。肌で起これば乾癬になります。体内で尿酸を作ってしまうところで起これば痛風になります。炎症を抑えられないと新型コロナで重症化しやすくなります。
脳で起これば、認知症になります。
痛風も認知症もリウマチも新型コロナの重症化も亜鉛不足が関係します。
食材に亜鉛が圧倒的に不足しているのです。亜鉛を含んだ食事を日本人がしなくなったのです。
痛風もリウマチも皮膚炎(乾癬)も新型コロナで重症になるのも亜鉛不足が関係しています。
亜鉛不足で癌にもなりやすくなります。加工食品にはほとんど亜鉛が入っていません。本当は加工食品に亜鉛やマグネシウムを添加する事を法律で義務付ければいいのですが。