がん放射線治療の効果、翌日判明する方法を開発
読売新聞 5月27日(月)17時41分配信
がんの放射線治療をしてから約1日の短時間でその効果を判定できる方法を動物実験で開発したと、放射線医学総合研究所(千葉市)の青木伊知男チームリーダーらが発表した。
実用化できれば、現在は数週間~数か月かかる判定が、大幅に短くなるという。
放医研と大阪大学の研究チームは、大腸がんのマウスに放射線を当てた後、がん細胞に取り込まれやすい造影剤をマウスの血中に入れ、約24時間後に磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影した。その結果、放射線が効いて弱ったがん細胞は造影剤をうまく吸収できず、放射線が効かない活発ながん細胞と画像で区別できることがわかった。
放射線治療が効かなかったとわかれば、次の治療法を早く検討することができる。青木さんは「放射線の効果がわかるまでに『手遅れ』となる症例を減らせるだろう」とみている。
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