パソコン悪戦苦闘記録

パソコンにおけるOS別のシェア~WindowsとLinux

 コンピューターのOS(オペレーティングシステム)として、何が使われているのか、
 その中でも特に、Linux はいったいどれくらい使わているのだろうか、
・・・と、前から気になっていました。

 そこで、OS別のシェアを調べてみました。





 幸いに、OS別のシェアを公開しているWebサイトがあります。「statcounter」という、有名なサイトです。

 そのサイト中の、
 「オペレーティングシステムの世界市場シェア」というページを開きます(英語のページなので、ブラウザの翻訳機能を使うとよいでしょう。)。

 そのページ中に、
 「プラットフォーム別に表示」という項目があるので、
  「デスクトップ」という名前のボタンをクリックします。
 すると、いわゆるパソコンにおける、OSのシェアを示すページが開かれます。

 「デスクトップ」という言葉は、使われる状況、文脈によって、いくつかの異なる意味があります。この場合のデスクトップとは、いわゆるパソコンのことです。
 スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器を除いたPCのことです。主に個人やオフィスでの作業用に設計されたコンピューター、つまり、「パソコン」を指します。また、デスクトップの中には、ネットワーク上の他のコンピューターにサービスを提供するために設計された、サーバー機器も含まれません。
 つまり、個人やオフォスで使われる「パソコン」のことが、この場合「デスクトップ」と表現されています。

 上記「デスクトップ」のボタンをクリックすると、パソコンにおけるOS別のシェアを示すページに飛びます。

 さて、
 その「デスクトップ」における世界市場のシェアを見てみると、
もはや自明のことですが、Microsoft Windows が圧倒的シェアを占めています。
 昨年の4月、5月の時期は、Windowsのシェアが若干下がって、60パーセント近くにまで下落していましたが、ごく一時的な現象だったようで、その後はまた回復しています。
 2024年3月時点で、Windowsの世界市場シェアは、72パーセントとなっています。
 一方、Linux の世界市場でのシェアは、4パーセントです。





 日本でのシェアも調べてみました。
 日本市場での2024年3月時点のシェアは、
   Windows 72パーセント
   Linux   1パーセント

となっています。




 世界市場においても、Linuxのシェアは4パーセントと低い数字ですが、日本においてはさらに低くて、わずか1パーセントという数字です。
 日本では、Linuxユーザーは少ないんですね。まぁ、予想はできていました。
 けど、改めて数字で示されると、
   「ここまで少ないんかい。」
っていう感を強くします。

 かくいう私も、「72パーセント」という数字のWindowsユーザーの中の一人ということになります。

 そういった状況の中で、おもしろい数字を示している国があります。
 それは、インドです。
 インドにおいては、
  Windows 68パーセント
  Linux  15パーセント
という数字になっています。
 さすがIT大国のインドです。デスクトップ(パソコン)の分野においても、Linux がよく使われているようです。IT能力に長けた人材が多いために、Windowsに依存せずに、Linuxを使いこなしているのではないでしょうか。

 来年10月にはWindows10のサポート終了が待ち受けています。
 システム要件の関係から、Windows11へのバージョンアップができないPCが多く出てくるはずです。この機会に、Windows10が入っていたPCにはLinux を入れて、その世界に触れてみてはいかがでしょう。

 最近のLinuxは、導入の敷居はぐっと低くなっています。特に、Linuxの中でも、Ubuntu(ウブントゥ)という種類はインストールが容易です。
 さらに、Ubuntuは、インストール後の利用もそれほどむつかしいものではありません。Windowsと同様の操作環境(グラフィカルインターフェース)が充実しているからです。ブラウザはWindowsと共通なので、ネット利用程度ならば、全く同じ操作環境ということになります。
 
 今までどおりWindowsのパソコンも利用しながら、Linuxにも触れてみる、これもありです。
 万一Windowsに大規模攻撃があったり、あるいは大規模障害が発生しても、Linux機は影響を受けることなく、利用が継続できるってこともあり得ます。何事も、一辺倒は危うくて、リスク分散のためには、多様性が有効です。

 このように、今回のWindows10のサポート終了が、Windows一辺倒からの脱却の機会になれば、とひそかに願っています。




それでは、また次の記事で
goosyun


《2024年5月1日追記》
 Windowsのシェアは減少を続け、対して、Linuxは確実にシェアを伸ばしている。
 そのシェアの推移を記事にまとめました。
  こちらの記事をご覧ください。

コメント一覧

goosyun
narkejp さん

 ごもっともです。 
 確かに、そうです。
 「100人に1人は Linux」という言い方に換えたら、
 「そんなにもか?」ってなります。

 そうすると、インドの「15パーセント」という数字は、
ある意味、驚異的です。
 母数が大きいことを勘案すると、かなりの人数になります。
narkejp
Linux の比率は日本では1%、そんなものだと思います。おかげで悪質なウィルス等に狙われにくいという面があります。少数派のメリットですね。インドでは15%もありますか。驚きました。私も リビング用に Windows11 機を新調していますが、あまり使っていないのが正直なところです。確定申告も Linux 上の LibreOffice で済ましていますし、どうしても Windows に頼るのは年賀状ソフトくらいでしょうか。
しかし、1%というと100人に1人は Linux を使っているということになるのか。田舎暮らしでは、そんなにいるのかなあと驚いてしまいます。都市部の、サーバー管理を仕事にするようなITエンジニア等は Linux の比率が高いだろうとは想像できますが、70代のサクランボ果樹農家で Linux ユーザーというのは希少価値かもしれない(^o^)/
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